最終更新:ID:sOgIzM7G2Q 2022年11月22日(火) 11:15:13履歴
基本的に妖怪の設定は第3版の妖魔夜行と百鬼夜翔の設定をある程度踏襲しますが、そもそも世界が違います。ただし1999年を境に、異世界ごしに何らかの強大な影響力が波及し、世界の“霊態系”が激変しています。例えば、フェイクトゥルフの世界はマナ濃度があまねく「並」になっていますが、大昔からそうだったのではなく、1999年を境に世界にマナが溢れ、魔法関連の勢力図が変化しています。原因は1つではありませんが、間違いなく唯一神級の神格が影響を与えています。
ただしフェイクトゥルフの世界においては人間達の欲望や、同調圧力によるストレスがしばしばマナを生み出す要因となり、人口に比例して魔の力も多く強くなり、妖怪・怪異達が引き寄せられ人知れず跋扈して来ました。そのせいか都会のマナ濃度が「密」になることは、以前から珍しい事では無かった様です。例:平安京時代の京都や、近現代の東京等。
目次
そのため、はるか昔に誕生した伝統的な妖怪や付喪神(個人的に強い愛情を持たれた器物に魂が宿った存在)、近年になって都市伝説の中から生まれた妖怪などの他、実在を信じられた架空の人物や特撮番組のヒーロー等も妖怪として扱われます。また、神話や宗教の神に至るまで人間の思いから生まれた者は強大な妖怪として扱います。同種族の妖怪同士で社会を形成して妖怪の親から産まれた二代目以降の妖怪や、人間と妖怪の間に生まれたハーフ、先祖が妖怪であったために人間から妖怪として覚醒してしまった者(隔世遺伝による、いわゆる“先祖返り”)も存在します。また、稀に人間でありながら「妖力」を僅かながら身に着けていたり、妖怪を使役する例もあります(妖怪の血を引いている可能性もあります)。
「妖怪」は怪異の1種であり、人間の認知によって生まれた存在の総称です。妖怪を生み出す人間の想い・認知の力を「承認力」と呼びます。またそういった妖怪達の行使する異能力を「妖力」と定義し、これは「有利な特徴の起源」1つでパワーの1種でとして扱います。「パワー修正/妖力」は[-10%]の限定です。宗教による天国や、妖精の国や竜宮城のような伝承の異界も「隠れ里」と呼ばれる妖力に含まれます。妖力を行使する「発明品」「専用アイテム」は「妖具」と呼ばれます。妖力で構成されたものは「妖怪殺し」や「意味消滅」というアンチパワーによって弱化または無効化されます。フェイクトゥルフの世界では、「妖怪殺し」の技術もある程度までは確立しています(それでも扱える者はかなり限られますし、そういう武装の安定供給には国家権力並の後ろ盾が必要です)。
「[[共通性質/妖怪>妖怪#Meta-trait]]」「妖怪」であること自体は種族テンプレートではありません(それは「雪女」や「鴉天狗」のような種族概念の方に当てはめます)。第3版で「妖怪基本セット」と呼ばれていたものは、フェイクトゥルフでは共通性質「妖怪」として処理します。内容は以下の通りです。
共通性質「妖怪」 [40cp]
- 有利な特徴[123cp]
- [25cp] 「特殊な背景/妖怪」
- [32cp] 「透明」(「複数の視覚に有効/電磁波と音波:+20%」「物を運べる/無荷:+10%」「切り替え可能:+10%」「機械のみ影響:-50%」「妖力:-10%」。計-20%)
- [32cp] 「部位再生」 (破滅因子/意味消滅:−10%、「妖力:-10%」)
- [ 9cp] 「痛みに強い (「妖力:-10%」)
- [15cp] 「年をとらない 」(「切り替え可能:+10%」「妖力:-10%」。計−0%)
- [ 9cp] 「無効化/一般的な感染症」 (「妖力:-10%」)
- [ 1cp] 特典:「人類に忘れられない限り、死んでもいつか復活する」
- 意味消滅で死ぬと“個(同一人物)”としては蘇生不能。
- 不利な特徴[-83cp]
キャラクター作成時において、取り得る形態の中で最もCPコストの高い形態がその妖怪の"真の姿"です。
人間未満の存在が人間になる事はできません。
なお、「変形」はこの制限の対象外であり、本来より強力な形態にも「変形」できます(実物を観察する機会があれば)。
