グラダス半島東部にある中規模都市で、人口は4000人程。主な産業は、情報・商業・観光業。
シナリオ「虎狼の礫」の舞台となる都市で鬼面都市
バドッカの北の山岳地帯に存在し、
ワマンチ教団の支部があります。
バドッカよりもさらに三国
*1の国境交差地点に近いことから、境界都市の異名を持っています。
成人男性の足なら徒歩3〜4日程で近隣都市
*2に行くことが出来ます。
交易の要所にするには、険しい山岳地帯であることがネックでしたが、
ワマンチ教団からの多額の資金援助により陸路が開拓され都市として発展しました。
周辺には遺跡が点在し、それ目当てで多くの冒険者がやってきて賑わってます。
街外れにも難易度の高い遺跡が複数ありますが、そういった危険な場所は封鎖されています。
噂では、侍の国
カルシファードや水晶連峰などの異世界と縁ある土地と繋がっている遺跡が多いとか。
また、大きなシャストア神殿による娯楽が発展しており、「夢を繋げて仮想世界を作り出す見世物」が人気を博しています。
アリクビの境界都市の異名は、夢と現(うつつ)の狭間にあることからも来ています。

PCが知りえない情報
この都市では、戸籍の無い者や浮浪児や犯罪者等、「いなくなっても誰も困らない者」が行方不明になりやすいです。
ワマンチ教団には、「異種交配」や「《他者変身》で生き物を霊薬材料動物に永続的に変え、資源にする」実験も行われていますが、行方不明者との関連は不明です。
双子の月の八大神の神殿がそれなりの規模で存在します。
各神殿は互いに高度な連携を取り合っており、PCが情報収集を行う際は、どの神殿からでも確度の高い情報を仕入れることができます。
ただし、代価として最低でも四半日は神殿関連業務の手伝いをさせられることでしょう。
逆に、神殿を通さずに行う情報収集には、かなりの出費(一つの事象ににつき100〜500ムーナ程)を覚悟する必要があります。
アリクビには、八大神の信仰による特殊技能や技能ボーナスに対応する大抵の業務が存在していて常に人手不足です。

各神殿の関連業務。
ガヤン神殿の関連業務
警察・弁護士・軍隊・商人・為政者等の手伝いをすれば、報酬と情報が手に入ります。
主に、独自の技能「ガヤン・ネット/ソードブレーカー/投極術」や、
ボーナス技能の「ネット/投げ縄/追跡/法律/外交/嘘発見/偽造/尋問/商人/管理/指揮/犯罪学/地域知識」で判定。
サリカ神殿の関連業務
冠婚葬祭、農業、牧畜、狩り、介護、通訳、教育業務等の手伝いをすれば、報酬と情報が手に入ります。
主に、「バトル・ファン/ファンブロック/サリカの舞い/記憶術/看護」や、
ボーナス技能の「交渉(裏社会)/社交/礼儀作法/外交/指導/農業/気象学/身振り/各言語技能」で判定。
ペローマ神殿の関連業務
学術施設、病院、研究施設、図書館等の手伝いをすれば、報酬と情報が手に入ります。
主に、独自の技能主「本格処理/錬金術/博物学/占星術」や、
ボーナス技能の「各言語系技能/医師/応急処置/手術/診断/紋章学/化学/研究/考古学/神秘学/人類学/数字/歴史/絵画/書道/動植物知識」で判定。
ジェスタ神殿の関連業務
治安維持、消防署、建築、工房、近場の炭鉱等の手伝いをすれば、報酬と情報が手に入ります。
主に、独自の技能「パイリング・ハンマー/準備:斧・メイス」や
ボーナス技能の「盾/彫刻/革細工/大工/陶芸/宝石屋/木工/技師/生存」で判定。
シャストア神殿の関連業務
劇場、公共浴場、遊技場、迷宮等の手伝いをすれば、報酬と情報が手に入ります。
主に、独自の技能「シャストアのマント、フェイシング」や、
ボーナス技能の「吟遊詩人/演技/演劇/変装/言いくるめ/交渉/隠匿/文字/作詞/記録/偽装/偽造」で判定。
アルリアナ神殿の関連業務
踊り子(娼婦)のギルド、精神病院等の手伝いをすれば、報酬と情報が手に入ります。
主に、独自の技能「九節鞭/シールド・バトン/アルリアナの踊り/蹴打術/錬金術/催眠術」や、
ボーナス技能の「軽業/跳躍/性的魅力/社交/交渉/脱出/心理学」で判定。
タマット神殿の関連業務
傭兵ギルド、公共賭博場、盗賊ギルド、裏通り、娼館、犯罪組織等の手伝いをすれば、報酬と情報が手に入ります。
主に、独自の技能「インペイラー/致命傷:種別/槍投げ器」や、
ボーナス技能の「隠匿/嘘発見/鍵開け/偽装/交渉/忍び/すり/脱出/探索/追跡/登攀/読唇術/尾行/罠/賭博」で判定。
リャノ神殿の関連業務
水道局、船員ギルド、楽人ギルド、料理人ギルド等の手伝いをすれば、報酬と情報が手に入る。
主に、独自の技能「ブロウバグパイプ、ハープ・ボウ、腹話術」や、
ボーナス技能の「吟遊詩人/楽器/歌唱/読唇術/調理/造船/航法/生存/釣り/船乗り/ボート/水泳」で判定。
バドッカから多様な人種が流れ込んでいる為、特に通訳関連の仕事に需要があります。
近くを流れる川の多くは、
オータネスから
バドッカへと続くゼナ河と合流します。
山岳地帯ではありますが、巨大なセノーテ(地下水脈網)があり、リャノ神殿による水運業も盛んです。
劇中数年前、街や八大神殿ぐるみで、犯罪者や
黒の月の勢力の掃討作戦が実行され、比較的治安が良くなっています。
付近の遺跡は現在、封鎖されています。境界都市の由来の一つは、遺跡の影響か彼岸の存在がよく出没することにあります。
公式設定にて水路都市
コースシー?を襲った(或は襲うことになる)死者を甦らせる<白い霧>との関連は不明です。
シナリオ「虎狼の礫」の劇中では夏祭りの最中で、皆忙しそうです。
双子の月を信仰するPCが情報収集しようとした場合、あちこちの神殿から手伝いを要請される中で、調査をすることになるでしょう。
過去に会った事件や都市の詳細は各GMに委ねます。
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