GURPSよろず - ゲルビシュ
第3版のデータなので注意。

目次

ルナルのゲルビシュ (ルナル完訳版p175)

いわゆる、グリフォンに似た怪鳥。
 人里(やエルファの集落)を離れた森の奥や、険しい山奥にのみ生息するゲルビシュは、黒き月の影響を受けて巨大化した肉食の鳥です。全長2m強、翼を広げると4〜5mになります。全体の色は漆黒で、目の周りと頭頂部だけは血のように鮮やかな赤色をしています。瞳はゲルーシャ同様真っ黒で白目がありません。普通の鳥とは異なり、足は4本あります。それぞれ胴体から生えており、鋭い鉤爪をもっています。
 性格は凶暴かつ戦闘的で、食べられそうなものなら何でも攻撃します。人間すらも彼らにとってはただの餌なのです。
 このように凶暴なゲルビシュですが、しばしばゲルーシャが騎乗用に飼い慣らしています。ゲルビシュは鞍や手綱を嫌うので、乗る際には膝や足首で胴体をしっかりとはさみ、上手くバランスを取って乗らなければなりません。ゲルビシュの騎乗に慣れていないキャラクターが乗ろうとする場合、「<乗馬/他の種類>か<騎乗/他の種類>の技能、あるいは敏捷力」に-5の修正を受けて判定に成功しなければなりません。ゲルーシャや重い荷物を乗せているゲルビシュは、移動速度が9まで低下します。よけの数値は変化しません。
 戦闘になった場合、ゲルビシュは4本の足の内、2本を使って、空中から鉤爪で攻撃します。鉤爪攻撃は1D+2の「切り」ダメージを与えます。
 調教されているゲルビシュは、主人の命令に絶対に服従しますが、主人が死んでしまうとその死体を喰らい、どこかへ飛んで行ってしまいます。

本キャンペーンでは、その黒い双眸にはゲルーシャ同様、「闇視」「光量補正」があるものと扱います。
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典型的なゲルビシュ(ルナル完訳版p175参照)

ゲルビシュ
【体力】22 【敏捷】14 【知力】5 【生命】12/16
【移動力】7 速度15 
【基本致傷力:突/振】1D/2D
【受動防御】1 【防護点】1
【能動防御】よけ:7  受け:- 止め:-
【体重】100〜200kg【大きさ】5

《固有能力、攻撃手段等》

【鉤爪】切:1D+2 Lv14 
(長さ1、このとき、ゲルビシュのほうが1.6m高い位置にいるとみなす)

異なる高さでの戦闘(ベーシックp362参照)
相手との高さの差が1.6mの位置にいると、低い側の防御判定には-3、高い側の防御判定には+3の修正がつく。
低い側は高い側の頭を攻撃できず、高い側は低い側の足を攻撃できない。
低い側は高い側の足を狙う時命中+2、高い側は低い側の頭を狙う時は命中+1の修正がつく。
長さ2m以上の武器を用いれば、相手との距離が1m近くにいるものとして攻撃できる。

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 本キャンペーン独自の種族です。ゲルーシャの氏族の一つとも言われています。ゲルーシャを喰らったゲルビシュが、<悪魔>の力で融合した存在です。カルシファードのケラーグが黒の月に歪められたものという説もあります。
見た目は体高1.6〜2.5m程の直立したグリフォンです。大型のミュルーンの胴体から余分に2本の腕が生えているような感じです。ゲルビシュの外見をある程度引き継ぎますが、様々な体色の者がいます。手足には鋭い鉤爪が生えており、口には武器になる様な鋭い牙が生えた嘴がついています。
 ゲルビシュの群れを従え、山岳地帯の村々を襲って回ることも多いです。また、自分達以外の空飛ぶ存在を好んで襲撃します。かつて大きな勢力となって広い地域で猛威を振るいましたが、調子に乗った結果、「天空の龍の島」に住む竜達によってほとんど駆逐されてしまいました。
ヴァルグリフの個体数は少なく、古株のヴァルグリフはゲルビシュの調達・調教役に収まって大人しくしていることが多いです。
 主を失った調教済みのゲルビシュは、ヴァルグリフのもとに向かうと言われています。