雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ - Cherry Muffin
448名無し募集中。。。2018/09/08(土) 01:36:33.480

え、と思わず声が漏れていた。
そしたら、当の本人はぷいっと背中を向けてしまった。

「……もも?」

本気のやつじゃない。みやは知ってる。
だって耳の先っぽ、赤くなってるし。

「ねえ、今」
「……何」

つっけんどんな声。
照れると、ももは少しだけガラが悪くなる。
ももがくるまってる、お気に入りのタオルケットをちょっとだけ引っ張ってみた。

「もっかい」
「……聞こえたでしょ?」
「けど、もっかい聞きたい」

わがままみやび、とももが横目でちょっと睨んできた。
その目も、好きだなって思う。
知ってるでしょって返すと、そうだけどさあ、とももは呆れたように口を尖らせた。

「……たい、って、言ったの」
「聞こえなーい」
「もぉっ!」

もちろん、本当は聞こえてる。
でもさ、こんな嬉しい言葉、何度も聞けるわけじゃないし。もったいないじゃん?

「だから――」

449名無し募集中。。。2018/09/08(土) 01:38:19.760

ももを遮って、スマホが鈍く震えた。
あ、と視線を逸らしたら、ぺちんと肩のあたりを叩かれた。
現在、8月25日、午前0時。
一度震え始めたスマホは、落ち着く気配がない。

みやってば、愛されてるなー。

そう思ったら顔にも出ちゃってたのか、ももに再び叩かれる。今度は、ちょこっと強めに。
まだブルブルとうるさいスマホの電源を切って、改めてももを見た。

「ほら、切ったよ」
「最初から切っといてよね」
「あはっ、ごめん」

嫉妬したの?なんて煽ったら、引っ込みつかなくなりそうだから止めといた。
それよりも、さっきの続き。

「で? 言ってくんないの?」
「もう言ったもん」

ももがみやの膝に入りこんできて、座ったままぎゅっとする。
ももの耳が目の前にあって、産毛まで逆立ってるのが見えた。
かぷってしたいな。怒られちゃうか。
代わりに、そっと口付ける。

「みやの、誕生日だから?」
「……分かってんじゃん」

分かってても聞きたいんだってば。
ももの眉間にシワが寄る。そのくせ、ほっぺは赤いんだから。
仕方ないなあって思いながら、近くにあったリモコンに手を伸ばす。
ピ、と小さく音がして、部屋の明かりがふわりと落ちた。

450名無し募集中。。。2018/09/08(土) 01:39:22.370


ふにゃんとした手が、おでこに触れる。
そのまま、ゆるゆると髪の毛を梳かれる。今、ももが笑ったような気がした。

「髪、伸びたね」
「ん、まあね」
「切らないの?」
「切ってほしい?」

数年前、ショートカットにしたことをふと思い出す。
まだ一緒に仕事してたから、ほぼ毎日顔を合わせていたのに、朝会うたびにももは照れてたっけ。

「……どっちもすきだもん」

なんでまだちょっと拗ねてんの。
くるくると髪の毛で遊んでいたももの指を捕まえて、きゅっとからめた。
ちゅー、してほしいな。伝わんないかな。
少しだけ、ももの手を引いてみた。
ももが息を呑む。と思ったら、ぶつかるみたいにして唇があたった。
あはは、ほんとにいつまで経っても不器用だよね。

「……んっ」

みやの考えを読んだのか、ももが唇に歯を立ててきた。
じわっとして、そこから甘さが滲んでくるみたい。

「ふぁっ」

ぺろっと舐めたら、ももがびくって震えた。

「もー……」
「ん?」

とぼけたふりして、ニヤッとしてやる。
まあ、見えてるかは知らないけど。

「んんっ……」

反撃って感じでももに呼吸を奪われた。
もしかしたら見えちゃってたのかもしれない。
ゆるゆると何かを探っていたももの指が、胸の上あたりに引っかかる。
ぷつりぷつりと前が開かれて、ぬるい空気が這い上がってきた。
服の擦れる音がやけに大きく聞こえて、いやでも期待は高まって。

「もも?」
「ん」

暗がりではっきり見えないけど、きっと一生懸命な顔してる。
そう思ったら、お腹のあたりがきゅんとした。
全部外せた? もういい?
体をひねると、パジャマの上がすとんと肩から落ちた。
ももの喉が、低く音を立てる。

451名無し募集中。。。2018/09/08(土) 01:40:20.870

「ん、ふっ……」

鎖骨。味わうように舐められる。
もも好きだよね、ここ。

「はぁ、ん……」

隙間から声が漏れて、自分が熱いのに気づいた。
ちゅう、と音がする。こら、痕つけたら怒るよ。
みやが思ったのが伝わったのか知らないけど、吸う力が弱まった。
それはそれで、ムズムズしてくすぐったい。

