最終更新: tominosyou 2023年02月09日(木) 06:08:52履歴
- GURPS魔法大全の未訳サプリメント「GURPS Thaumatology」にちゃんとしたもの(例えば「武器形態修正」など)が載っているそうです。
- 『Pyramid 3/65: Alternate GURPS III』 p.24-26「特殊武器」(Natural Weapons)のルールによって、使用者の筋力を参照する武器や能力をCPで作成可能になりました。
・現時点(「GURPS Thaumatology」発売前)では、体が剣であるキャラクターを表現する「公式で正しい」ルールが存在するわけではない。
・インテリジェントソードに関する公式の追加ルールは、現在プレイテスト中の GURPS Thaumatologyで扱われる予定。
(なので、「将来出来るルールと違った答えを言うのは躊躇われます」と、最初は答えを渋られました。 それでもいいからお願いしますと根掘り葉掘り聞いてみたので結構鬱陶しかったんじゃないかと思いますが、 いろいろ丁寧に答えていただけました。クロム先生お忙しい中ホントありがとうございます。)
・あるキャラクターが剣であること自体には、CPは要求されない。 金属のように硬いこと(「防護点」)、四肢がないこと(「手足がない」「脚がない」)、 内臓がないこと(「負傷耐性」)、などの特徴にCPを払い、適当なサイズ修正と体重を決めさえすれば、あとは単純に「彼は剣である」ということにすればよい。
・他の人が魔剣氏を装備して「武器表のデータどおりの剣」として扱えることは、魔剣氏自身には基本的に利益をもたらさないので、直接には有利な特徴として扱うべきではない。 ドクタークロムの提案は、魔剣氏が「専用アイテム」で剣を一本買うことである。 (この場合、この「専用アイテム」は魔剣氏自身がそのアイテムであることを意味する。) 専用アイテムにCPを費やすことで魔剣氏のCP総計が増えるので、 これは他のPCが魔剣氏を「仲間」として持つ際のコストを決めるファクターになる。
・もし彼が炎を出したり毒を出したりと超常的なことができる場合は、 *魔剣の所有者が* その能力を発明品として買うべきである。
・上の話は自分の意志で動くことができない剣の場合である。 自分の意志で自由に動けて、自分自身を剣として振り回せる剣の場合は事情が異なってくる。 こうした剣は、自分の攻撃を「白兵攻撃(体力に依存)」 〔※1〕 の増強の付いた「特殊攻撃」として買う。
・例えばバスタードソードなら、魔剣氏は最も高価な「特殊攻撃/切り0.6d」(振り+2 切)を買い、 もう一つの「特殊攻撃/叩き0.6d」(突き+2 叩)を選択攻撃として買えばよい。 魔剣氏自身には片手も両手もないので、常に強い方である両手用のデータに基づけばよい。
・もし魔剣氏が上質・最上質でダメージが高いとか、炎や毒を出したりと超常的なことができる場合は、 単に「特殊攻撃」をそれに合わせて設定すれば容易に再現できる。
・もし他人が魔剣氏を装備してこうした特殊な攻撃をできるなら、 魔剣氏は自分の「特殊攻撃」に「他人に影響(+50%)」 〔※2〕 の増強を付ければよい。 これにより、魔剣氏が「他人によって魔剣として装備される」ことを表現できる。
・なお、白兵の「特殊攻撃」は通常〈格闘〉で振るが、コンセプトに応じて 別の白兵武器技能に置き換えてよい。これはMartial Artsで公式になる予定。
上の話を踏まえて、(GURPSスレ第27版の454様)が作ってドクタークロムに提案してみたのが、次のテンプレートです。
返事は "I like this idea." でした。
さらに、必要に応じて「特殊攻撃」を取得する。
「*インテリジェントソードであること* に対してではなく、*インテリジェントソードであることによってそのキャラが得る具体的な利益* に対してCPを払う、 という思想を貫きたい。」
「インテリジェントソード、人工知能を搭載した車両、アップリフトされた動物…… などなどのキャラクターコンセプトは、それほど *ベーシック* なものではない。 これらのキャラを作成したい場合は、当面は今出ているルルブの解釈で間に合わせてほしく、 徹底的に厳密にやるにはそれなりの(未発売で制作中の)サプリが必要になることを了承されたい。」
というふうなことが言いたかったようです。
この特徴を施された武器が魔力を発揮する相手に命中し場合、クリティカル扱いになります。ただし、対象は防御を試みることが出来ます。
命中判定でクリティカルした場合、クリティカル表を3回振ってその中で最も良い結果を適用します。
このレンズは効果を発揮する対象を決定する必要があります。
その対象の登場頻度により、増強率が変わってきます。
また、基本的にこのレンズの対象になる存在は基本的にキャラクターの地力ではよほどのことが無いと倒せないくらいに強大/格上なのが普通です。
この増強を発動させるには、武器の使い手に「反骨心」(50cp)の特徴が要求されます。
内訳:
