最終更新: drachenriese 2021年05月21日(金) 05:03:10履歴
「新発明」ルールの「発想」へのリダイレクト用ページ。発想判定(Concept Roll)
有志による情報提供。(機械的処理のため、誤字脱字を含む可能性大)。関連技能は「設計・修理・使用のための技能」。『ベーシックセット』第17章「科学技術とアーティファクト」p.447/127「新発明」より。
手順をはじめる前に、プレイヤーはどんな発明品を造りたいのか、どんな仕組みで動くのかを、GMに説明してください。それによって、必要とされる技能・装備・費用・時間、そして作業の難易度を決定することが楽になります。もしプレイヤーの説明が明確であったり、賢明であるときには、GMはすべての発明に関連した技能判定に+1か+2するべきです。
[[必要技能>新発明#REQUIRED_SKILLS]]はじめに、GMはその作業に必要とされる“発明技能(invention skill)”を決定します。これはプレイヤーが行なった発明の記述に基づいて決めます。成功する可能性を“僅かでも”もつためには、発明者はその技能を知っていなければなりません。鎧、乗り物、武器などは、それに関連した専門の〈エンジニア〉技能が必要です。その他の発明では別の技能が必要です。魔法薬なら〈錬金術〉、バイオテクノロジーなら〈生物工学)、ソフトウェアなら〈コンピュータ・プログラミング〉、魔法の呪文なら〈魔法学〉などです。
GMの判断ですが、ある種の発明には、目標に関連する技能をさらに必要とするかもしれません。例えば、新しい望遠鏡を発明するには〈天文学〉技能も必要でしょう。もしそうであれば、発明の判定はそうした技能と“発明技能”のうち低いほうで行ないます。
[[複雑さ>新発明#COMPLEXITY]]次に、発明の「複雑さ」を求めます。これは完全にGM次第です。複雑さを任意に決定するか、最低限必要な技能レベルに基づいて決定するか、その品物の小売価格によって決定するか(これはワールドブックに存在する品物や、現実世界のカタログにあるものを発明する場合)選んでください。以下の表を参考にしてください。
複雑さ | 必要技能レベル | 小売価格 |
---|---|---|
簡単(Simple) | 14以下 | 100$まで |
ふつう(Average) | 15〜17 | 10,000$まで |
複雑(Complex) | 18〜20 | 1,000,000$まで |
驚嘆(Amazing) | 21以上 | 1,000,000$超 |
コンピュータ・プログラムの場合、「複雑さ」の数値を代わりに使用します。上記の4つを用いて費用や時間を計算しなければならない場合、「複雑さ」1〜3は簡単、4〜5はふつう、6〜7は複雑、8以上が驚嘆として扱ってください。
[[発想>新発明#CONCEPT]]複雑さと必要技能が決まったら、GMは発明者の発明技能に対して“発想判定(Concept roll)”を行ないます。これはまず試そうとする理論を思いつくかどうかです。これには特殊な装備は必要ありません――メモ用のテーブルクロスや、大量のコーヒーなどは別ですが!
修正:
発明が簡単なら-6、ふつうなら-10、複雑なら-14、驚嘆なら-22(コンピュータ・プログラムの場合、このかわりに複雑さの2倍に等しいペナルティを適用します)。参考にできるモデルが複数あれば+5。その装置は既に実在するが、あなたはそれを持っていない場合+2。すでに存在する品物の改造なら+1〜+5。基礎技術がそのキャンペーンにとって完全に新規のものである場合(TLに関わらず)-5。装置のTLが発明者より1つ上なら-5。
発明者は1日1回判定を行なうことができます。複雑さはこの必要時間には影響を与えません――驚嘆するような装置でも、多くの場合基本概念は単純な洞察です......困難なのはその“実現”です。
成功したら、次の手順に進んでください。失敗すると、発明者は突破口を開けませんでした。しかし翌日、追加のペナルティなしで再挑戦できます。ファンブルすると、発明者は“欠陥のある理論”にたどり着きます。一見うまくいくように見えますが、実際には決して機能しません――次の手順には進みますが、失敗する運命にあることを忘れないでください。
もちろん、発明者が何かの方法で装置の実際の設計図を得ていれば、この手順をすべて飛ばすことができます!
