いわゆる、グリフォンに似た怪鳥。
人里(やエルファの集落)を離れた森の奥や、険しい山奥にのみ生息するゲルビシュは、黒き月の影響を受けて巨大化した肉食の鳥です。全長2m強、翼を広げると4〜5mになります。全体の色は漆黒で、目の周りと頭頂部だけは血のように鮮やかな赤色をしています。瞳は
ゲルーシャ同様真っ黒で白目がありません。普通の鳥とは異なり、足は4本あります。それぞれ胴体から生えており、鋭い鉤爪をもっています。
性格は凶暴かつ戦闘的で、食べられそうなものなら何でも攻撃します。人間すらも彼らにとってはただの餌なのです。
このように凶暴なゲルビシュですが、しばしば
ゲルーシャが騎乗用に飼い慣らしています。ゲルビシュは鞍や手綱を嫌うので、乗る際には膝や足首で胴体をしっかりとはさみ、上手くバランスを取って乗らなければなりません。ゲルビシュの騎乗に慣れていないキャラクターが乗ろうとする場合、「<乗馬/他の種類>か<騎乗/他の種類>の技能、あるいは敏捷力」に-5の修正を受けて判定に成功しなければなりません。
ゲルーシャや重い荷物を乗せているゲルビシュは、移動速度が9まで低下します。よけの数値は変化しません。
戦闘になった場合、ゲルビシュは4本の足の内、2本を使って、空中から鉤爪で攻撃します。鉤爪攻撃は1D+2の「切り」ダメージを与えます。
調教されているゲルビシュは、主人の命令に絶対に服従しますが、主人が死んでしまうとその死体を喰らい、どこかへ飛んで行ってしまいます。
本キャンペーンでは、その黒い双眸には
ゲルーシャ同様、「闇視」「光量補正」があるものと扱います。