GURPSよろず - 大気圧
第4版のB407P(2巻87P第14章:負傷、病気、疲労)「いろいろな危険」より。

大気圧(ATMOSPHERIC PRESSURE)

 もし大気の気圧が異なっているなら、その構成とは関係なく、呼吸することが困難になるかもしれません。私たちは大気の圧力を“気圧(atmospheres(atm.))”という単位で表します。1気圧は地表における大気の圧力です。気圧のルールを以下に示します。

気圧のルール

微量(0.01気圧未満):Trace (up to 0.01 atm.)
「[[微量>大気圧#Trace]]」
 この薄さの大気は真空として扱います(「真空」参照)。

非常に薄い(0.5気圧未満):Very Thin (up to 0.5 atm.)
「[[非常に薄い>大気圧#Very_Thin]]」
 大気は薄すぎるため、呼吸することができません。地球では高度6000メートル以上で「非常に薄い」になります。なんらかの補助(「呼吸不要」の特徴や、酸素ボンベと呼吸器)がないと、あなたは窒息してしまいます――「窒息」参照。を守る器具がないと、視覚判定に-2の修正があります。

薄い(0.51〜0.8気圧未満):Thin (0.51-0.8 atm.)
「[[薄い>大気圧#Thin]]」
 地球では高度6000メートル未満、2000メートル以上で大気は「薄い」になります。もし酸素が地球の大気と同じ比率で含まれていれば、呼吸することは可能です。しかし、装備がない人には厳しい環境です。疲労で失うFPは常に1増えます。を守る器具が無いと、視覚判定に-1の修正があります。また薄い大気を1時間以上吸った人は“高山病(altitude sickness)”にかかったかどうか調べなければなりません。1日1回生命力判定を+4で行います。クリティカルで成功すれば“順応した”ことになります――それ以降の判定は不要です。成功すれば、その日は影響を受けなかったことになります。失敗すると、頭痛や吐き気をお催します。敏捷力知力に-2の修正があります。ファンブルすると、被害者は1D時間後に昏睡状態になります。「死の危険がある効果」を見てください。死ぬまでの間、治すためには<医師>技能で1日あたり1回判定します。

濃い(1.21〜1.5気圧):Dense (1.21-1.5 atm.)
「[[濃い>大気圧#Dense]]」
 呼吸可能ですが、いくぶん不快感を伴います。気圧調整されたスーツを着ていない限り、すべての生命力判定に-1されます。空気に50%より多く酸素が含まれているなら、“減圧呼吸器”をつけて酸素分圧を下げなくてはいけません。さもないと、と肺へのダメージにより敏捷力に-2されます。

非常に濃い(1.5気圧以上):Very Dense (1.51+ atm.)
「[[非常に濃い>大気圧#Very_Dense]]」
 「濃い」と同じですが、空気に10%より多く酸素があるなら、減圧呼吸器が必要です。温室効果によって高温なのがふつうです。

濃厚(10気圧以上):Superdense (10+ atm.)
「[[濃厚>大気圧#Superdense]]」
 「非常に濃い」と同じですが、気圧が非常に大きいので、「耐圧」やそうした特徴が得られるスーツを着ていない限り、その気圧で生まれ育ったわけではない人を“潰して”しまうかもしれません。「圧力」を参照してください。金星や木星深部を訪れる人は、数百気圧の大気を体験するかもしれません。こうした大気はしばしばを持っていますが、それはまた別の問題です。

備考

 これらのルールは本来の気圧が1気圧であることを想定しています。0.81〜1.2気圧の間ではふつうの機能を発揮できます。本来の気圧が1気圧ではない場合、上記の気圧をすべて「本来の気圧」倍してください。例えば、本来の気圧が0.5気圧である場合、「濃い」大気は0.61〜0.75気圧で、「薄い」大気は0.26〜0.4気圧になります。

関連


空中バランス」の「落下傘型」は「非常に薄い」より薄い大気では機能しない。

特殊系特典の「耐圧性呼吸器」(Pressure-Tolerant Lungs