雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ - 他人の空似
84 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/11/28(月) 02:25:21.66 0
あ、みやに似てる。
そう気づいてしまったら、もう戻れなかった。
最初は単なる興味本位の行動だった。
検索欄に覚えたばかりのキーワードを入れ、クリックする。
ピンクや肌色に溢れたページには、目を覆いたくなるような姿で絡み合う男女の動画が溢れかえっている。
その中で女性同士のものを見つけたのはただの偶然で、ついでに言えばそれを再生したのも偶然みたいなものだった。
濃厚なキスを交わす様子に目が離せなくなって、不意にあることを思ってしまった。
鼻筋の通った華やかな顔立ち。
雰囲気だけとはいえ、画面の中の横顔は確かに雅を連想させた。
どく、と頭に血が上った気がして、桃子は思わず目を逸らす。
しかし、イヤフォンから伝わる粘着く水音が、湿った吐息が、桃子を捉えて離さない。
数秒の抵抗の後、桃子の視線は再び画面へと戻っていた。
耳元に届く吐息が荒くなるにつれて、自分の吐息も荒くなっていくのが分かる。
下腹部の疼きを覚えた。
心拍数の上昇を感じた。
少しの間、躊躇って。
「んっ、ぁ……っ」
そろりと下着の上からそこをなぞると、自分でも驚くほどの甘さが這い上がった。
ちら、と残った理性で時計を見やる。
雅が来ることになっている時刻までは、まだ少しある。
とっとと熱を冷ましてしまうのが吉か、そう判断して桃子は指の動きを速めた。
悩ましげに、画面の中で彼女が顔を歪める。
――やっぱり、みやに似てる。
そう思うことを止められなかった。
ほんの少しの罪悪感は隅へと追いやって、目の前の快感に集中する。
「……み、ゃ……」
呼ばずにはいられなかった。
同時に、ごめん、と繰り返す。
じわじわと上り詰めて、あと少しで頂上が見える、そう思った瞬間。
85 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/11/28(月) 02:26:27.53 0
無機質なチャイムの音が、無遠慮に思考へと割り込んだ。
「……へ? ぅ、そ……」
まさかの事態に、無理やり現実へと引き戻されたようだった。
二度、三度、確かめるように鳴らされるインターフォン。
次の瞬間にはドンドンと力強いノックに切り替わり、ドアの向こうの人物が雅であると確信する。
もも、いるんでしょ、と大声まで出されては堪らない。
ああもう、と乱暴にパソコンの蓋を閉じると、まだ多少荒い息のまま桃子は玄関へと向かった。
「おっそい。寝てたの?」
「ごめん、えーと、イヤフォンしてて」
嘘ではないが、本当のことも伝わらない言い方で罪悪感を誤魔化した。
さすがの桃子も、本人を前にすると気まずさを覚えずにはいられなかった。
「ま、いいけど」
「えへ、許し――」
「それはいらない」
雅にあっさりと切り捨てられて、きちんと形作っていた拳は大人しく下げるほかなかった。
とりあえず雅を座らせ、飲み物の用意をしようと思ったところで、はっとした。
雅が腰を下ろしたのは、先程まで桃子が座っていた場所。
その近くのローテーブルには、桃子が使用していたパソコンが乗っかっている。
雅が勝手に開けてしまうのではないかと疑うわけではないが、ひどく落ち着かない気分になったのは確かだった。
「あ、その、みや?」
「ん?」
何も知らない雅が首を傾げるのが目に映り、蓋をしたはずの罪悪感がじわりと蘇ってくるのが分かった。
「な、何飲みたい?」
「何でもいいけど。何?」
尋ねた後で、まずいと思った。
普段はそんなことを聞くことはない。
もう何度も雅はこの部屋を訪れていて、そして桃子も何度も雅を出迎えていた。
「えっと、じゃあ、て、適当に用意するね」
