雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ - 幾星霜のキスの果て(side 雅)
122名無し募集中。。。2019/04/15(月) 00:45:48.740

引っ付くように抱き付いていると、まだお風呂入ってないよって、ももが言う
いいの、それがいいんだよ、わかってないなぁ


ももは帰ってきて早々、律儀に手洗いうがいをしてから、あったかいココアを作るためにお湯を沸かし始めた
キッチンに立ってカップを2つ取り出すももを、ソファーに座ってぼーっと眺める
なんだかじっとしてられなくなって立ち上がった

後ろからぎゅーって抱きついたら、ももの体が固くなる
緊張してるのがわかって、かわいいからさらに腕に力を込めた

「みや、もうお湯沸くから」
「から?」
「離れて」
「いや」

ももが体を捩るけど、嫌だ、絶対離してやんない
ももの首筋に鼻先を埋める
ふわふわの髪の毛が頬に触れてくすぐったい
スンッて鼻から息を吸って、首筋の匂いを確かめる
ん、ちゃんとみやの匂い
でもちょっと甘めかも
これはもも自身の匂い
みやとももの匂いが混ざった香りは、みやとももしか知らないんだって思ったら、心臓が跳ねた

ももはみやのことを知らんぷりして、ココアパウダーの袋を手に取る

「もも、こっち向いて」
「なんで」
「キスしたい」

ピクッて、袋を開けるももの指先が反応した
やかんの蓋がカタカタと音を立て始めたから、右手を伸ばしてコンロの火を消す
ももはやっぱりこっちを向こうとしない

「ねー、こっち向いてってば」
「っや」

髪の毛から覗くももの耳は赤い
もう、なんで照れんのさ
今更じゃん

123名無し募集中。。。2019/04/15(月) 00:47:21.860

「もーもー」
「みや、ココアが「そんなの後でいいからキスしたい」

左手をももの右頬に添えて、少し強引に後ろを向かせた
目が合うけど、それも一瞬で逸らされる

「好き」

囁いてから、そっと口付けた
柔らかくて気持ちいい
そのまましばらく唇を合わせてたら、ふいって顔を逸らされて唇が離れる
ねー、もっとしてたいんだけど
不満たっぷりにももの目を見つめる
ほら、また逸らす

なんで逸らすのって聞きたいけど
なんでかいつも聞けない
だって、拒絶されたら悲しいから
ももは照れ屋だし臆病だって思うけど
それはみやも同じなのかもしれない

後ろから抱きしめたまま、手持ち無沙汰にももの指を弄る
もものちっちゃくてふにふにした手が好き

ももはされるがままじっとしてた
ねぇ、ももはさ、ほんとにみやのこと好き?
これもやっぱり、聞けない

触れていた手をきゅって握ったら、微かに握り返されて、それだけでほっとする
そしてもっと欲しいと思う
ももの全部が欲しくて、一生満足できないんじゃないかなって
底なしに、ももが欲しい

握った手を引いて、体ごと後ろを向かせた
ももは俯いたまま、みやに握られた両手を見つめてる
片手を離して頬に触れて、上向かせる
なんか泣きそうだから、くしゃって笑ってみた
そしたらももは、ぎこちなく笑い返してくれる
あーだめだ、かわいい
くしゃくしゃって髪を撫でて、今度は正面から抱きしめた

124名無し募集中。。。2019/04/15(月) 00:48:43.200

「みやさ、もものことすっごい好きなんだよね」

ももの体が震えた
体を離して間近で目を見つめると、今度は逸らされなかった

「ももはさ、」

そこまで言ったのに、その後の言葉が続かない
このままだと本当に泣きそうだから、予告も無しにもう1度キスをした
薄く開いた隙間から舌を差し込んで絡める

「ん、み、やっ、くる、し」
「もっと」

もっと、もっともっと
お願いだから、みやのことだけ考えて
みやの背中に回ったももの手が、しがみつくように服をぎゅーって掴む
愛しくて堪らない

数え切れないほどの、キスをあげるよ
みやは怖がりだし、言葉じゃももには敵わないから
だからその分、たくさんキスをするの

好きって言ってくれなくてもいいから
なんにもいらないからさ

ずっとみやのそばにいて