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tominosyou 2024年07月13日(土) 22:37:26履歴
「[[悪魔の契約>暗黒魔法#Demonic_Contracts]]」魔術師を目指す者は、上級呪文を習得するのに時間がかかるのをじれったく思うかもしれません。また、自身の「魔法の素質」によって(あるいはそれがないために)習得に制限がかかることに苛立ったりもするでしょう。このように、自らの限界を受け入れられない魔術師には、もっと忌まわしい選択肢があります。いつでも悪魔の手助けを求めることができるのです。
悪魔の助けを借りて呪文を唱えるには、まず最初に悪魔を1体召喚しなければなりません。大抵のゲーム世界では、悪魔を召還できるのはある程度、上位の魔術師に限られるでしょう。しかし、《悪魔召喚》を唱えるのに「魔法の素質」どころか、なんの前提条件も必要としない世界もあるかもしれません! もし悪魔が自らの意志で召還されるなら、魔術師達と契約を結ぶ手段を簡単に見つけ出すに違いありません。
召喚を終えると、術者はやってきた悪魔の後援者と契約交渉をし、自分の血で署名しなければなりません(賢明な魔術師なら事前に契約書を用意したり、書物から書き留めてくるでしょう。悪魔の言うなりに契約すると、恐ろしいことになるでしょう)。
契約書の署名が終わると、魔術師は呪文をかける時、いつでも悪魔の力を借りることができます。改めてその悪魔を召還する必要はありません。悪魔の力を借りて唱えた呪文は、暗黒の異次元の魔力からエネルギーと助力を得ます。術者は高レベルで呪文を習得していることによるエネルギー軽減を適用する前に、<神秘学>か<魔法学>のいずれか高い方の技能レベルの3倍分、エネルギー消費を減少させることができます。
しかし、悪魔の力を借りた魔法には限界があります。それが結果的に悪魔の邪悪な目的に貢献するのではない限り(GMの判断)、直接他人に恩恵を与えるような使い方はできません。ただし、術者自身の苦悩を和らげるためには利用できます。悪魔のエネルギーを前向きな目的に使おうとすれば、悪魔が契約を棚上げにしようとするかもしれません。充分納得するまで、術者に悪魔のエネルギーを利用させないようにするでしょう。悪魔の助けを借りた呪文に失敗した場合は、必ずファンブルとして扱います。判定にファンブルで失敗した場合は、常に「暗黒魔法ファンブルル表」で18を振ったものとします。
「闇のペナルティ」は悪魔の力を"借りない"すべての呪文の技能判定にかかります。これは《霊気感知》で調べればすぐにわかります。また、「魔法の素質」3レベル以上の者が最初に暗黒魔術師と遭遇した時、視覚判定に成功すれば、こうした"穢れ"に気付きます。「闇のペナルティ」を受けた魔術師のかける呪文の失敗とファンブルは、悪魔の力を借りて唱えた場合と同様に扱います。
魔術師は「闇のペナルティ」に10レベルまでしか耐えられません。10レベルに達した時点で、魂が完全に暗黒化されてしまいます。美徳ゆえの不利な特徴、例えば「遵法精神」や「平和愛好」は失われ、大抵は元の美徳を故意に歪めたような特徴に置き換えられます。さらに、悪魔のエネルギーに対する「中毒」[-10CP]を得ます(悪魔の魔法は「安く」、「強い習慣性」があり、普通は「非合法」です)。この後は、魔術師は悪魔の魔法を使った日の終わりに「意志力+魔法の素質」の判定を行なわねばなりませんが、+10のボーナスを得ます。失敗すると、失敗度1につき5CPを失います!――能力値が減少したり、有利な特徴をなくしたり、不利な特徴を新たに得たりするでしょう。
悔い改めた暗黒魔術師は魂に印された「闇のペナルティ」を取り除こうと試みることができますが、その過程は困難です。1レベル取り除くのに。「20-意志力」日間(最低1日)、沈思黙考し、あらゆる魔法を自らに禁じ、すべての快楽を封印しなければなりません。これは初心者にはかなり困難です。「中毒」とも戦わなければならない魔術師には、ほとんど克服不能な難題となるでしょう。
[[暗黒魔法ファンブル表>暗黒魔法#BLACK_CRITICAL_TABLE]]
エラッタ:旧名は「暗黒魔法のクリティカル表」。日本語版でのファンブルは原書では「Critical Failure」であり、それの違いを見落とした故の悪訳と思われる。悪魔に力を借りた呪文が失敗するごとに、GMが下記の表に従って3Dを振ります。ここに挙げた結果は1つの指針です。状況に応じて恐ろしい出来事を演出し、悪魔の力を借りることがいかに当てにならないかを伝えてください。失敗すれば、決して術者の思い通りの効果を生むことはありませんが、偶然それを達成してしまうこともあります。
出目 | 失敗の影響 |
---|---|
3 | 呪文は一見成功したかに見えますが、ただの役に立たない幻影です。 |
4 | 呪文は完全に失敗します。 どこか別の場所で、悪魔の"悪影響"が術者の大切な何かにひどい影響を与えます。 どの程度の影響を与えるかは、元の呪文の威力と目的により様々です。 |
5 | 術者は意志力を1レベル失います。 |
6 | 術者は「容貌」を1レベル失います。 「容貌」の変化は元の呪文に相応しいものになります。 《炎作成》をかけようとしていたなら、見るもおぞましい火傷の跡が現れるでしょう。 《狂気》をかけようとしていたなら、術者の目は藪にらみになり、微妙に焦点がずれるかもしれません。 |
7 | 運が悪ければ、術者の恋人、友人、仲間、罪のない傍観者、術者自身に(この優先順で)呪文の効果が現れます。 運が良ければ敵に対して呪文が発動します。 |
8 | 呪文は完全に失敗します。 術者は2点のダメージを受け、傷は即座に感染症にかかります。 |
9 | 術者の脳裏に恐ろしい地獄の光景がこびりつきます。 -5のペナルティを受けて恐怖判定を行なわなければなりません。 |
10 | 呪文は何の効果も発揮しません。 術者を中心に部屋中に強烈な硫黄の臭いが充満します。 |
11 | 呪文は狙っていたのと正反対の効果を発揮します。 |
12 | 呪文は狙っていたのと正反対の効果を発揮します。 呪文の目標は友好的または中立のキャラクターからランダムに選ばれます。 |
13 | 呪文は完全に失敗します。 術者の腕に腫物ができ、1点のダメージを受けます。 |
14 | 呪文は完全に失敗します。 術者の口から羽虫の群れがあふれて、部屋中を飛び回ります。 |
15 | 術者の体内(腹部、喉など)に害獣が現われます(ネズミ、巨大なゴキブリ、特大のサナダムシ)。 その害獣の性質と出現場所によっては、深刻なダメージを被ります。 興奮したネズミが体内に現れたら、内臓に最大2Dまでのダメージを直接受けるでしょう。 |
16 | 術者の手がしなびてしまいます。 |
17 | 呪文は完全に失敗します。術者は4D歳、歳をとります。 |
18 | 呪文は完全に失敗し、別の悪魔を召還してしまいます。 この悪魔はすべてを破壊しつくそうとします(可能なら術者を攻撃します)。 これと戦うには、暗黒魔法に頼ることになるかもしれません。 悪魔たちは喜んで同士討ちを始めるでしょう。 |
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