GURPSよろず - よけ

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ベーシックセット』第11章「戦闘」の「防御」の「能動防御」より。

よけ(DODGING) B354P/2B34P

 よけ(Dodge)は攻撃の予想される通過地点から離れようとする試みです。武器の扱いに熟練していない、を構えていない、複数回数攻撃されるなどの場合に、「よけ」はたいてい最善の防御手段です。また、「受け」たり「止め」たりすると、武器が壊れてしまいそうな強力な武器を敵が使っている時もそうです。
 「よけ」は通常。火器に対してとりうる唯一の能動防御です。これは実際に弾丸をよけられるわけではありません! この種の攻撃に対する「よけ」は、タイミングよく身をかわしたりしゃがんだりすることで、敵が撃つと予想される地点をさけることを表しています。
 よけの数値は基本反応速度+3です。端数は切り捨てて、荷重レベルと同じだけのペナルティが(「荷重と移動」参照)。いつでも参照できるように、よけの数値はキャラクター・シートに書き込んでおいてください。
 攻撃自体が予測できないものでない限り、どんな攻撃よけられます。1つの攻撃に対しては1度しかよけの判定はできません。もし1回の速射で複数の命中弾がある場合、よけの判定に成功するとそのうちの1発をよけることができます。さらに成功度1につき1発余分によけることできます。クリティカルよけに成功すると、その攻撃をすべて回避したことになります。

例:マシンガンが4発命中しようとしています。あなたのよけの数値は10です。サイコロで8の目を出しました。成功度は2です。あなたは3発よけることができます。命中するのは1発だけです。

 「全力防御/2回防御」を選択しているのでない限り、1つの攻撃に対して試みることができる能動防御は1つだけです。しかし"違う"攻撃を1ターンに複数回受けた場合、よけの回数に制限はありません。

アクロバットよけ(Acrobatic Dodge)

アクロバットよけ(Acrobatic Dodge)

 <軽業>技能に少なくとも1CP費やしていれば、1ターンに1回"曲芸的な"よけを試みることができます。これは相手の斬撃を飛び越したり、側転でよけたりといった行為を表します。よけの判定を行なう前に<軽業>技能(飛行中なら<曲芸飛行>)で判定して、成功すれば「よけ」に+2されます。失敗すると「よけ」は-2されてしまいます。
 これは「後退」と組み合わせて使うことができます。

味方をかばう(Sacrificial Dodge)

味方をかばう(Sacrificial Dodge)

 味方への攻撃に対して、その通り道に自分の身体を投げ出すことによってかばうことができます。そのためには、味方と敵の間にステップ移動できるほど近くにいなければなりません。この宣言は敵の攻撃が成功した後、味方が防御判定を行なう前に行ないます。
 通常のよけルールを用いますが、「後退」と組み合わせることはできません。判定に成功したら、あなたにその攻撃が命中します。失敗したら、あなたは間に合わなかったことになります。しかし、味方は通常通りの防御判定を行なうことができます。どちらの場合でも、あなたは移動したことになるため、次のターンまでの間に攻撃されても後退することはできません。

乗り物のよけ(Vehicular Dodge)

乗り物のよけ(Vehicular Dodge)

 乗り物が回避運動をとっている場合、よけの判定を行なうことができます。通常の基本反応速度+3の代わりに、操縦者の技能(<運転><操縦>など)レベルを半分にして(端数切り捨て)、乗り物の「操作値」の数値で修正したものを使います。例えば<運転/オートバイ_Lv14>を持っているライダーが、操作値+1のバイクで回避運動をしている時には、よけは8になります。
 なお、戦車などは大量の強化よけで装甲の避弾経始(ひだんけいし)を再現しており、そのよけの数値は20前後にも達します。
エラッタ修正:「Handling 」訳語不統一:【誤】操縦性 → 【正】操作値

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