雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ - 綺麗なあの子は風邪っぴき
969名無し募集中。。。2017/11/01(水) 20:02:28.130

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「けほっ、こほっ」
「本当に大丈夫?ほら、スポドリ飲んで」

朝起きたら、みやの頬が少し紅潮していて。朝っぱらから何を照れているんだろうかと思えば、ちょっと喉が痛いと言い出した。

まさかと思って熱を測ってみれば、37.2℃というすさまじく微妙な熱。
一応千奈美に連絡させたら無理して変にこじらせるよりは今しっかり休んでちゃんと治せという指示が出たらしく、一日オフにしてもらえるって、と言われた。
というわけで、『偶然』今日は学校お休みの私が看病してあげることになった。
まぁ、それはいいんだけど……

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「ももー」
「なに?」
「お腹すいた」
「うどんもご飯もあるけどどっちがいい?」
「今はご飯の気分かなぁ」
「分かった、おかゆ作るね」
「ち、ちょっと待って。ももさ、おかゆ作れんの?」
「それくらいつーくーれーまーすー」
「そ、そう…」
「じゃあ作って来るね」
「あ、待って」
「なに?」
「卵いっぱい入れて」
「……………」


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「ももー」
「なに?」
「お薬飲めない」
「飲めないって。これ普通の錠剤のやつじゃん」
「飲ませて」
「だめだよ。自分で飲まないと」
「やだ。飲ませて」
「無理だって」
「まさかもも、みやとちゅーすんのが嫌なの…………?」
「今は嫌かな。治ったらしたいけど。…………言っとくけど嘘泣きバレてるよ」
「なんで飲ませてくんないの!みやは病人なんだよ!?」
「うん病人ならもう少し病人らしくしてね」
「げ、げほっ!ごほっ!ほっほっほっ」
「遅いわ」

970名無し募集中。。。2017/11/01(水) 20:03:00.170
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「ももー」
「なに?」
「汗かいたから着替えたい」
「分かった。着替えとタオル持ってくるよ」


「はい」
「はい」
「はい?」
「しんどい。無理。動けない。手上げとくから着替えさせて」
「………ねぇさっきもう一回熱測ったよね?何度だったっけ」
「36.7℃だったね。いやぁしんどくてしんどくて」
「…みやの平熱って何度?」
「36.5℃だよ?」
「…………………………」

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とまぁ一事が万事こんな調子で。簡単に言うと世話が大変なのだ。
体調が悪いのは本当だし、私に甘えて来てくれるのも嬉しいけど。……元々結構な自由人で甘えん坊、ということはこの際横においといて、これじゃまるで私がみやのママみたいじゃん。
そう思いながらも、ゆっくり寝ときな、と言い残してリビングに戻る。


…みやは意外にも体調管理はしっかりしている方らしい。らしい、というのは、私は基本的なことをしているところしか見たことがなかったからだ。
外から帰ってきたら、すぐに手洗いうがいをすること。ご飯と睡眠はしっかりとること。後は…うーん、それくらいかな。

でも経過報告のために千奈美に連絡したら、みやが風邪引くなんて珍しいんだよ、と言っていたので、やっぱりそこら辺はちゃんとしてるんだろう。…なんちゃらは風邪を引かない、とも言うけど。


「ももー」
「ちょっと待ってー」

寝かせたはずなのに……今度はなんだろ。

971名無し募集中。。。2017/11/01(水) 20:03:28.100
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「遅ーい」
「はいはい。でなに?」
「寂しくて眠れない」
「……………どうすればいいの?」
「なんか喋って」

なにそのざっくりした要求。

「なんかって?」
「なんでもいいよ。あ、悲しい話はナシね」

うーん、と考える。私だって芸人さんじゃないから、そう面白い話を知っているわけじゃない。

「話すことないなら」

困っていると、みやがにやっと笑った。

「代わりに一緒に寝てくれるってのでもいいよ?」
「いやいや。そっちの方がないでしょ」
「なんでー?」
「ももに風邪移す気?」
「治りかけだから移んないと思う」
「もう……」

治りかけってやっぱり分かってたんじゃん。でも確かに熱は下がってたし……しょうがないなぁ。

「ほら、もっと奥詰めて」
「やったー」
「よいしょっ……シングルじゃ狭くない?ダブルの方が絶対いいって」

ベッドにお邪魔させてもらいながら、ずっと思っていた話をする。……シングルは狭いからとか口では言いつつ、くっついて眠れるのは嫌じゃない。けど。なんて思っていると、みやは少し不満そうで。

「えー、シングルでいいよ」
「なんで?」
「だってくっついて寝れるじゃん」


……どうやら満場一致だったらしい。私の隣で早くも寝息を立て始めたみやにそっとキスを落とし、ママだとこれは出来ないなぁと考えながら私も目を閉じた。