「うん……ありがと」
これ以上口を開けば、墓穴を掘りかねない。
そう思い、ひとまず手を動かすことに集中しようとした。
88 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/11/28(月) 02:28:14.10 0
「あれ? もも、イヤフォン変えたの?」
しかし、そこで思いがけない雅の言葉が聞こえた。
弾かれたように顔を上げると、雅の細い指が桃子のイヤフォンを摘み上げているのが見えた。
「だめ……っ」
「へっ?」
思わず雅の元へ駆け寄り、その手からイヤフォンを奪おうとして。
「ひゃっ……!」
「ちょっ……?!」
ずる、と何かに足を取られ、桃子は大きくバランスを崩した。
両手を伸ばした状態で、雅の体に勢い良くぶつかったのが分かった。
「ごめ――」
謝罪の言葉をかけようとして、耳に入ってきた音声に桃子は凍りついた。
熱っぽい吐息の混じった甲高い声は、桃子がさっき聞いていたもの。
なぜ、と辺りを見渡すと、雅の手に握られたイヤフォンが確認できた。
このパソコンは、閉じただけではスリープになってくれないらしい。
動画を停止させないままにしておいた、数分前の自分を恨んだ。
「……何、これ」
抑揚のない声が下から聞こえて、桃子は不意に今の自分の体勢を自覚した。
絶句する雅の視線に、軽蔑の色を感じた気がした。
「え……と」
どんな言葉を使っても逃れようがない。
何より、まだ垂れ流されたままの艶めかしい音声が思考を乱してくる。
「……もも、うちが来る前に何してたの?」
「……あー、そのぅ」
聞けば分かるだろうに、わざわざ聞かないでほしい。
それなのに、追い詰めるように雅の厳しい声が響く。
「ねえ、何してたの?」
「何、も」
してない、と答えた自分の声はひどく掠れていて、喉が渇きを訴えた。
ふーん、と興味なさそうにそれを受け流し、雅がパソコンに手を伸ばすのが見えた。
「ちょ、まっ」
「なんで?」
いいじゃん、と雅から聞こえたが、良くない。良いはずがない。
桃子は首をぶんぶんと横に振って、ダメだと訴える。
「見せてよ」
「や、やだよ」
89 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/11/28(月) 02:29:28.89 0
しかし、静止しようとした腕はひらりとかわされて、パソコンは呆気なく開かれてしまった。
そこに映し出されている映像に、雅が息を呑んだのが分かった。
知られたくなかった。
こんなものを見ていたなんて。
「……も、もういいでしょ」
「よくない」
「なんでっ」
どうして雅がそれを見たがるのか、理解ができなかった。
「どうして、こんなの見てたの?」
「な、なんだっていいじゃん」
「教えてよ」
ぐっ、と両手首を掴まれ、強制的に雅の方を向く形にさせられる。
かと思えば、半ば強引に口付けられていた。
「ふ、ぁっ」
戯れのようなものではなく、もっと明確な意思を持ったキス。
まずいと思った時には雅の舌に入り込まれていた。
歯と歯茎の境目をなぞられて、中途半端になっていた熱が再び戻ってくるのを感じた。
膝立ちの状態では力が入らず、落ちそうになった腰を雅に支えられる。
「ね、なんで?」
「だから、なんだ、って……」
つ、と糸を引く唾液のきらめきにすら、ドキドキと心臓が騒がしくなる。
言いたくない。言えるわけがない。
雅を重ね合わせていたなんて。
だが、雅はといえば諦めるつもりはないようだった。
「教えてよ」
キスに気を取られていて気づかなかったが、雅の指先は既に桃子の腰あたりをうろついていた。
あ、と思った時には指先が下がっていき、臀部の輪郭をなぞられたのが分かった。
そして、その指先は迷うことなく下着の隙間からそこへと触れた。
「っ……! だめっ」
91 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/11/28(月) 02:30:06.30 0
