GURPSよろず - 子供
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「年齢と美しさ」における「子供」B22P

子供 B22P

 多くのゲーム世界、特にマンガやおとぎ話をモデルとしたものでは、子供というのは“単に小さいだけの大人”です。ですが現実世界においては、そうした子供は例外と言っていいでしょう。とはいえ、“英雄的な”子供のキャラクターを演じたいと思っているプレイヤーは、例えリアルなキャンペーンであっても、大人よりも有能でない子供を作成しなければならないことはありません――通常のルールでキャラクターを作ることができます。
 完全なリアリズムに関心があるプレイヤーは、大人よりも小さく、それほど有能ではない子供を作るでしょう。本当にいそうな子供を作るためには、まず完全に成長した時に到達すると予想される能力値を決めます。それを減少させて、その減少した値で能力値を決定します。

人間の幼児


人間の5歳児


人間の10歳児

備考
 15歳になると成人の能力を使います。その間に位置する年齢については上記を修正して使ってください。
生命力は通常年齢に影響されません。しかし幼い子供は成人の生命力に比べて-1程度されるかもしれません。
サイズ修正にはCPが基本は無関係であることに注意してください。これは単純に特殊効果です。
 人間以外の種族であっても、上記のルールを用いてください。ただしその種族の成長の割合に応じて年齢層を上下させてください。例えば18歳ではなく36歳で成人する種族であれば、上の値を倍にしてください。サイズ修正は上記の例にあるものと、種族の修正の合計です。
多くの世界において、子供は社会的に制限を受けた存在です。子供の財産はふつう「どん底」で、-25CPです。「社会的弱者/未成年」で-5CPです。こうした性質はふつう「後援者/両親:基本15CP以下」[30CP相当]で相殺されます。
 子供が成長すると共に、次第に能力値が上昇して成人の値へと近づいていきます。後援者登場頻度が少なくなり(最終的にはなくなります)、財産が増えて、社会的弱者ではなくなります。これらの変更には通常通りの必要CPがかかります。

ホラー作品のテンプレートとしての「子供」(CHILD)

GURPS Horror 35〜36P参照。 ホラーのキャラクターテンプレートより。
※意訳を繰り返しているため、「原書表記」自体が原書表記でなくなっている箇所があります。

「子供」(CHILD) [30cp] H35-36P

「[[子供]]」チャイルド
テンプレート子供」 [30cp]
(技能以外の有利90cp/不利-95cp/技能35cp)

 子供は、非常に好奇心旺盛な調査員または超自然的能力――通常、超能力魔法です――を持つキャラクターとなりえます。若い超能力者はしばしば己の力の無実の犠牲者であり、他のPCが彼の行動を説明しようとすると当局との騒動につながる可能性があります。
大人の監督によって、子供のキャラクターは冒険が難しい場合があります。 これを避けるには、孤児や不良を選択するか、学校では悪いことが決して起こらず、親はいつも怪異に気づかないという伝統的な“子供達のホラー”モデルを使用します。 子供がクローゼットの中のモンスターを見ることができる唯一の者であるならば、彼らは大人達を安全で無知な状態に保つ必要があります。

原書表記


能力値(Attributes):-60cp


副能力値(Secondary Characteristics): 40cp/-10cp


有利な特徴(Advantages): 50cp


不利な特徴(DisAdvantages): -25cp


■主技能(Primary Skills): 16cp


■副技能(Secondary Skills): 10cp


■背景技能(Background Skills): 9cp


カスタマイズの注釈(Customization Notes)
 このテンプレートでは、10歳(「年齢」における「子供」参照)の能力値を使用して思春期直前の子供を作ります。 必要に応じてこれらを増やして、“神童”や体格の良い子供を早めに成長させます。
設定は、子供が「財産」について心配する必要があるかどうか、親または教師が「後援者」または「情報屋」としてカウントするかどうかなどを管理します。 子供たちは大人と同じくらい多様です。ボーイスカウトの軍隊は、他の子供たちができない<自然知識>、<航法/地上>、<生存>などの技能を持っているかもしれません。 社会的経済的情勢が貧しい地域の浮浪児は、<絞首具>、<すり>、<都市生存術>などの技能を持つことがあります。 子供のホラーの定番は、漫画本やホラー映画などに夢中になっている子供です。したがって、<神秘学>技能で役に立つ(または誤解を招く!)ことがあります。

原書表記