錬金術による品物の使用(USING ALCHEMICAL ITEMS) p.205
霊薬(エリクサ)はすべて、密封した容器に保存しなければなりません。一定時間、他の物質と混じりあったり、外気にさらされると効力を失いますが、その期間は霊薬の形態によって異なります。手早く容器を開けて、すぐに閉める程度なら害はありません。
霊薬(エリクサ)の形態によって使用法が異なります(次記参照)。複数の霊薬(エリクサ)を同時に利用することができます。しかし、よほど大きな生き物は別として、同じ霊薬(エリクサ)を複数回分、服用しても無駄になるだけでしょう。余分に服用しなければならない生き物についてはGMが決定してください。一服分の効果が切れてから、改めて同じ霊薬を服用することはできます。GMが飲み薬の濫用を嫌うなら、一度に2つ以上の霊薬(エリクサ)を服用したり、同じ霊薬(エリクサ)を1日に2度以上服用するのは危険な行為と見なしてかまいません。
霊薬の効果時間が不定の場合は、目標は事前にその効果がどれくらいつづくのかわかりません――GMが密かにサイコロを振って決定します。目標は効果が切れる5分前に警告を受けます。ただし『透明薬』の霊薬は例外で、そうした警告を受けることなく、とつぜん効果が終了します。
霊薬(エリクサ)の形態によって使用法が異なります(次記参照)。複数の霊薬(エリクサ)を同時に利用することができます。しかし、よほど大きな生き物は別として、同じ霊薬(エリクサ)を複数回分、服用しても無駄になるだけでしょう。余分に服用しなければならない生き物についてはGMが決定してください。一服分の効果が切れてから、改めて同じ霊薬を服用することはできます。GMが飲み薬の濫用を嫌うなら、一度に2つ以上の霊薬(エリクサ)を服用したり、同じ霊薬(エリクサ)を1日に2度以上服用するのは危険な行為と見なしてかまいません。
霊薬の効果時間が不定の場合は、目標は事前にその効果がどれくらいつづくのかわかりません――GMが密かにサイコロを振って決定します。目標は効果が切れる5分前に警告を受けます。ただし『透明薬』の霊薬は例外で、そうした警告を受けることなく、とつぜん効果が終了します。
霊薬の形態(Forms of Elixir) p.206
水薬:Potion
液体です。飲んで服用します。一服分で、人間サイズの生き物1体に即座に影響を与えます。丸1日、外気にさらされたり、他の物質と混ざると効力を失います。
粉薬:Powder
固形です。食物に混ぜたり、飲み物に溶かしたりして服用します。2D分以内に効果を発揮します。長期間の保存が利き、外気にさらされて効果を失う確率はわずか1年に50%です。食料や飲み物に混ぜた粉薬は1か月間保存できます。
煙薬:Pastille
塗薬:Ointment
魔法の耐性(Magic Resistance) p.206
価格と入手可能性(Cost_and_Availability) p.206
[[価格と入手可能性>錬金術による品物の使用#Making_Alchemical_Items]]魔法の品物と同様、霊薬(エリクサ)の小売価格はふつう、材料費に加えて、作成にかかった日数1日につき$33となります(もちろん、これは背景世界によって変化します。“魔法が希少”な世界では、1日につき倍の価格となります)。非常にありふれたものなら、量産されているのでもっと安くなるでしょう。
各霊薬(エリクサ)の説明には、まず“魔法がありふれた”世界での価格を示し、スラッシュ()の後に“魔法が希少な”世界の価格を示してあります。これらはPCが購入するさいの小売価格です。煙薬は作成に2倍の時間がかかるので価格も2倍になります。PCの錬金術師(あるいはたまたま霊薬(エリクサ)を手に入れたPC)がこうした品物を売ろうとしても、希望価格で売れるとは限りません。もちろん、『若化薬』や『復活薬』などの非常に希少な霊薬(エリクサ)はつねに飛ぶように売れます――しかし、お金を払わずにそれらを手に入れようとする輩からも鵜の目鷹の目で狙われることになるでしょう!
