- 火炎瓶と油瓶(Molotov Cocktails and Oil Flasks)
「
火炎瓶(
TL6)」というのは、ガソリンを詰めた瓶に、燃える“信管”――たいていはただのボロ布――で栓をした物です。すでに手に持っているとすると、信管に
火をつけるのに1秒(もし
たいまつやライターを持っていれば)の「
準備」がかかり、それから「
攻撃」で
投げることができます。
理論的には、固い物(
DR3以上の何か)に瓶が当たると割れて、ガソリンをまき散らし、それからすぐ火がつきます。しかし現実には、
火炎瓶はまったく信頼できません。
TLに関わらず、
故障値は12として扱います(「
故障」参照)。
命中判定で12以上の目を出してしまうと、飛んでいる間に信管がすっぽ抜けてしまったり、瓶が割れなかったり、燃料に
着火しなかったりします。
目標が人間の場合、「
よけ」や「
止め」を行なうことはできますが、「
受け」はできません。
よけに成功すると、瓶はキャラクターがいる
ヘクスに命中します。
防御に失敗したが、
DRが2以下の時にも同じことがおこります(瓶は割れずに跳ね返りました)。
止めに成功すると、瓶が
盾にぶつかって壊れることになります。
目標が地面だったり、人を狙ったにもかかわらず地面に落ちた時には、
火炎瓶は1メートル半径に火をつけます。「
範囲に影響する攻撃」を見てください。
戦闘マップでは、目標
ヘクスが
炎に包まれているものとします。
火炎瓶が目標に命中して破裂した時には、3Dの
焼きダメージを与えます。さらに毎秒1Dの
焼きダメージを与えます。ほとんどの
防護点は5分の1の効果しかありません。
気密式の防具は完全に防御します。
盾に命中した時には、
盾がダメージを受けます。それを持っている相手は、
盾が壊れるまで使い続けることができます(
炎は外側に発生します)。「
盾へのダメージ」のルールを使うか、その
盾は
戦闘後に使えなくなってしまうことにしてください。もし地面に命中した時には、
炎は半径1メートルの範囲内に毎秒1D-1点の
焼きダメージを与えます。いずれの場合でも、
炎は10D秒間燃え続けます。
「
ギリシア火薬(
TL3)」(Greek fire)はナフサ(naphtha。原油から精製した軽い石油製品で、おおまかにいってガソリンと似ています)と油脂、タール、硝石を混合したものです。これは粘性を持ち高温で燃えます。これは非常に高価であるべきです! 「
ギリシア火薬」を陶製の瓶に詰めたものは、
火炎瓶と同じに扱ってください。いわゆるファンタジーでの「
油瓶」です。
エラッタ修正:「ギリシャの炎」は「ギリシア火薬」(Greek fire)と呼ぶべきであろう。少なくとも後者が一般的な日本語名称なので。
TL2以下の世界では、高温を発生する可燃性の液体はリアルなゲーム世界だと手に入りません。
この
武器は非常に“もろい”点に注意してください。あなたが倒れた時には瓶ごとに1Dしてください。1から4の目で割れてしまいます。また、敵はベルトに下げた瓶を狙うこともできます(
命中判定に-5のペナルティ)。打撃が命中すれば、瓶は自動的に壊れてしまいます。どちらにせよ、腰から下は引火性の高い液体でびしょぬれになってしまいます。なんらかの
焼きダメージを受けると、燃え上がってしまうでしょう!