最終更新: tominosyou 2024年04月27日(土) 17:20:25履歴
「[[神の代行者]]」
神的存在――神、大悪魔、偉大な精霊、宇宙パワー――があなたに力を与えました。それによってあなたは「僧侶呪文」を唱えることができます。この特徴を与えた神性から授けられた呪文(僧侶呪文)を学習する場合、あなたの知力に「神の代行者」のレベルを加えてください。例えばあなたが知力12で「神の代行者(トール)2レベル」を持っていたとすると、トールから授けられた呪文(そしてトールから授けられたものだけ)を習得する際に、知力を14とみなして計算します。
あなたは仕えている神性によって設定された一定のリストからのみ僧侶呪文を学ぶことができます。あるいは、神が学ぶべき呪文を指定するかもしれません。新しい呪文を学ぼうと思った時には、GMがそのリストを決定して神性の役割を演じます。しかしながら、あなたは魔法を学習するのではなく神の意志と通信しているので、「僧侶呪文には前提条件が存在しません」。
一般的にあなたがレベルの高い「神の代行者」であるほど、あなたは“より神聖”です。「神の代行者」の最大レベルはあなたの神に依存します。選んだものに些細な力しか与えることができなかったり、得られる呪文の幅が狭い弱い神はわずか1レベルしか与えないでしょう。一方で強力な神性はもっと寛大でしょう。
「神の代行者」は神性とあなたの結びつきを表す尺度です。一方で「聖職者」「宗教階級」は社会的な影響力の尺度であることに注意してください。これらは関係している必要はありません。「神の代行者」は高位の聖職者に限定されるかもしれません……しかし、神性はそれを望むものがいれば、誰にでもその力を与えることができます(恐らく教会は残念に思うことでしょう!)。
場合によってはゲーム中に「神の代行者」を得たり、レベルを加えることができます。何が必要であるかは神性によって決まります。「神の代行者」を得る、レベルを増やす、あるいは維持するには、ほぼ必ず「自発的な精神的不利な特徴」のリストにある特徴を1つ、ないしは複数獲得しなければなりません。こうした誓約を破れば、力のうち一部またはすべてを失うでしょう――恐らくはあなたが適切な苦行を行なうまでです。あるいは永久に。事実上、神の代行者」には「盟約」の限定が付属しています。この修正を重ねてとってはいけません。
あなたはさらに肉体的な必要条件を満たす必要があるかもしれません。神性によっては、男性・女性・去勢した男・処女……にしか力を与えないこともあります。GMは想像力を働かせてください。万一あなたがその特別の要求(例えば処女性)を失った場合、あなたの「神の代行者」はレベルが減少するか、なくなってしまいます。その分あなたのCP総計は減少します。
あなたは「魔法の素質」と「神の代行者」の両方を持つことができます(ただし神性がそれを禁止していない場合)。しかし「魔法の素質」は僧侶呪文のレベルを向上させませんし、「神の代行者」は魔法呪文の助けにはなりません。1つの呪文の魔法版と僧侶版は「まったく別の呪文」とみなします。そして僧侶呪文は魔法呪文の前提条件にはなりません。もしある呪文を両系統で習得していたとしても、それらは互いに影響しません。「神の代行者」は“聖なる力”を表す1つの考え方です。僧侶とは神から力を与えられた魔法使いである、という世界設定には適切です。神の贈り物についての別の見方については「福者」と「真の信仰」を見てください。
[[荷重問題なし>神の代行者#Casts_Without_Encumbrance_Problems]]そのキャンペーンにGURPS Thaumatologyの不利な選択ルール「儀式と荷重」が採用されている場合(ペナルティが荷重レベルと同値か2倍の2パターンあります)、そのルールによるペナルティを半分または完全に無視します。
この増強にはレベルがあります。
- レベル1なら増強値は+30%で、「儀式と荷重によるペナルティが荷重レベルと同値」の場合、それを半分にします。
- レベル2なら増強値は+50%で、「儀式と荷重によるペナルティが荷重レベルの2倍」の場合、それを半分にします。