霊薬(エリクサ)は必ずしもすぐに手に入るとはかぎりません。小さな街なら、なおさらです。どの形態のどの霊薬(エリクサ)が入手できるかは、GMが詳しく設定してかまいません。
なかには違法なものや、支配階級にのみ許されたものもあります。これには盗賊や暗殺者が利用するあらゆる毒、「敵対的」な霊薬、その他すべての霊薬(とりわけ『透明薬』の霊薬)が含まれます。
どの世界でも、腕のいい錬金術師はそう簡単には見つかりません。「錬金術師組合(ギルド)」は秘密組織であり、錬金術を極めるのは難しく、その作業は危険です。多くの都市では公共の場から100メートル以内で錬金術の実験を行なうことを禁じています。万一、ファンブルしてしまうと、市場が吹きとばされるどころでは済まないでしょう......。
技能としての<錬金術>(Alchemy) B218P
魔法材料とマナの影響
『魔法大全』第28章「錬金術」(ALCHEMY) p.203
『魔法大全』第28章「錬金術」 p.203より。
錬金術は魔法による変化や変質を司る学問で、特定の物質に本来備わるマナを利用して物理的な作用を引きおこすものです。したがって「魔法の素質」がなくても、その技術を学び、利用することができます。じっさい、錬金術を研究する者には「魔法の素質」はなんの役にも立ちません! 錬金術も他の学術系技能と同じように扱います。ただ魔法的なものを対象にするというだけのちがいです。
錬金術の最大の目的は、魔法的効果をもつ物質を作りだすことにあります。そうした物質は一般に「霊薬(エリクサ)」と呼ばれます。
錬金術はマナが「並」か「密」の地域では通常どおり効果を発揮します。マナが「疎」の地域では、作成に2倍の時間がかかり、持続時間は半分になりますが、効果が「永久」の霊薬は通常どおり永続します。マナが「濃密」の場所では、霊薬(エリクサ)を作る時間は半分で済みますが、判定に失敗すると必ずファンブルと見なされます。マナが存在しない地域では、霊薬(エリクサ)を作ることも利用することもできません。
錬金術は魔法による変化や変質を司る学問で、特定の物質に本来備わるマナを利用して物理的な作用を引きおこすものです。したがって「魔法の素質」がなくても、その技術を学び、利用することができます。じっさい、錬金術を研究する者には「魔法の素質」はなんの役にも立ちません! 錬金術も他の学術系技能と同じように扱います。ただ魔法的なものを対象にするというだけのちがいです。
錬金術の最大の目的は、魔法的効果をもつ物質を作りだすことにあります。そうした物質は一般に「霊薬(エリクサ)」と呼ばれます。
錬金術はマナが「並」か「密」の地域では通常どおり効果を発揮します。マナが「疎」の地域では、作成に2倍の時間がかかり、持続時間は半分になりますが、効果が「永久」の霊薬は通常どおり永続します。マナが「濃密」の場所では、霊薬(エリクサ)を作る時間は半分で済みますが、判定に失敗すると必ずファンブルと見なされます。マナが存在しない地域では、霊薬(エリクサ)を作ることも利用することもできません。
章内容
『魔法大全』
第28章「錬金術」 p.203
第28章「錬金術」 p.203
- 錬金術技能(THE ALCHEMY SKILL) p.203
- 用語:霊薬(Elixir)
- L-錬金術による品物の作成(Making Alchemical Items) p.204
- L-錬金術の研究室(Alchemical Laboratories) p.204
- L-錬金術の処方と秘密(Alchemical Formulas and Secrets) p.204
- 用語:処方箋(Alchemical Formulas)
- L-魔法使いの錬金術師(Wizard Alchemists) p.204
- L-発明家の錬金術師(Gadgeteer Alchemists) p.204
- コラム:草木秘伝(The Herb Lore Skill) p.204 エラッタ。修正前は「薬草口伝技能」
- L-その他の錬金術師の能力(Other Alchemist Abilities) pp.204-205
- L-探知と分析(Detection and Analysis) p.205
- L-魔法の品物の分析(Identifying Magic Items) p.205
- L-単純な〈化学〉(Simple Chemistry) p.205
- コラム:L-新しい霊薬を作る(Inventing New Elixirs) p.205
- 錬金術による品物の使用(USING ALCHEMICAL ITEMS) p.205
- 霊薬の種類(TYPES OF ELIXIRS) p.206
- 動物制御系霊薬(Animal Control) pp.206-207 旧名は「動物制御」
- 戦闘能力系霊薬(Combat Abilities) p.207 旧名は「戦闘能力」
- 敵対系霊薬(Hostile Elixirs) p.208 旧名は「敵対的」
- 魔法能力系霊薬(Magical Abilities) pp.208-210 旧名は「魔法能力」
- 医療系霊薬(Medical Elixirs) pp.210-211 旧名は「医療関係」
- 精神能力系霊薬(Mental Abilities) p.211 旧名は「精神能力」
- 精神制御系霊薬(Mental Control) p.211 旧名は「精神制御系」
- 技能・肉体能力系霊薬(Skills and Physical Abilities) p.211 旧名は「技能と肉体能力」
- コラム:L-人気のある霊薬(Popular Elixirs) p.209
- 霊晶(ALCHEMICAL CHARMS) p.212 旧名は「錬金術のお守り」
- L-製造にかかる日数と費用(Time and Cost to Make) p.213
- L-探知と分析(Detection and Analysis) p.213
- L-霊晶の使用(Using Charms) p.213 旧名は「お守りの使用」
- 斬新な調合(EXOTIC PREPARATIONS) p.213
- 魔法の効力のある材料(MAGICALLY POTENT MATERIALS) p.215
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