最終更新: tominosyou 2024年08月25日(日) 23:17:17履歴
『GURPS Dungeon Fantasy Monsters 2: Icky Goo』p.9より。
意訳強め。名前は発音的に「モールド」でもいいが、あえて「モルド」としている。
なお、カビだがモンスタークラスは「植物」ではなく「スライム」。
[[モルド]] -[[モルド]](Molds) p.9食料に生えた普通のカビは、探索者とってはおなじみの厄介物です。ダンジョンのカビ「モルド」はもっとひどいです。近くにいるのが嫌なら、食べることなどなおさらです。モルドは「ただの」受動的な脅威で、追いかけたり、粘液を吐き出したりはしませんが、物、ドア、部屋全体を覆い尽くし、冒険者の活動を面倒にします。
■グーのステータス
体力 0、敏捷力 0、知力 0、生命力 16、
HP 1※、意志力 0、知覚力 0、FP なし、
基本反応速度 0.00、移動力 0、SM※、
よけ なし、受け なし、DR 1
- 攻撃手段
- 性質:「壁にはりつく」、「飲食不要」、「魔法の耐性/4L」、「脚がない/固定」、「手足がない」、「殺されない/1L」、「共通性質/低粘性グー」。
- モンスタークラス:スライム。
- 備考:
- モルドは1平方メートルあたりHP1ですが、SMは不確定です。範囲効果は半径内のすべてのモルドに影響します。通常呪文の場合、SMに応じたエネルギー消費を支払い、「サイズ・速度/距離表」ページの「数値」を調べ、影響を受ける平方メートルの1辺を見つけます。たとえば、SM+5(エネルギー消費は6倍)なら、1辺は15メートルで、呪文は225平方メートルのモルドに影響します。既知のモルドの量について逆算してください。たとえば、2メートル x 2メートルの正方形の断面積を持つ 50メートルの廊下には、壁、床、天井があるため、計400平方メートルのこれがモルドで覆われている場合、グーは SM+6(400メートルの平方根は20メートル)としてカウントされ、エネルギー消費は7倍になります。
- モルドはスライムを特に対象としているわけではない動物系呪文や植物系呪文の影響を受けません。
- モルドは知覚がなく、コミュニケーションや交渉はできません。
「[[色>モルド#Color]]」 --[[L-色>モルド#Color]](Color) pp.9-10モルドは触ったり歩いたりすると危険です。モルドの色は、邪魔されたらどうなるかを警告しています。ランダムに選択するには 3dで判定します (または、奇怪で非典型的なモルドの場合は、色と効果で2回判定します)。
- 3-4 :「黒」(Black): *†‡
- 5 :「緑」(Green): *‡§
- 6 :「青」(Blue): *†
- 7 :「紫」(Violet): ‡§
- 8-13 :「茶色」(Brown): ‡§
- 14 :「灰色」(Gray): ‡§
- 15 :「赤」(Red): *†
- 16 :「黄色」(Yellow):
- 17-18 :「白」(White):
* このようなモルドの上を長時間歩く場合 (短い接触ではなく)、「成功の確率」を使用して成功した生命力判定を推定し、探索者に有利なように切り良い値にします。たとえば、移動力5の人物は100メートルの通路を横断するのに20秒かかるため、20回の生命力判定に直面することになります。生命力12の人物は、これらのうち74.1%、つまり約15回成功し、5回失敗します。FP/3 またはHP/3 未満に減少した被害者は、移動力が半分になり、速度が低下し、より多くの判定に直面することになります。これを詳細に計算するのではなく、2/3 ラインを超えるすべてのダメージを単純に2倍にします。たとえば、探索者のHPが11の場合、8HPを超えるダメージは2倍になるため、ダメージ20HPは 8 + 12×2 = 32 HP になります。
† 胞子ではなく超自然効果―― 古邪を彷彿とさせる宇宙パワー攻撃。「魔法の耐性」は効果がありません。
‡ ダンジョンに住むモンスターは、この効果に対して「耐性」または「無効化」を持っている場合があります。
