最終更新:
tyounekogami 2022年09月25日(日) 10:04:32履歴
有志による情報提供。(機械的処理のため、誤字脱字を含む可能性大)『ベーシックセット』第17章「科学技術とアーティファクト」p.445/125「電子機器」より。
[[複雑さ>コンピュータ#Complexity]]すべてのコンピュータは「複雑さ」という数値を持っています。これは処理能力を抽象的に測る目安です。複雑さが1レベル増すと、全体的な能力は前のレベルと比較しておおまかに10倍向上します。コンピュータの「複雑さ」は、その機械がどのようなプログラムを動かすことができるかを決定します。それぞれのソフトウェアも「複雑さ」の数値を持っています。そして、それ以上の複雑さをもつコンピュータでしか走らせることはできません。例:「複雑さ」2のプログラムを動かすには、「複雑さ」2以上のコンピュータが必要です。
複雑さは、そのコンピュータが同時にどれだけのプログラムを走らせることができるかも決定します。自分自身と同じ複雑さのプログラムなら2つ、複雑さが1レベル下のプログラムなら20、2レベル下のプログラムなら200(以下同様)同時に走らせることができます。例えば、複雑さ2のコンピュータは複雑さ2のプログラムなら2つ、複雑さ1のプログラムなら20走らせることができます――あるいは複雑さ2のプログラム1つと、複雑さ1のプログラム10です。
TL8中期(2004年期)の最良のデスクトップ型コンピュータは複雑さ4をもっています。より一般的なシステムは複雑さ2〜3です。
[[その他の能力>コンピュータ#Other_Capabilities]]コンピュータを人間が使用するためには、少なくとも1つの“端末”が必要です。コンピュータは端末と統合されていても、離れた場所にあってもかまいません。TL7〜8では、最低限の端末はキーボードとモニターです。TL8の後期以降になると、音声認識・VRグラスとグローブ・ニューラルインターフェイスなどが、そうした不格好なハードウェアに取って代わります。
1つの端末を複数のコンピュータに接続して、ユーザーがそれらすべてにアクセスすることは可能です。しかし特殊なハードウェアを使わない限り、1人のユーザーが同時に使うことができるコンピュータは1台です。そしてコンピュータを切り替えるには1秒必要です。
もし2台のコンピュータに互換性がある場合(GM判断)、ケーブルや通信手段を通してそれを接続することができます。接触を確立しようとする人は、別のコンピュータの“アドレス”(電話番号、ネットワーク上で割り振られた数字など)と、適切なパスワードを知っていなければなりません。一度接触が確立されれば、適切なソフトウェアさえあれば2台のコンピュータでデータを共有したり、非力なほうのコンピュータがより強力なものの端末になることができます。
最後に、TL8以上のマイクやカメラを装備したコンピュータは、そのデータ記憶容量の許す限りにおいて、デジタル記憶装置として機能します。
また、使用者が特定の仕事を行なう際にボーナス修正を与えるものもあります。例えば会計ソフトは税の計算をする際、<会計>技能に+1するでしょう。そうしたボーナスは良好な装備(「装備修正」327ページ)と同等に扱ってください。
ある種の仕事にとっては――特にTL8以上の専門的な仕事――“不可欠”なものもあります。使わない場合、使用者の技能はより低いTLで機能します。例えばエンジニアがジェット機を設計する場合、「複雑さ3」のCAD/CAMプログラムが必要です。使用しない場合、彼の〈エンジニア/TL8/航空機)技能は〈エンジニア/TL7〉として機能します。こうしたプログラムは一般的にTL7では「複雑さ」2、TL8では「複雑さ」4、TL9では「複雑さ」6(以下同様)です。最低限必要な複雑さよりも高度なプログラムを使うと、ボーナスが得られるか、必要な作業時間が減ります。
ロボット用のプログラムは、有利な特徴・不利な特徴・技能を与えます。あるいは事前にプログラムされた個性を与えるかもしれません!
これは配線で接続するものでもかまいませんし、モジュールでもかまいません(「モジュール式能力」参照)。
分散システムで使われるコンピュータはそれぞれ独立していますが、ユーザー(外部)から見ると、全体がひとつになった一貫性のあるシステムに見えます。実際には多くの端末が協調して処理を分担していますが、外部からはプロセスを分担して処理している様子は見えません。
TL7までは、主に企業や学校などで採用されていましたが、TL8以降はさまざまなところで、主にインターネットやイントラネットなどオンラインで接続されたシステムが使用されています。例えば、クライアントサーバーシステム(CSS)は分散システムの代表的なモデルです。サーバは、メールサーバ、データサーバなど特定の処理を担当し、クライアントはサーバに対して必要な処理を請求します。
分散システムは、垂直型分散システムと水平型分散システムの大きく2つに分けられます。
●垂直型分散システム(vertical distribution)
役割が異なるコンピュータを、階層順に配置する形の分散システムです。メインフレームなどの大型コンピュータを中心に、中型、小型の端末が複数ぶら下がるように構成されています。中心の大型コンピュータと中型以下の端末は役割が異なり、集中システムに似ていますが、サブの端末でも連携して分散処理を行っているので、メインの大型コンピュータの負荷を減らすことができます。
企業の情報システムなどで使われているクライアントサーバーシステムは、本社の大型コンピュータを中心に営業所や支店の中型・小型の端末を配置する形で構成されており、垂直型分散システムの代表的なモデルです。
●水平型分散システム(horizontal distribution)
ほぼ同じ役割の複数のコンピュータを、対等な形で接続する形の分散システムです。コンピュータ間に上下関係はなく、対等なシステムで構成されていて、データベースやプログラムなどの資源を共有した上で処理を分散しています。水平型分散システムには、機能的に同じ内容の処理を分散して負荷を平均化させる「水平負荷分散システム」と、機能ごとに処理を分散させる「水平機能分散システム」があります。
分散データベースは水平型分散システムの代表的なモデルで、複数のデータサーバをネットワークで接続し、ひとつのデータベースのように扱うタイプの形態です。
両方とも複雑さは5〜6で、価格は60万ドルに端末一つにつき1千ドルを加えたものです。本体(を構成するシステム)だけでも重さ、容積等は様々です(端末や周辺機器を除いて)。
このページへのコメント
「コンピュータの格」は公式第4版のものかその訳なのでしょうか? そうでないなら、別のページに分離させた方がよいと思います。