- レベル3なら増強値は+50%で、「儀式と荷重によるペナルティが荷重レベルと同値」の場合、そのペナルティを無視します。
- レベル4なら増強値は+80%で、「儀式と荷重によるペナルティが荷重レベルの2倍」の場合、そのペナルティを無視します。
[[金属問題なし>神の代行者#Casts_Without_Metal_Armor_Problems]]そのキャンペーンにGURPS Thaumatologyの不利な選択ルール「金属による問題」が採用されている場合(ペナルティが身近に存在する金属量に対応する値かその2倍の2パターンあります)、そのルールによるペナルティを半分または完全に無視します。
この増強にはレベルがあります。
- レベル1なら増強値は+30%で、「金属による問題によるペナルティが対応する値と同値」の場合、それを半分にします。
- レベル2なら増強値は+50%で、「金属による問題によるペナルティが対応する値の2倍」の場合、それを半分にします。
- レベル3なら増強値は+50%で、「金属による問題によるペナルティが対応する値と同値」の場合、そのペナルティを無視します。
- レベル4なら増強値は+80%で、「金属による問題によるペナルティが対応する値の2倍」の場合、そのペナルティを無視します。
[[金属問題>神の代行者#Metal_Armor_Problems]]そのキャンペーンにGURPS Thaumatologyの不利な選択ルール「金属による問題」が採用されていない場合でも、あなたはそのルールと同様にペナルティを受けます。
「僧侶魔法」(VARIATIONS) p.192
僧侶魔法(Clerical Magic) p.192
僧侶呪文(Clerical Spells) p.192
[[僧侶呪文>僧侶魔法#Clerical_Spells]]僧侶呪文には前提条件がありません。僧侶は消費できるCPさえあれば、祈りを捧げるだけで新しい呪文を獲得できます。導師や研究は不要です(GMが望むなら、200時間の深い瞑想を経て、やっと新呪文に1CPを注げることにしてもよいでしょう)。しかし、どのような神に帰依しているにせよ、呪文リストはその神から与えられた短いものに限ります。ふつう、そうした呪文はそれぞれの神の最終目的に密接に結びついています。たとえば、炎の神々が《真なる水》の呪文を受けることはありません。また、守護神が与える魔法の効果を変えてしまう場合もあれば、僧侶にいっさい魔法的能力を与えない場合もあるでしょう。その理由は神のみぞ知るです。
僧侶の呪文師はたいてい、「聖職者」と「宗教階級」を備えています。そもそも、そうした特徴を僧侶が神聖性を学ぶための条件に定めている宗教もあるかもしれません。しかし、正式な教会階級に属していなくても、神々の力を使うことを許す宗教もあるでしょう。また、だいたいにおいて、僧侶の呪文師はその能力を維持するために、「信仰による規律」を備えている必要があります。
僧侶魔法の実践の例としては「献身による魔化」を参照してください。
神聖性(Sanctity) p.192
神の代行者(Power Investiture) pp.192-193
[[神の代行者>僧侶魔法#Power_Investiture]]僧侶魔法には「魔法の素質」は必要ありません。代わりに、有利な特徴「神の代行者」がまったく同じ働きをします。
通常「魔法の素質」の特定レベルを必要とする呪文を神から授けられるには、「神の代行者」が必要となります。「神聖性」は実質的にはマナと同じなので、「神の代行者」を備えていない僧侶の呪文師は 「神聖性」が「非常に高い(濃密)」な地域以外では神聖性を唱えることができません。しかし、「神の代行者」を備えた僧侶はより広く「神聖性」/並」の世界で神の任務を実践することができます。
魔術師がマナ濃度(レベル)の変化を感じとれるのと同様、「神の代行者」を備えた僧侶の呪文師も「知力+「神の代行者」の判定に成功すれば、「神聖性」レベルがわかります。
エラッタ修正:【誤】知性度 【正】知力
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