§ 影響を受けた者が携行する食料は、密封された容器に入っていない限り、腐ります。
「[[質感>モルド#Texture]]」 --[[L-質感>モルド#Texture]](Texture) p.10 「[[ザラザラ>モルド#Rough]]」 「[[ズルズル>モルド#Slippery]]」 「[[ベトベト>モルド#Sticky]]」モルドにも一般的な質感がいくつかありますが、どれも心地よいものではありません。ランダムに選択するには 1d を振り判定します。
- 1-2「ザラザラ」(Rough):
- 岩の地衣類やサンゴのように、鋭利に近い凹凸があります。この上に落ちたり、押し込まれたり、押し戻されたり、傷をつけるような方法でこすられたりした者が受けるダメージに、サイコロごとに+1が加算されます。
- これにより、モルドをまとった時の接触効果「タフ(tough):すべての攻撃に対するDR2を追加」も発動します。
- 3-4「ズルズル」(Slippery):
- 5-6「ベトベト」(Sticky):
「[[遭遇モデル>モルド#Molding_the_Encounter]]」 --コラム:[[L-遭遇モデル>モルド#Molding_the_Encounter]](Molding the Encounter) p.10モルドはモンスターと同じくらい危険です。通常は目に見え、探索者はアプローチを選択できます。別のルートを選択するか、モルドを根絶するか(下記の「カビ退治」を参照)、その上を浮遊するか、全力疾走するかです。狭い場所では(例えば、狭いモルドで覆われたシャフトをロープで降りたり、低くモルドの生えた天井の下に身をかがめたり、近くてモルドの生えた壁の間をすり抜けたり)、GMは毎ターン接触を避けるための敏捷力判定を要求する場合があります。
モルドの影響は毎秒評価されることが多く、接触や滑りを避けるための敏捷力判定、抵抗するための生命力判定などが必要になるため、長時間の接触は判定を多く必要とする可能性があります。モルドを煩わしいものではなく興味深いものにするには、冒険者に短時間または個別に直面させます。1つの選択肢は、そのエリアに動き回るモンスターを配置し、ヒーローが自由に対処できるようになる前にモルドの上や周囲で戦わせることです。もう1つは、通常は泥棒が一人で這わなければならない場所にモルドを配置し、1人だけに判定させることです。掘り出し物が触れる必要があり、決して傷つけたくないもの、たとえばかけがえのない巻物にモルドを配置するのは定番です。また、モルドは通常目に見えるだけです。箱の中やドアの継ぎ目に沿っていると、侵入者にとっては接触は短時間ですが避けられません。
創造性を発揮しましょう!
「[[カビ退治>モルド#Breaking_the_Mold]]」 --コラム:[[L-カビ退治>モルド#Breaking_the_Mold]](Breaking the Mold) p.10探索者はモルドを一掃できますが、モルドは頑強です。毒には耐性があります。物理攻撃で削り取ったり、酸や炎で焼いたりできますが、DR1 (「ザラザラ」の場合はDR2、「ズルズル」の場合は火に対するDR4) に加えて「集合体」があります。刺し攻撃や貫通体攻撃ではダメージは最大で1HP、それ以外では2HPです。通常どおり機能するのは広範囲の負傷をもたらす(範囲、円錐状、または爆発)攻撃のみで、ほとんどの射撃呪文や噴射は対象外です。《爆裂衝球》、《爆裂火球》、《爆裂電光》などを使用してください。また、「殺されない/1L」のおかげで、モルドを消滅させるには -10×HP に減らす必要があります。つまり、上記の複雑さを条件に、1平方メートルあたり11HPを与えることになります。
魔法を好むカビキラーは、ダンジョンの魔法が魔法の環境で進化したことを知っておく必要があります。 生命力16と「魔法の耐性/4L」は、通常呪文に-4修正つき、抵抗が20になることを意味します。範囲呪文にはペナルティはありませんが、「魔法の耐性」は2倍のカウントになり、抵抗は24になります。幸運を祈ります。
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