[[試作>新発明#PROTOTYPE]]発明者が“発想判定”に成功――もしくはファンブルーすると、研究所でテストのできる理論がひらめきます。次の手順は試作品(実働モデル)を作成することです。これには二度目の「発明技能」判定が必要です。GMはこの“試作判定(Prototype roll)”を密かに行ないます。
修正:
発想判定で記された修正すべて。発明に必要とされる技能のうち1つを、20レベル以上で習得している助手1人ごとに+1(最大+4)。そのTLで得られる最先端の工具や装備以下のものですませなければならないなら-1〜-10(GM判断)。
成功すると、発明者は自分の理論を証明して、試作品を完成させます。失敗しても、もし時間とお金があれば再度挑戦してかまいません(以下参照)。ファンブルすると、爆発か事故が発生します。最低でも2Dのダメージを発明者と助手それぞれに与えますそして施設が破壊され、再挑戦する前にはまるまる費用を費やして再建しなければなりません。
もし欠陥のある理論に基づいて作業していれば、動作する試作品を完成させることはできません(だからGMが判定するのです!)。しかし、試作判定にクリティカルで成功すれば、その理論が間違っていることが理解できます。
[[費用>新発明#Cost]]試作品を作成するのに必要な施設は、発明が簡単なら5万$、ふつうなら10万$、複雑なら25万S、驚嘆なら50万$かかります。1つ上のTLの品物を発明する場合、費用は3倍になります。「複雑さ」が同等以上の関連した計画で使われていた施設を流用する場合、費用を10で割ってください。試作判定を試みたい発明者は、最初に試みる前にこの施設の費用を“前払い”しなければなりません。
さらに、試作判定を行なうごとに、その品物が完成した場合の小売価格(適切なゲームのサプリメントに書かれている額か現実世界の金額を使うかは、GMが設定します)に等しい額が必要です。1つ上のTLの品物を発明する場合、この費用は3倍になります。
[[不具合の検証>新発明#TESTING_AND_BUGS]]試作品の大多数には欠点や“不具合”があります。試作判定でクリティカルしていれば、不具合はありません。成功度が3以上であれば、1D-2個の些細な不具合があります。その他の成功であれば、1D2個の重大な不具合と1D個の些細な不具合があります。些細な不具合は煩わしくはありますが、致命的ではありません。重大な不具合はその機能に対して――ときとして使用者に対しても! 破滅をもたらすことがあります。
不具合を発見するには検証が必要です。検証は1週間に1回、操作する技能(例:自動車なら〈運転〉、無線なら〈電子機器操作〉)-3で判定を行ないます。成功するごとに不具合が1つ見つかります。クリティカルで成功すれば、すべての不具合が発見できます。失敗すると、重大な不具合をひきおこす引き金となります(もしあれば)。あるいは、何も見つかりません。ファンブルで失敗すると、重大な不具合に似た問題が発生します(実際の不具合は発見されません)。その結果、検証者は誤って「不具合は残っていない」と確信します。
検証後も残っている不具合は、操作する技能判定に失敗度5以上で失敗すると表面化します。重大な不具合は、ファンブルすると必ず表面化します。
[[生産>新発明#PRODUCTION]]発明品の複製を製造する場合、部品を買ってくるだけで済むなら、小売価格の20%で可能です。部品と労働者の費用を払わなければならないなら、小売価格分だけ必要です。1つ生産するのに必要な時間は、試作判定で必要とされる時間の半分です。例えば、複雑な品物を1つ複製するには1D-2ヶ月かかります。
生産ラインはもっと効率的です。生産ラインを構築するには小売価格の20倍かかります。生産ラインは1つの品物の複製を作成するのに「試作品を作るのに必要な時間の7分の1」「小売価格÷100時間」のうち短いほうの時間がかかります。複製にそれぞれにかかる費用は、部品を買ってくればいいのなら小売価格の20%、部品と労働者の費用がかかるなら小売価格の50%です。
コメントをかく