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ルナルのサグベーラ (本キャンペーンの追加氏族)

 ゲルーシャの氏族の一つです。

各氏族共通部分。

 極論すれば、この氏族は、ゲルーシャ集団に擬態した<悪魔>の端末達です。
この氏族は、ゲルーシャの中でも例外的に、他者との協力に抵抗がない氏族です。
ただしそれは、より強大で邪悪な目的の為の連携です。
ゲルーシャが行う「関係性の破壊」が、黒の月種族勢力自体の足を引っ張っている点を改善する為の氏族です。
表立って暴れ回るよりも、静かに、そして狡猾に暗躍し、黒の月に属さない者達を破滅させることを好みます。
証拠は極力残しません。
能力を授かった者の中には、人間に擬態できる者もいます。
その為、この氏族の存在は他種族にはほとんど知られていません。
この氏族の外見は色白なこと以外は元のゲルーシャのままです。
この氏族に属する者のほとんどが種族としてのソーサラーです。
しかも、自覚の有無の違いはあれど、大半がゲルーシャの皮を被った<悪魔>です。
一説には、この氏族自体が、何種かの巨大な群体型<悪魔>なのだとも言われています。

「闇の賜りもの」

「闇の賜りもの」を授かると、<悪魔>からの呼び声が聞こえてきます。
この呼び声の主の管轄下にある同氏族間では、<悪魔>が伝達役を担うことで、即座に思考共有が可能となります。
具体的には、同氏族間では、準備・消費・判定なしで呪文の《他者知覚》《精神感応》を使えます。
(コストは<悪魔>が担います)。

追加能力

以下の能力は本キャンペーン独自の采配の追加能力です。
邪獣師(30cp)
 この能力は、文庫版の「ソーサラー基本セット」(0cp)を包括します(ただし、生命力-2はありません)。
当氏族の者で既に「ソーサラー基本セット」を持っている場合、文庫版「ソーサラー基本セット」の内容はこの能力に統合されます。
ゲルーシャならば、ソーサラーとの種族の基本セット内容が重複した状態になります。
複数種族の混血に必要な「特殊な背景」は既に支払っているものと扱われます。
 この能力の効果は、「ソーサラー基本セット」に加えて、「生命力-2」の部分を買い戻し、「使い魔」を強化するものです。
この効果によって、
  • 「使い魔」を取得する場合、その性質における「使い魔は実は悪魔である」(ガープスマジック参照)をほぼ強制的に取得します(競合する性質は失われ、その分のCPは払い戻されます)。
  • 「使い魔」の性質における「使い魔は実は悪魔である」の知力は11以上にすることができます(この性質で獲得できるCPは-35cpまでです)。
  • 「使い魔」にできる動物種類の範囲が、小動物に限らず、特定生物(下記参照)も「使い魔」に選ぶことができるようになります。
  • 特定生物は以下の条件を全て満たす生物のこと。
    • 知力7以下の生物。
    • 「魔法生物や精神生命体や機械や超常存在」ではない生物。
    • 生物的な内臓器官を持ち、新陳代謝をしており、物理的にその世界の既存の生態系に組み込まれている生物。
    • スライム等の「人間が視認可能なサイズ以上」の「不定形生物または単細胞生物」でない生物。
人間擬態(10cp/L)
 この能力は1レベルにつき1種類の人間(ここではエルファ等の人間に近い人型種族を含む)の容姿に化けることが出来ます。
眼球もゲルーシャのものではなく、擬態後の容姿に基づきます。
ただし、オーラや霊的なものまでは誤魔化せません。
 人間擬態の維持には集中も消費も判定も必要なく、任意で一瞬でオンオフを切り替えることができます(ただし、1ターン中には1度まで)。
基本的には任意で擬態解除しない限り、意識を失っている時も擬態は維持できます。
 この能力での容姿を決める際には、擬態する姿の相手を自分で完全に殺める儀式が必要となります。
擬態後の姿を決める儀式は1秒足らずで済みます。
儀式内容自体は、擬態したい姿の人間を殺して、その姿になりたいと念じるだけです(仮死ではいけません)。
殺害後の次の自分の手番には該当する人間擬態が使用可能になります。
複数名で殺した場合でも、その姿を獲得できるのは1名のみです(最終的にはGMが判断します)。
幻影等で姿を変えた相手を殺したとしても、相手の肉体の元々の姿が写し取られます。
儀式を経ずに人間擬態を使用することはできません。
相手が自分の体格(誤差自分の大きさの±50%程)やそもそも人間とかけ離れた種族・組成の場合、この儀式は失敗します。
 一度擬態後の姿が決まると、その姿と割り当てられたCPは固定されます(外見は年を取りません)。
 基本的に自分が死ぬまでその姿を擬態時の容姿として使えます。
自分が死んだら自動的に擬態解除されます(その姿への擬態能力を失うわけではありません)。
擬態した姿の元々の持ち主が生き返ったところで、擬態が解除されるわけではありません。
 自分より優れた容貌の人間擬態を得る際は、容貌に費やしたCPの差額分のCPを払わなければなりません。
擬態する姿が複数ある場合、最もCPコストの高い容貌を1つを選び、その差額CPを算出して払います。
 擬態後の姿によって「不利な特徴」を得てもCPを獲得することはできません。
誰かの姿に化けていても、特徴の「秘密」等でCPを獲得することはできません。
 この能力には、ガープス妖魔夜行(サプリメント含む)の妖力への増強・限定のルールを用いることができます。
が、変身解除不能といった要素を盛り込むことはできません。

元ネタ

サグベーラ(Thugbuhra)は「タギーのベーラ」に由来。現代英語ではサグ (thug)は犯罪者の一般名詞でもある。サグはサギー (thuggee)の略で語源は、暗殺集団タギーである。
  • 暗殺集団タギー
  • ベーラム (タギー)。世界で最も殺人を犯した者としてギネスブック等にも引用される人物。
  • ダツレアス(昔のインドの犯罪組織。ダツラを用いて相手を酩酊状態にしたうえで強盗などを働く)。


このページへのコメント

〈悪魔〉が《他者知覚》《精神感応》で情報を伝達してくれるのは有利な特徴に値すると思うのですが、どうでしょうか。
中継する〈悪魔〉を「後援者」として扱う場合、どんな采配になりそうですか。

因みに、第四版等では、「仲間」等の特徴は、あくまで、PCから味方NPCを獲得する際に必要な特徴であって、NPC間はCPを払う必要はないみたいです。
ということは、これもNPC限定の0cpで取得できる効果という処理でしょうか。

因みに、維持に必要なエネルギーを0点にした《他者知覚》《精神感応》が使える〈悪魔〉となると、CPを算出する際、マジックの「生得の魔法」を使うなら、

≪他者知覚≫はレベル15、消費3点、維持0点で、40cp 
(≪他者知覚≫魔化エネルギー1000)+(≪充電≫レベル2。魔化エネルギー1000)の合計の2%分のCP

≪精神可能≫はレベル15、消費0点、維持0点で、120cp 
(≪精神官能≫魔化エネルギー2000)+(≪充電≫レベル4。魔化エネルギー4000)の合計の2%分のCP

で同氏族の限定はあるでしょうが、だいたい160cp分の「生得の魔法」を持っている〈悪魔〉がサグベーラの背後についている訳ですか。

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Posted by タジャドル 2017年11月10日(金) 09:58:45 返信

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