望む姿への「変身」を取得するために、本来の形態となる種族テンプレートに色々有利な特徴を盛って強化された亜種族を作っても構いません。
(具体的に出来上がったものをGMがどう思うかは別として……)
このため、多くの妖怪は「変身」を解いて本来の姿に戻らなければ使えないような妖力を持っています。
神々・社家が服する法律は、宗教的な面では教団内部の規範、俗界では元の所属に応じた一般社会の法です。
神々・社家の位階レベルは、0.8倍して小数点以下を四捨五入した数値が一般的な「地位レベル」に属する人から見た数値になります。
ちなみに神道の神々の場合、村の鎮守レベルの小神は900CP級、県内で著名な中級神や有力な妖怪が神格を得た場合なら1200CP級、全国的に強力な(ほぼイコールで「末社が多い」)大神の場合は最低でも1500〜3000CP級はあります。
神格の例:https://www.pandora.nu/yaoyorozu/hyakis1.html
位階レベル(必要cp) | 神格や神職名の例 |
---|---|
0(0cp) | 見習い神職 |
1(5cp) | 小さな神社の神主(通常は俗人が兼任)、一般の修験者 |
2〜4(10〜20cp) | 神使/眷属 |
5(25cp) | 村の鎮守レベルの小神 |
6(30cp) | 県内で著名な中級神や有力な妖怪が神格を得た場合、大宮司などの教団代表者 |
7(35cp) | 全国的に強力な(ほぼイコールで「末社が多い」)大神 |
8(40cp) | その神話世界において、他と比較できない存在。世界創造の神、閑職神(神々のヒエラルキーから外れた、より古い神。例:天之御中主神など別天津神七代)、一神教の神、神秘主義宗教や流出論における絶対者。こうした概念を持たない神話も多く存在する。 |
案2は、案2自身に記載があるとおり、非推奨ですのでおいておきます。
案3は、その内容から「巨大ロボや怪獣用」と読めますので、既存の「サイズ修正」で十分でしょう。
案4と案5は、CP総計や使用できるCPの一部を体力限定として増加する案ですが、案2にある通り体力自体は逆に安くなっていますので、(案5の注釈にあるとおり)実質敏捷力や知力の高騰に対処するためのものなのでしょう。敏捷力や知力の高騰を体力のCP削減でなんとかしようとするのは、おかしな話です。特に「小さな妖精」のような低体力の妖怪の存在も考えれば、案4と案5は不適切でしょう。(用途を限定せずに単純にCP総計を増加するなら別ですが)
案6は、率先して「無意味な限定」を認めるというルールに喧嘩を売るような暴挙ですし、案2にある通り体力自体は逆に安くなっていますので、意味のないものです。
と、「第3版よりも第4版の方が同等の(荷重基本値となる)体力が安い」という前提で、各案を見ると、案1で十分です。
とはいえ、「基本致傷力」や武器の「必要体力」と比較する体力を考慮すると、第3版よりも第4版は体力の数値自体が低くなるため、戦闘面で不満があるのかもしれません。
ですが、実はこれは簡単に解決されます。「追加攻撃体力」を購入すれば良いだけです。実際、案6で提案されている−50%と同額になります。(筋力依存武器の「必要体力」と比較する際、「追加攻撃体力」は有効です!。逆に銃のような筋力に依存しない武器には「追加荷重体力」が有効です)
参考:
http://forums.sjgames.com/showpost.php?p=101881&po...
http://forums.sjgames.com/showpost.php?p=2120635&p...
このページへのコメント
妖力の「隠れ里」って第4版ではどうやって再現するんでしょうか?
『Pyramid #3/63: Infinite Worlds II』のp.11から掲載されている「LORD OF YOUR OWN DOMAIN」という記事が、ほぼそのまま利用できるでしょう。
簡単に説明すれば「次元跳躍者」のバリエーション「Jumper (Pocket Dimension)」で自身の支配する(増強・限定で改造可能な)特別な異空間と行き来できることを表すことになります。