雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ - 九里香
438名無し募集中。。。2018/10/10(水) 17:28:10.460

みや視点





仕事終わり、街の喧騒から少し遠ざかると漂ってきた甘い香り

普段身に付けるような好みの香りは、柑橘系の爽やかな香りが多いけれど
この甘い香りも、嫌いじゃない
なんとなく、人恋しくなるような、そんな香り

周りを見渡す
引き寄せられるように、それを見つけた
小さな小さな花びらと、まるで自分の存在を知らせるように放つ強い香り
そこに重なる懐かしい面影に、せり上がる感情がなんなのか、みやにはわからない

会いたい

こぼれ落ちた言葉に、胸がきゅっとなる
少し冷えた風が、肌を撫でる
慰めるように体を包むのは
甘い甘い、切ない香り

439名無し募集中。。。2018/10/10(水) 17:28:41.450

もも視点





握っていたペンを置いて、伸びをする
テーブルの上に散らかった資料をまとめようとして、窓の外、夕日に照らされて揺れる洗濯物が目に入って手を止めた

ガラリ、窓を開けた途端鼻に抜ける甘い香り
この時期になると香るそれは、あんまり好きじゃない
だって、悲しくなるから
なんでかは、わからないけど

ここから花びらは見えないのに、その存在を知らせるような強い香り
どれだけ遠くにいても目に留まる、そんなオーラを放つあの子と重なって
不意にむせそうになったのは、甘すぎる香りのせい

会いたい

無意識に呟いた声を誤魔化すように、洗濯物を取り込む
窓を閉めきる瞬間に湧き上がった寂しさには、気付かないふりで鍵を掛けた