凸凹スピードスター > 第1話 難関!ステージまでの道
菜々の夢。それは魔法少女になること 。
しゅが☆みん魔法少女イベント企画を、菜々と心は
さっそくPに提案。しかし、魔法少女については
OKが出たものの「ふたりならではの魔法少女が
見たい」と告げられて再考することに。そんな時、
菜々の頭にウサミン星からの電波が届いて……!?
しゅが☆みん魔法少女イベント企画を、菜々と心は
さっそくPに提案。しかし、魔法少女については
OKが出たものの「ふたりならではの魔法少女が
見たい」と告げられて再考することに。そんな時、
菜々の頭にウサミン星からの電波が届いて……!?
菜々 | 第1回! しゅが☆みん魔法少女イベント企画会議ー! |
心 | おーっ☆ |
菜々 | ナナとはぁとちゃんで作る、夢のステージ……! いやぁ、楽しみですねぇ! テンションあがっちゃいますねぇ! |
心 | 菜々パイセン、みてみてっ! はぁと、衣装デザインのラフ描いてみたんだっ☆ |
菜々 | わーっ!すっごい可愛いデザインですね、はぁとちゃん! 全身にフリルがいっぱいで、ビーズや小物もキラキラしてて……! |
心 | へへっ、デショでしょー☆ こんな衣装でステージに立てたらイイよね〜。 はぁと、がんばってちくちくすっぞー☆ 材料代は経費で落とすし☆ |
菜々 | うんうん! これだけ凝った衣装なら、敵役にもカッコイイのが必要ですよね! ここはあの、業界でも有名な製作所に着ぐるみの依頼をっ! |
心 | お〜!……あっ、生演奏! 生演奏よぼっ、パイセン☆ フルオケで!デッカいパイプオルガンつきのやつ♪ |
菜々 | いいですねぇ、生演奏! それなら、必殺技を使うときは花火とスモークで演出です! 最後はワイヤーで空を飛びましょう!大迫力間違いなしですよ! |
心 | あとあと、それから……☆ |
菜々 | それから、それからっ……! |
菜々 | ふぃー……。あっ、もうこんな時間です。 はぁとちゃん、ここまでで決まったことを、 いったんまとめましょうか。 |
心 | さんせー♪ すっごいアイデアいっぱい出たし、 サイコーのステージになること間違いナシ☆ えっとえっとー……。 |
心 | んー……。 |
菜々 | うーん……。 確かに、すごく派手で、 ステージは盛り上がると思うんですけど……。 |
心 | なーんか、違うよーな……。 ギラギラだけど、スウィーティー☆ じゃないっていうか……。 |
菜々 | でも、何がいけないんでしょう? ふたりで具体的な問題点を探してみても、 なかなかわからないものですねぇ……。 |
心 | おっし☆ こーいう時には、プロデューサーに聞いてみっか♪ この時間だったら、まだ残ってるだろ☆ |
菜々 | そうですね! 聞いてみましょう、 ナナたちの頼りになるプロデューサーさんに! |
ふたりから、企画書の原案を渡された…… | |
菜々 | というわけなんですけど…… ナナたちも、どこかピンとこないっていうか……。 |
心 | ねぇねぇ、どーよープロデューサー? エンリョなく、ハッキリばっさり評価してくれていいんだぞ☆ |
touch:魔法少女は良いと思うけど | |
心 | けどぉ? |
touch:ふたりならではの魔法少女が見たい | |
心 | はぁとたち、ならではの? |
菜々 | それって、どういう意味なんでしょう……? |
touch:それは自分で見つけるべきもの | |
心 | んもぉー、プロデューサーのイジワル☆ もったいぶらずに、教えてくれちゃっていいんだぞ♪ |
菜々 | そ、そうですよぅ!うーん……。 ふたりならではの魔法少女……見つけられるでしょうか? ナナたちだけで……。 |
touch:ふたりを信じてる | |
心 | いやぁ〜ん☆ なにそれ、殺し文句みたいな〜☆ |
菜々 | わ、わかりました…… ナナたち、かならずプロデューサーさんの期待に応えてみせます! もう一回、ふたりで考えてみよっ!はぁとちゃん! |
心 | うんっ、パイセン☆ |
○○P | あと、予算内に収めるように。 |
菜々 | ぎくっ! ぎくっ! |
心 | |
菜々 | 第2回ー。 しゅが☆みん魔法少女イベント企画会議ー。 |
心 | おー……。 |
菜々 | で……、 どういうものだと思います? はぁとちゃん。 ナナたちならではの魔法少女って……。 |
心 | うーん……やっぱり、 BBA無理すんな、ってカンジのうわキツ魔法少女……なのかなー。 あはは、きっつー。 |
菜々 | うぐッ! な、ナナは17歳なので、決してBBAではないんですがッ……! |
……まぁ、それはともかく…… たしかに、ちょっと浮かれすぎてましたよね……。 年甲斐も無くはしゃいじゃったっていうか。 | |
心 | そーっすね。 でもまー、魔法少女路線じたいはオッケーもらえたし、 まずは判ってる問題点を潰してこっか☆ |
菜々 | 予算は盲点でした……。 いえ、確かにプロデューサーさんから貰った資料には きちんと書いてあったんですけど……。 |
とりあえず、着ぐるみは高いのでナシで。 その代わり、事務所のアイドルのどなたかに、 敵役として友情出演してもらう形で……。 | |
心 | っていうか、はぁとの描いた衣装デザインもなー。 こんなにフリルどっさりじゃ、アクションできないし。 重くて途中でヘバっちゃうぞ、物理的に……。 |
菜々 | 生演奏もワイヤーアクションも、予算的にノウッ! 花火や火薬を使った演出も、 会場の決まりを考えると難しそうですね……。 |
心 | はー、相変わらず世知辛ぇなー。 現実ってやつはよぅー。 夢と希望に満ちあふれた魔法少女モノをやる予定がさぁ……。 |
菜々 | まぁまぁ、はぁとちゃん。 はぁとちゃんと一緒に魔法少女になれるだけでも、 ナナはじゅうぶんに幸せですから……。……はっ!? |
……ミ、ミミンっ!? ……ミミ……ミミミミミミミ……ミンッ!! | |
心 | うぇっ!? な、菜々パイセン!? は!もしやウサミン星からの電波が、ピピピっと!? |
菜々 | はいっ!ナナ、わかっちゃいました……! はぁとちゃん……ちょっと、辛くなるかも知れませんが……。 やってやりましょう、ナナたちなりの『魔法少女』を……! |
心 | お、おーっ……? |