微かだが、確かにくちゅ、と水音がしたのを聞いた。
それはきっと、雅にも聞こえているはずで。
「なんで濡れてるの?」
「知ら、な、ぁっ 」
入り口を撫でるだけの指先に、追い詰められていく。
「教えてよ」
「ゃ、だ」
「意地っ張り」
意地っ張りなのはどっちだ、と思ったが、反論する術はない。
単なる前後の運動のはずなのに、だんだんとぬめり気が増していくのを感じた。
雅もそれを知った上でか、にやにやとした表情のまま動きを緩めることも強めることもしてくれない。
「そこ、ばっ、ぁん」
「じゃ、教えて」
「ん、ゃっ、や、だっ」
もっと強い刺激を与えてくれれば、きっと馬鹿になれるのに。
けれど、雅はそれを許してはくれず、桃子に返答を要求し続ける。
ひどいと思うのに、言葉は形にならないまま、湿った吐息だけが口から漏れた。
「もも」
「……ゃ、だ」
「強情」
そんなことを言われても、こちらにだってプライドというものがある。
そう思って睨み付けると、雅はその視線を受け止めて、そしてふっと微笑んだ。
「ねえ……みやじゃ、足りない?」
「そん、な、こと」
あるわけがない。
このタイミングで、そんなセリフを吐くのはずるい。
「……ね、もも」
「な、に、ぁっ」
入り口を撫でているだけだった指が、その上の突起を気まぐれに弾く。
鋭い刺激に、肩が震えた。
「どこが一番ドキドキした?」
「知ら、ない……っ!」
耳元で囁く雅の吐息すら、甘い刺激となって襲ってくる。
膝立ちのままだった体がぐらついて、思わず雅の首に両腕を回した。
「教えてったら」
だが、雅は構うことなく動いてくる。
入り口をなぞられると、焦れったい刺激に腰が揺れた。
突起を弾かれて、びくりと背中が反った。
どれも、止めることができない。
「もも、今日はうちの質問に一つも答えてくれてないんだけど」
「それ、は、みや、がっ、ぁっ」
92 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/11/28(月) 02:31:06.64 0
答えられないような質問をするからだ。
そう思うのに、雅の指先によって答えは奪われる。
そもそも、桃子の返事など期待していないかのように。
ゆるゆると入り口のあたりを擦っていた指先が、不意に少し上へと移動した。
そこは、一番敏感な場所。
「あっ……つぅっ」
剥き出しにされて、体液を擦りつけられる。
神経をそのまま刺激されているようで、痺れは直接脳みそへと響いた。
がくがくと体は震え、いよいよ太ももに力が入らなくなってくる。
「み、や、もう、もも、辛い」
「ん? どうしてほしい?」
しかし、雅は桃子の様子など素知らぬ様子で、白々しい質問を投げかけてきた。
今日の雅は、どうしてこんなに意地悪なのだろうか。
「さ、わっ……て」
自分が折れなければ、事を進めてくれる気はないらしいと察して絞り出す。
「どこ?」
「わかっ、てる、くせに……ぃっ」
しらばっくれるように、分かんないよ、と微笑まれて視界が滲んだ。
熱が逃げ場を求め、体の中で渦巻いていた。
もっと、もっと、と騒がしい。
「じゃ、質問変える。指、ほしい?」
みやのゆび、と響いた音は呪文か何かのようだった。
「ほし、ぃ」
「ん、いーよ」
突起を刺激していた指先は、再びその少し下へと添えられる。
雅の指先が入り口にたどり着いたのを感じて、それ以上耐え切れなかった。
「んんっ、あぁ……っ」
自ら腰を下ろし、雅の中指を迎え入れる。
だが、雅の指は一向に期待した動きをしてくれる様子がない。
不安になって雅の様子を伺うと、雅はこれ以上ないほどの微笑みを返してきた。
「自分で、して?」
「ゃ、あ、みや……!」
たった一本の指さえも、思い通りになりはしない。
自分でなんて無理だ、と雅の名前を呼ぶが、雅から返ってくるのは頑張ってと言わんばかりの笑顔のみ。
