GURPSよろず - パワー修正
ベーシックセット』第6章「超能力」より。

パワー修正(Power Modifiers) B245P

パワー修正/起源」[-10%]……限定

 超能力にはすべて「パワー修正」と呼ばれる特別の限定があります。それぞれの超能力には独自の修正がありますが、一般的に-10%に相当します。パワー修正をもった有利な特徴は関連する超能力パワーの一部となり、「超能力の使用と抵抗」(B246P参照)のルールに従います。こうして、本来なら特殊な対抗策でしか邪魔されないはずの能力が、「パワー全体」「すべての超能力」に影響を及ぼすものから介入を受けやすい形になるので、これは限定の一種と考えます。
ER」の解説を見る限り、「パワー修正」で設定される“起源”の能力について、「ER」が機能しない――エネルギー供給装備で補助できない――能力体系の「パワー修正」はさらに-5%加算されるような解釈がなされている。

パワー修正は買い戻せない。 B246P「副作用」参照

 あなたはパワー修正を買い戻すことはできません。またGMがその世界において超能力が機能するために"本質的に持っている"と考える限定も買い戻せません。

ユエルの「月の賜り物」 YS54P

 ユエル彷徨いの月の種族が持つ特殊能力「月の賜り物」は、「パワー修正」の一種「彷徨いの月の賜り物である」として「彷徨いの月の贈り物:-10%」が施されています。何らかの理由で彷徨いの月の加護やエネルギー供給が途絶えた場合、その間「月の賜り物」は使用できなくなります。また彷徨いの月は気まぐれで「月の賜り物」へのエネルギー供給を止めることもあります(ランダムに判定するなら3Dして6ゾロが出た時)。

『GURPS Power-Ups 8:Limitations』での捕捉 p.16

GURPS Power-Ups 8:Limitations』の p.16のコラム「Power Modifiers」より
 「パワー修正」は第4版『ベーシックセット』で導入され、『GURPS Powers』で大幅に拡張されました。 パワーと「パワー修正」の詳細な説明はこの本の範囲を超えていますが、簡単に言えば、「パワー修正」はパワーのすべての能力によって共有される限定または(まれに)増強です。
たとえば、すべての超能力は-10%の「パワー修正/超能力」を共有しているため、対抗策やアンチサイに対して脆弱になります。 同様に、「マナが必要」は通常、魔法能力の「パワー修正」として再利用されます。
この本または第4版『ベーシックセット』からの限定は、その限定がそのパワーのすべての能力に合法的に適用される限り、「パワー修正」の内でまたは「パワー修正」として使用できます。

原書表記

Powersでの追加解釈

コラム:パワー修正を重ねる(Stacking Power Modifiers) P28

GURPS Powers』p.28より。
 「パワー修正」は、他の限定増強と同様に機能します。これは、修正の通常ルールすべてに従います。それはそのパワーのすべての能力に適用されます(ただし、その「才能」、必要な不利な特徴、または「特殊な背景」はそうではありません)。
 能力に他の修正がある場合は、通常どおり「パワー修正」をそれらに追加します。たとえば、増強で +150%、限定で -50% の有利な特徴は +100% かかりますが、-10% の「パワー修正」を持つパワーの能力として、最終的な修正値は +90% になります。
 「パワー修正」は、コストを-80% を超えて削減できないというルールから免除されません。「パワー修正」を含む特定能力の合計修正が -80% より悪い場合、-80% として扱います。
 特徴に複数の「パワー修正」を含めることはできません。 (例外: 「パワー修正」は「源素」と「スーパー?」の両方にすることができます)。複数のパワーを持つことは合法ですが、それらの「パワー修正」が同時に適用されることはありません。
誰かが自分のいくつかのパワーに共通する能力を取得する場合、その能力がどのパワーに由来するかを決定し、そのパワーにのみ「パワー修正」を適用する必要があります。複数のパワーの能力が必要な場合は、複数のコピーを購入できます。「独自性?(Uniqueness (p. 12))」を参照してください。
 「独自性と代替能力?(Uniqueness and Alternative Abilities (p. 11))」の割引価格設定スキームでは、関連特性の最終的な修正コストが使用されます。「パワー修正」を含むすべての修正を関連するすべての能力に追加し、特別な割引を適用します。

原書表記

関連

パワー修正起源有利な特徴の起源

ベーシックセット』第6章「超能力」より。