最終更新:
tominosyou 2024年04月27日(土) 16:24:32履歴
「[[加速]]」
あなたの時間感覚の流れは普通の人間より速くなっています。この有利な特徴を1レベルとると、常人の2倍の速度で生きているように感じます――つまり実際に1秒過ぎると2秒経過(2回行動)したように感じます。1レベル増えるごとにこの比率が増えていきます。2レベルなら3回行動、3レベルなら4回行動が可能です。
「加速」を1レベルとるごとに、1秒間の戦闘で選択できる行動回数が1回増えます。1秒間に何度も集中できるため速やかに呪文を唱えることができます。移動を何度も選択することで非常に速く走れます……などなど。しかし戦闘であなたの行動番が速くやってくるわけではありません! この特徴は「あなたが反応してから」どれだけ速く動けるかを表しており、どれだけ速く反応しているかを表しているわけではありません。
戦闘以外の場面では、「加速」のキャラクターは危機的な状況でもゆっくりと作戦をたてる余裕があります。周りがすべてスローモーションに見えるからです。あなたが作戦を考えたり情報を得たりするための知覚判定や知力基準の技能判定を行なう場合(GM判断)、何かをやりながらであってもペナルティはありません。
誰か他の人の反応を見るような時には、あなたは慎重に「速度を落として」相手の速度に合わせて動かなければなりません。これは戦闘時にはフェイント、戦闘以外の場面では影響判定に適用されます。例えば、あなたが「フェイント」を選択すれば、それがあなたの行動番にできるすべてです。追加の行動をとることはできません(しかし、全力攻撃に続けて攻撃を行なえば、目にもとまらぬ速さで相手の防御を打ち破ることができるでしょう!)
エラッタ修正:
【誤】攻撃に続けて全力攻撃を行なえば、
【正】全力攻撃に続けて攻撃を行なえば、
原文: you could make an All-Out Attack followed by an Attack
「加速」を持つキャラクターが全力攻撃の後に攻撃を行うことは、ゲーム的に大きな価値があります。この順序で二回の行動を宣言することで、相手の攻撃に対して能動防御が可能となるからです。
この一文の解釈は、それを「加速」のルールが想定し、許容していることを示唆する意味で重要だと思います。
「[[超高速>加速#Super-Speed]]」非戦闘時はさらに速くなります! 平凡作業や反復的作業を実行するとき(物を造る(新発明を含む)、読書、修理など)――サイズ・速度/距離表の「サイズ」列で「加速」レベルを調べ、その横の該当する「数値」列の値(メートル単位)で時間を割る必要があります。例えば、「加速 L6」の除数は20です。これは、通常1時間を必要とする修理を、わずか3分でこなせることを意味します。
技能ペナルティを取ることで、さらに時間を短縮できます(「時間の消費」を参照)。学習、特殊能力(魔法の品物の作成、「精神支配」に集中するなど)、発明の際の発想判定、または速度に対応できない人やマシンとの相互作用を急ぐことはできません。 GMは「超高速」をスーパーヒーローのスピードスターに制限することを望むかもしれません。
また、「加速」は「伝統的な」マンガ的な設定には不向きです。武術の神話に忠実であるために、秘伝の格闘術を学んだ結果、目にも止まらぬ速さを手に入れた者は、「達人の指導」または「武器の達人」を使用して「連続攻撃」ペナルティを半分にし、並外れた調整力を持つ者は「追加攻撃回数」(P. B73)に注目すべきです。この2つを持つファイターは多くの攻撃を行うことができますが、それでも1ターンに1回の行動に制限されます。
しかし、コミックや映画では、信じられないほど速い武術家が描かれており、どの相手も反撃する前に、広く離れた複数の相手と交戦することができます。この場合、1ターンに複数回の行動が必要となり、時間速度が変化することを意味します。このようなフィクションに触発されたキャンペーンでは、GMは銃の達人、英雄的射手、達人の指導、武器の達人を持つ者にこの特徴を1レベル、あるいはそれ以上のレベルでさえ許可することができます。
スピードのあるヒーローについては、複数回攻撃? (pp. 126-128) を参照してください。
このページへのコメント
クロムたんのメール編
「加速」の説明で「追加の行動」を得るとあるが、実際は「追加のターン」を得たものとして処理する。
「加速1」持ちが待機を2回行い2人の別々の敵を待ち構えて攻撃することはルール上厳密に言うとできない。
ただしクロムたんがGMなら許可するらしい。
GURPS第4版(日本語版)のベーシック2冊を見ても分からない&うっかり間違えそうなもの&豆知識。より転載。
「加速」の起動中、呪文等の持続時間については外部時間で考える。