最終更新: shigyouakira 2016年09月17日(土) 05:47:48履歴
薬物の世界に「引きこもる」オタク達
現実の人間に魅力を感じない、現実の世界に向き合わない、そんな若者が増えている。
彼らには別の世界がある。アニメやマンガ、ゲームの世界である。
彼らは商業的に作り出された架空の世界に満足し、つくられた架空の異性に恋をする。
そしてその中で満足し、現実にいる人々や社会を愛そうとはしない。
ところでそんな「オタク」青年達に大流行しているドリンクがある。
マイク・エンターテイメント・カンパニー社の新製品「次元的優越缶」だ。
現実の女の子がアニメ風美少女に見える幻覚剤のようなものらしい。
原材料に法的に禁止された物質を含んでいないため、警察では取り締まりができないという。
法の抜け穴をついた商法があざとい。
このドリンクを愛飲する「オタク」の一人を近隣住民に持つ主婦は語る。
「以前はまだ道であったら、あいさつをするなどの常識があったんですが、
あの薬を飲みだしてから道で会っても無視されるようになりました。
話しかけてもこちらを見もしないで不気味です。いつ何か事件を起こさないか、本当に心配です。」
マンガ大国などと海外の好事家の一部にもてはやされながら、
この日本はそんな若者たちを「現実」に抱え、社会復帰させようと苦慮してきた。
だが大人たちの苦労に気付く素振りもなく、今日も彼らは架空の異性たちに酔っている。
(毎読新聞 2016.9.15朝刊)
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