「ヘン、タイ」
「そう? 自分でしてるのもよっぽどだと思うけど」
「……っ!」
93 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/11/28(月) 02:31:53.22 0
ほら、やっぱり分かってたんじゃん。
そんなことを思う余裕なんて残っていなかった。
差し込まれたまま、ぴくりともしない雅の指先の存在。
それを締め付ける桃子の中。
「ね、動いて」
再びの催促に、桃子は観念するほかなかった。
恐る恐る腰を動かし、雅の指先に意識を集中させる。
自分の一番好きなところを、雅の指先へと押しつける。
それでも、自分で触れていた時の何倍もの快感が襲ってくるのが分かった。
「ぁっ、は、んっ、ぅ」
「ん、いいこ」
優しく頭を撫でられたのを感じた。
それはひどく場違いな感じのする触れ方で、もどかしさは更に増していく。
優しくされているはずなのに、指先はただただ意地悪で、未だに動いてくれる気配がない。
桃子は懸命に腰を捩らせたが、それでも頂上へとたどり着くには距離がありすぎた。
「み、やぁっ……、も、む、り」
「イけない?」
分かってるくせに、知らないふりをするなんてずるい。
今日、何度思ったことか分からない言葉が頭を巡る。
こくこくと頷くと、ようやく雅の空気が変わるのを感じた。
すっと顔を寄せられ、唇に触れるだけの甘いキスが与えられて。
「ごめんね、いじわるして」
「ほんっ、と、に……! ぁあっ」
狭い中へ、更に指が増やされる。
雅の存在が、体の中で増したのが分かった。
上下に動くそれを、離したくなくて締め付ける。
奥を突かれて、入り口近くを擦られて。
桃子の中の凹凸を全て知り尽くしている指先は、驚くほど的確に刺激をくれた。
「あっ、はっ、んぅっ、ぁ、あ」
中だけでなく、親指がの動きが加わって突起を押し潰される。
思わず甲高い声が漏れて、その響きさえも桃子の熱を増幅させた。
一人で動いていた時とは比べものにならない速さで、あっという間に一番上まで持ち上げられる。
脊髄を甘い痺れが駆け上がり、自分の口からは意味のない嬌声だけになって。
「ぁっ、やっ、イちゃ、ぅっ! イっ、ちゃ、ぁあっ」
雅にぎゅっと抱きついて、襲い来る快感の波を迎え入れる。
閉じた瞼の裏でぱちぱちと星が瞬いて、すとん、と力が抜けた。
94 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/11/28(月) 02:32:13.85 0
くたりと支えを失った体重を雅に預けたまま、荒い呼吸を整えようと深呼吸をすると雅の掌にそっと背中を撫でられた。
「……で、やっぱり教えてくれないの?」
「まだ、言う?」
だって、とつぶやいた雅の口調はどこか拗ねたようにも聞こえる。
「満足、できてないんだったら嫌じゃん」
「違っ!」
そうではないのだ。
どうにかして、それを雅に理解してほしいと思った。
「違うの?」
眉を下げる雅に、桃子は深く息を吐いた。
結局、雅の言いなりになってしまっていることには目をつぶろう。
「……みやに、ちょっとだけ、似てたから」
小声で口にした後で、さっと頬に熱くなるのを感じた。
自分のしていたことを改めて突きつけられて、穴があるなら入りたいとはこのことだろう。
何なら自分で今から掘ったって良いとさえ思う。
「へえ?」
「あ、ちょっ」
預けていた体をぐっと押されるのが分かって、次にこちらを見下ろす雅とその向こうに天井が見えた。
雅の表情はどこか楽しそうで、そっと降りてくる唇が首筋を這う。
その柔らかな感触に、またじわりと体に火が灯るのを感じた。
「やっ……」
「嫌?」
「……ばかっ」
雅に触れられて、嫌なわけがない。
それを分かっている上で、そう問う雅はやはりどこか意地悪だ。
「ここ、じゃ、ゃ」
「ん。ベッド行こ」
そっと差し出された手を素直に取ると、雅がふっと微笑むのが分かった。
終