特殊攻撃に対して、下記増強を対象によって「条件限定」したものを追加する。
宇宙パワー/命中した場合、クリティカル表を振ることができる。命中判定でクリティカルした場合、クリティカル表を3回振れる:+300%
- 滅多に出会わない(−50%):長大なキャンペーンセッションで一回程度の登場頻度です。神格や〈龍〉などが適当です。
- ほとんど出会わない(−40%):数セッションに1回登場する程度の登場頻度です。〈悪魔〉騎士や〈竜〉やヴァンパイアや巨人などが適当です。
- あまり出会わない(−30%):1セッションで1回登場するかしないか程度の登場頻度です。ゴーレムや、ルナル/ユエルの邪術師辺りが適当です。
鎧や防護服の上に防護点がある場合、5点毎および端数によりこの効果は軽減されます。例:6〜9点なら、5点と1〜4点の端数で2点軽減。
内訳:
特殊攻撃/侵蝕ダメージ 5 (準備時間増加 1L:−10%、条件限定/鎧や防護服以外には無効:−10%、負傷なし:−50%、連動/インテリジェンスソード本体による攻撃:+10%、白兵攻撃:さまざま。計−60%以上) [さまざま]
※インテリジェンスソード本体の攻撃に「連動/破鎧の一撃:+20%」の増強が必要
基本的に木製武器は金属製になり、元々金属製の武器はサイズがやや大きくなります。
GMはナイフの重量化等、イメージにあわないものは却下する権利があります。
また、特殊攻撃も下記計算後の値で習得してください。
- 重量化をした場合
- 武器の重量が2.25倍
- 振りで使用した場合のダメージ修正に限り、元のダメージ修正が+1以上なら修正値が1.5倍(切り上げ)に、元のダメージ修正が+0以下の場合は修正値に+1されます。
- 重量バランスが元の武器と違い過ぎるため、技能レベルに−1の修正を受けます。(特殊武器訓練でペナルティを回避できます)
- 必要体力は1.5倍(切り上げ)に、価格は2.25倍になります。
- 武器の重量が6.25倍
- 振りで使用した場合のダメージ修正に限り、元のダメージ修正が+1以上なら修正値が2倍に、元のダメージ修正が+0以下の場合は修正値に+1されます。
- 振りで使用した場合のダメージ修正が+1以上の武器は、修正値が2倍に、ダメージ修正が+0以下の場合は、修正値に+1されます。
- 重量バランスが元の武器と違い過ぎるため、技能レベルに−2の修正を受けます。(特殊武器訓練でペナルティを1点分緩和できます)
- 必要体力は2倍に、価格は6.25倍になります。
- 武器の重量が2.25倍
- 巨大化した場合
- 1段階巨大化した場合
- 2段階巨大化した場合
『GURPS Low-Tech Companion 2: Weapons and Warriors』のp.20「SCALING WEAPONS AND ARMOR」を参考に数値を修正しました。
切りダメージか刺しダメージを与える「特殊攻撃」に「装甲除数」あるいは「宇宙パワー/防護不能な攻撃」の増強を施すことで表現します。
また、担い手の副能力値ダメージ分に対しても同様の増強が必要です。
例えば、体力13(振りダメージ2D-1)のキャラクターが、体力から算出される振りダメージに依存し「装甲除数 (2)」を持つ「特殊攻撃/切りダメージ」を与える魔剣を使用する場合、「特殊攻撃/切りダメージ 2D-1」に対する「装甲除数 (2)」の増強分のcp、即ち6cpを支払う必要があります。
より詳細が知りたい場合は、『GURPS Powers』p.146「Modifying ST-Based Damage」ないし『GURPS Power-Ups 4: Enhancements』p.20「Enhanced ST-Based Attacks」を参照して下さい。
このページへのコメント
質問です…。
インテリジェンスソードの強さには、刀身の材質も関係するのでしょうか?
するとしたら、「強い」材質を使用する「レンズ」の必要cpは如何ほどになりましょうか?
既に、このページに記載されている「上質」レンズ、「最上質」レンズがそれです。
GURPSで一般的に「品質」と呼んでいるものは材料の質です。
たとえば、オリハルコン製の剣であれば「最上質」レンズを使用することになります。
「剣の形状をしたキャラクター」=「意思ある剣」全般についてであり、特定のモデルはないでしょう。
「同様の種族」ではなく「ソーディアンも含む」でしょう。
「主我魔器」とか「器物の妖怪」などを包括するものです。
なお、記事中にもある通り正式ルールは『GURPS Thaumatology』の4章の最後の節「ITEM DRAWBACKS AND PERSONALITIES」で扱われていますので、そちら参照した方が良いでしょう。
特にp.118〜119ですね。
またp.120には「THE SILVER HARP」というサンプルキャラクター(意思を持つハープ)が掲載されています。
インテリジェンスソードとは、要するに『テイルズオブ』シリーズにおける
『ソーディアン族』と同様の種族…という解釈でよろしいでしょうか?