GURPSよろず - 銃器のアクセサリー
第4版『ベーシックセット』第13章「特殊な戦闘の状況」の「特殊な長射程戦闘ルール」より。

銃器のアクセサリー(FIREARM ACCESSORIES) B389P/2B69P


 以下のルールは、第8章「装備」で触れられた銃器の付属品(アクセサリー)に関する効果を扱います。

バイポッドとトライポッド(Bipods and Tripods)


 武器バイポッド(二脚)に乗せた場合、射手が伏せていれば、その武器は「支えられている」(「狙い」参照)とみなします。また、必要体力が通常の3分の2(端数切り上げ)になります。バイポッドを開いたり、折り畳んだりするには準備の行動が必要です。
 銃火器はトライポッド(三脚)や似たような装置に据え付けることができます。このような武器を発射した射手は、そのターンには移動ステップができませんが、防御は通常通り行えます。据え付けられている間は、武器必要体力を無視することができます。マウントから武器を取り外したり、再度取り付けたりするには、3秒間の準備行動が必要です――より重い武器であればもっと時間がかかります。

レーザーサイト(Laser Sights) B390P/2B70P

 これらの機器は低出力のレーザー光線を照射して、目標に狙っている点を映し出します。可視光線を使うものもありますし、赤外線視覚紫外線視覚でしか見えない光線を使うものもあります。
 この射程を超えると、点はぼやけて見えなくなります。最大射程が書かれていない時には、つけている武器半致傷距離がそれに該当すると考えてください。
 もしあなた自身が照準の点を見ることができる時には、命中判定に+1のボーナスがあります。あなたが「狙い」の戦闘行動をとったかどうかには関係ありません。しかし目標がそれを見ることができる場合、相手は「よけ」に+1されます! レーザーサイトの起動は自由行動です。しかし「狙い」や「攻撃」の前に起動しているかどうかは明示しなければなりません。

スコープ(Scopes) B390P/2B70P


 望遠鏡照準器、あるいは「スコープ」は、あなたが「狙い」の戦闘行動をとっていれば、命中判定にボーナスを与えます。倍率固定式のスコープであれば、最低でもスコープのボーナスと同じだけの秒数狙わなければなりません。倍率可変式のスコープであれば、あなたはより短い秒数しか狙わずにいることができます。しかし同時に得られるボーナスも同様に少なくします。特に記述がない限り、スコープは倍率可変式です。
 スコープは武器に内蔵したり、取り付けたりすることもできますし、乗り物照準システムの一部にすることもできます。「望遠視覚」はスコープと同じボーナスを与えます。あなたが一度に使うことができるのは1つのスコープだけです(「望遠視覚」を含みます)。先進的なスコープの中には、暗視装置として機能するものもあります。

サイレンサー(Silencers) B390P/2B70P


 サイレンサーは銃の発射音を消します。屋内で数部屋離れた所にいたり、あるいは屋外であなたを見ることができない場所にいると、消音されていない銃声に気付くかどうかの聴覚判定を+5で行ないます。大火力の銃だったり、静かな環境であれば+4までの、火力の小さな銃やうるさい環境であれば-4までの修正があります(GM判断)。よくあるサイレンサーはこれに-4の修正を加えます。市販されている最も性能の良いサイレンサーは修正が-6です。
 あなたがもっている武器の前方にいて、隠れておらず、攻撃できる範囲内にいる相手は、自動的に銃声に気付きます――例えサイレンサーをつけていてもです。しかしサイレンサーがついていると、音の発生地を認識することが困難になります。銃声を聞いた者は知力判定を行ない(聴覚判定ではありません!)、これに成功しないと居場所がわかりません(あなたが丸見えの場合は別ですが)。
 サイレンサーはオートのピストルやサブマシンガンには一般的ですが、他の様々な武器用のものも存在します。