最終更新: tyounekogami 2022年03月29日(火) 20:14:49履歴
『魔法大全』の第19章「転送系呪文」p.134-140より。
門は、ほとんどどんな色や形でもとることができます。しかし“一般的な”門は、現代の普通のドアとほぼ同じサイズで、柔らかくきらめくエネルギーでできた長方形になります。厚みはなく“裏面”も存在しません。門は、何もない所でも、壁や床や鏡の中に出現させてもかまいません。あらゆる意味において物理的なものではなく、現実に口を開けた穴なのです。
門が充分大きければ、物体や自分から門をくぐろうとする生き物は、一歩踏み入れるだけで転送されます。その気のない(あるいはうっかりした)人物が門に手を差し入れると、手を抜くのが難しくなります。手を抜くのに1D秒かけ、その時間と同じ点数だけ疲労し、意志力の判定に成功すれば、門から手を抜くことができます。これは1回しか試みることができません。意志力の判定に失敗した犠牲者は、門に手を取られたままの状態でいるか、門を抜けるかのどちらかしかできなくなります。
門が充分に大きくなければ、通り抜けられない壁のように感じられます。門は物理的な攻撃と、ほとんどの魔法を受け付けません。一般的に、門は光や非粒子の放射線を通しません。情報系以外の呪文は、通常の目標が見えない場合の修正を受けて(《門調査》を使った場合を除く)、門越しに唱えることができます。範囲呪文の効果範囲が“門から漏れ出る”ことはありませんが、そうした呪文で作成された物体は門の向こうに漏れ出ることがあります。物体や呪文や生き物は、まるでそこに何もないかのように、門を“裏側から”通り抜けることができます――実際、そこには何もないのです!
閉じた門は、《門探知》の呪文でしか見つかりません。《魔法分析》に成功しても、門の性質――空間移動か時間移動か、異なる宇宙や次元間を移動するのか(あるいはそれらの組み合わせか)――が分かるだけです。クリティカルで成功すれば、門の行き先、開閉の決まり、同じ場所に複数の門が存在するか、などが分かります。《門調査》を使えば、門の“接続点”に関する手がかりを得ることができます。自立した幻覚で門を偽装することはできますが、門に《幻覚かぶせ》をかけることはできません。門を《不可視》の対象にすることは可能です。
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