「も、も」
「まだ……」

濡れた肌を、ももの指が撫でる。
ももが鎖骨好きなのは知ってるけど、じれったくってたまらない。
ぐいって抱き寄せて、少し深めにキスをした。ねえ、はやく。

「ふ、ぁっ!?」

誘うつもりで舌を吸ったら、ももが慌てて身を引いた。
少し不満そうな声をしていたけど、ももの指先は次に向かったようだった。
ずるずると肌を滑り落ちていった手のひらに、ふわっと胸を包まれる。
ふにふにと遊んで、気まぐれに弾かれて、ぐっと押し付けられて。

「ぅ、あ」
「……ゎいい」
「んあぁっ!」

独り言みたいな言葉が、耳に触れてどきどきする。
子どもみたいに吸いつくのが見えて、たまらなくなってももの頭を抱えた。

「ももっ……」

右と左から、全然違う刺激がやってくる。
どっちも甘くて、鋭くて、くらくらする。
かくん、と力が抜けて、思わず壁に背中を預けた。

「ひ、ぁっ!」

いきなり、先っぽに冷たい空気が当たる。
ぞくり、と背筋が震えた。

「あ、ごめ……つい」
「ううん」

意図的じゃなく、勝手に息が漏れちゃったんだろうな。
わかる、みやも自分がする時そうだから。
いつの間にか二人とも息が上がっていて、酸素足んないって思った。
きっと、ももだって同じ。

「ちゅー」

して、って言う前に、ももからちゅーしてくれた。
せっかちに押し付けられる唇に、お腹のあたりがうずうずし始める。

452名無し募集中。。。2018/09/08(土) 01:41:32.010

ちょっと、離れて。
ももの背中をとんとん、と叩いてみる。
そしたら、何を思ったのか、さっきより強くぎゅってされた。

「ももがそこにいたら脱げないよ?」
「……むぅ」

渋々、という感じでももの力が緩んだ。
今のうち。下着に指をかけようとしたら、ももの手にぶつかった。

「なーに?」

返事はないけど、ももの指に力が入る。
そっと腰を浮かせてやったら、するんと下着がおろされた。
なんだ、脱がせたかったの?

「っ、あ……」

確かめるように、足の間をももの指が這い回る。
そこ、って思った瞬間、にちゃ、と微かな音がした。

「もも、もっと」
「……わかってる」

ねえ、わかってるんなら、さっさとしてよ。
いっつもそうだけどさ。丁寧なんだか、いじわるなんだか、わかんなくなる。
何かの合図のように、また一つキスをくれる。
肩に、胸に、お腹に、太ももに。
ずるずると下りていったももが、一瞬だけこっちを見た。
昔は、いちいち「良い?」って聞かれてたっけ。

「はや、く」

ひたり、と湿ったものが押し付けられる。
味見するみたいにぺろっと舐めて、それだけで腰が疼いた。

「っ、はぁっ、もも」
「……みや」

少し硬くて低い、ももの声。耳の奥まで、まっすぐ届く。
呼ばれたって思ってももを見たら、狙ってたみたいに、ちゅうって先っぽを吸われた。

「ああぁっ!」

入口を、浅く行ったり来たりするももの舌。
下から上になぞられて、ふっと腰が浮く。
目が離せなくて、全部が目から飛び込んでくる。
今、ももに食べられてるって思った瞬間、どくんって心臓が大きく震えた。

「みや……すき」

あ、やば。

目の前の光景と、溢れ出たももの言葉と。
ももがくれる、切ない刺激と。
全部がどばっと押し寄せてきて、体が勝手にがくんっ!と跳ねた。

453名無し募集中。。。2018/09/08(土) 01:44:02.550


呼吸を落ち着かせていたら、見上げるももと目が合った。

「ね、もも?」
「なに」
「言ってくんないの?」
「……なにを?」

わかってるくせに。
まだじりじりと残る余韻の中で、ももの頭をするする撫でる。

「ねーえ?」

自分でも満点だって思うくらいの甘い声で、その先をねだってみる。
少し遅れて、ももは小さな声でみやの望む言葉をくれた。
それにしたって、今日はなんでこんななんだろ。
まだスマホのこと引きずってるのかな。わかんないけど。
おいでって手を広げたら、すぐさま抱きついてきたから機嫌悪いわけじゃないっぽいけどさ。
小柄な体は少し熱っぽくて、服の裾から忍び込むとしっとりとした肌に触れた。

「あっ、ちょ……」
「いーじゃん」
「よくな、ぁ、っもう……!」

誕生日プレゼント、くれるんでしょ?
吐息多めに囁くと、ももが腕の中で一瞬固まった。
いーや、都合よく取っちゃえ。
そう思って、指先を上の方へ滑らせる。
先を期待するように、ももの体がゆっくりと緩むのを感じた。