キャラクターのタイプ

キャラクターのタイプ（CHARACTER TYPES）　B13P

　CPを支払うことができれば、GMの同意さえあればキャラクターは能力をどのように組み合わせてとることもできます（他のRPGプレイヤー向けの注釈：ガープスではキャラクターのクラスという概念を使用しません）。しかし能力はすべてキャラクターのコンセプトに一致するものでなければならないでしょう。

例

ヒロイックな作品からいくつかの例を挙げます。

●風変わり（Exotic）：

　異星人・天使・ロボット・超人（コミックのスーパーヒーロー）など、ふつうとは違う”能力や特徴によって定義される英雄。開始時のCPの大半は高い能力値と、特殊的・超常的有利な特徴（35ページ）や種族テンプレート（251ページ）に費やされるでしょう。その結果、日常的な能力は冒険者仲間より劣るでしょう。

●何でも屋（Jack-of-All-Trades）：

　多くの技能をもったヒーローです。傭兵、辺境のパイロット、レポーターなどです。敏捷力と知力がとても重要です。「才能」や「創造力がある」といった有利な特徴も役に立つでしょう。他のキャラクタータイプで推奨される技能をいくつかずつ選択してください。何でも屋はなにかの専門家ではありませんが、さまざまな分野にまたがる技能を少しずつ持っています。

●弁舌家（Mouthpiece）：

　吟遊詩人、詐欺師、その他機知と魅力を磨いた人です。知力は決定的に重要です。「カリスマ」「文化適応」「毒舌」「美声」よい「容貌」などはみな有益です。最も重要な技能は社会的な行動に関わるものです。〈社交〉〈言いくるめ〉〈商人〉〈演説〉などです。

●賢者（Sage）：

　“賢い人”――僧侶、教授、科学者などです。高い知力は不可欠です。代表的な有利な特徴は「記憶力」「直感」「言語の才能」「言語」です（キャンペーンによっては「選ばれし者」！）。特定分野に関連したいくつかの「知力/難」技能が必要です（〈専門技能〉が特に向いています）。〈調査〉〈指導〉〈記録〉技能も同様です。

●スカウト（Scout）：

　熟練した屋外生活者、あるいは「レンジャー」です。能力値はすべて等しく重要です。基本移動力や知覚力を増やすのも非常に有効です。スカウトにほぼ必須ともいえる有利な特徴は「方向感覚」です。〈地域知識〉〈偽装〉〈自然知識〉〈航法〉〈生存〉〈足跡追跡>が役に立つ技能です。

●忍び（Sneak）：

　盗賊やスパイは高い知覚力と同様に高い敏捷力と知力が必要です。役に立つ有利な特徴は「手先が器用」「暗視」です。技能はふさわしいものが多数あります――〈演技〉〈時事知識〉〈変装〉〈礼儀作法〉などが世界をまたにかけるスパイにはふさわしいでしょう。ファンタジー世界の盗賊なら〈登攀〉〈鍵開け〉〈すり〉〈罠〉を選ぶべきです。〈忍び〉は汎用です！

●専門家（Specialist）：

　1つの技術のエキスパート。狭く深い知識をもっています。何でも屋とは対極に位置します。技能レベルは極めて高く（最低でも18）、その基準となっている能力値も高くなっています。その技能にボーナスを与える有利な特徴が役に立ちます特に「才能」です。

●技術者（Tinkerer）：

　エンジニア、発明家、機械工、その他機械の天才です。知力が生命線です。敏捷力も役に立ちます。技術系技能はすべて役に立ちます（「設計・修理・使用のための技能」173ページ参照）。〈拾集〉技能は絶対条件です。マンガ的な発明家は「TLが高い」「発明家」「謎のアイテム」も持っているべきでしょう。

●戦士（Warrior）：

　戦う専門家です。高い体力、敏捷力、生命力が必要で、HPや基本反応速度を追加すべきでしょう。「戦闘即応」「死ににくい」「痛みに強い」などの有利な特徴が役に立ちます。マンガ的な戦士であれば「追加攻撃回数」「武器の達人」なども考慮に入れるべきでしょう。戦闘系技能は必須です。〈指揮〉〈戦略〉〈戦術〉も役立ちます。現代の特殊部隊員は〈爆発物〉〈前方観測〉〈パラシュート〉といった技能も学ぶべきです。

●魔法使い（Wizard）：

　知力と「魔法の素質」が不可欠です。追加FP（18ページ）も魔法の使い勝手をよくします。当然ですが、魔法使いには呪文が必要です――それもできるだけたくさんの！魔法使いがもっとも一般的なのは、当然魔法が存在する世界ですが、魔力の低い世界においては魔法使いの”希少価値”が能力の低さを埋め合わせます。

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