GURPSよろず - 部位が使えなくなる負傷
ルール 負傷
用語 負傷
部位が使えなくなる負傷(CRIPPLING INJURY)
第4版ベーシックの第14章「
負傷、病気、疲労
」の「
負傷
」、B399P/2B79P参照。
部位が使えなくなる負傷(CRIPPLING INJURY)
人型生物の肉体部位のHP
四肢:
末端:
目:
●切断(Dismemberment)
追加の部位を使えなくする(Crippling Extra Limbs)
部位が使えなくなる傷の効果(Effects of Crippling Injury)
人型生物の肉体部位
●手:Hand
●腕:Arm
●足:Foot
●脚:Leg
●目:Eye
人間以外の部位:Nonhuman Body Parts
●追加の腕:Extra Arms
●追加の頭:Extra Head
●追加の脚:Extra Legs
●攻撃部位:Striker
●尻尾:Tail
●翼:Wing
部位が使えなくなる時間(Duration of Crippling Injuries)
●一時的な影響:Temporary Crippling
●持続的な影響:Lasting Crippling
●永続的な影響:Permanent Crippling
関連
関連ルール
命中部位
のルールを用いている場合、
四肢
・
末端
の部位・
目
に一定以上の
負傷
を受けると、その部位が使えなくなってしまうことがあります。このためには1回の打撃で目標の
HP
の数分の1を与えなければなりません。人間、および人間型生物の場合、その割合は以下の通りです。
人型生物の肉体部位のHP
四肢:
四肢
(
腕
、
脚
、
攻撃部位
、ものをつかむことができる尻尾):
HP
の半分を超える
負傷
。
末端:
末端
(
手
、
足
、尻尾、ひれ、
追加の頭
):
HP
の3分の1を超える
負傷
。
目:
目
:
HP
の10分の1を超える
負傷
。
場合によってはそれよりも少ないダメージ、あるいはダメージがまったくなしでも部位が使えなくなることがあります。例:
クリティカル命中
の効果など。
四肢
や
末端
への打撃は、その部位を使えなくする最低限の
負傷
より多くの傷を与えることはありません。例えば
HP
10の人間が右腕へ9点の
負傷
を受けたとします。その人が失うのは6
HP
だけです――これは
腕
を使えなくするのに最低限必要な
負傷
です。例外:
目
に関してはそのような制限はありません!
●切断(Dismemberment)
切断
上記の限界を適用する前に、
負傷
がその部位を使えなくする必要な量の2倍以上だった場合、その部位は使えなくなっただけでなく“破壊”されてしまいます。
切り
や
爆発
による
攻撃
は、
四肢
や
末端
を
切断
してしまいます。それ以外の
攻撃
であれば、回復不可能なほど潰れたり焼かれたりします。
追加の部位を使えなくする(Crippling Extra Limbs)
第4版ベーシックの第14章「
負傷、病気、疲労
」の「
負傷
」、B399P/2B79P参照。
もしあなたが
腕
か
脚
を3本以上持っていれば、部位を使えなくするのに必要な
負傷
は
HP
の(その
四肢
の本数)分の1です。例:もしあなたが4本の
腕
を持っていれば、
HP
の4分の1を超える
負傷
で
腕
が使えなくなります。
もしあなたが
末端
を3つ以上持っていれば、部位を使えなくするのに必要な
負傷
は
HP
の(その
末端
の数×1.5)分の1です。例:もしあなたが4本の
足
を持っていれば、
HP
の6分の1を超える
負傷
で
足
が使えなくなります。
部位が使えなくなる傷の効果(Effects of Crippling Injury)
第4版ベーシックの第14章「
負傷、病気、疲労
」の「
負傷
」、B399P/2B79P参照。
部位
が使えなくなる傷は
大怪我
です。
転倒
と
朦朧
状態を避けるためには
生命力
判定が必要です。「
転倒と朦朧状態
」を見てください。以下はある
部位
が使えなくなった時の追加の特殊効果です。これらは
切断
された時にも同様に適用します。これらの効果は
戦闘
が終わるまで続きますが、さらに後まで続くかもしれません――「
部位が使えなくなる時間
」参照。
人型生物の肉体部位
●手:Hand
手
:
傷を受けた
手
に持っていた物を落とします。もし両手で物を持っていた時には
敏捷力
判定を行ない、失敗すると落としてしまいます。その
手
には、何も持つことができません(例:
武器
)。
盾
を
腕
につけて「
止め
」を行なうことはできますが、
盾
で
攻撃
することはできません。傷が癒えるまで「
片手
」の
特徴
の効果を受けます。
●腕:Arm
腕
:
手
が使えなくなった場合と同じです――もっとも、
手
が使えなくても、肘の関節に挟んで物を持つことはできます。
腕
が使えなくなると、何も持つことはできません。
腕
を切り飛ばされたのでない限り(GMが決めます)、
盾
は落ちません。体の前にぶら下がった状態になります。「
止め
」を行なうことはできません。
防御ボーナス
を1減少させます。傷が癒えるまで、「
片腕
」の
特徴
の効果を受けます。
●足:Foot
足
:
転倒
します! 松葉杖などの支えがなければ、立ち上がったり歩いたりすることはできません。
足
が使えなくなっても、壁で体を支えれば、戦うことができます。支えるものが何もなければ、
膝立ち
か
座った
姿勢
になります。傷が癒えるまで、「
歩行障害
/脚部一部損傷」の
特徴
の効果を受けます。
●脚:Leg
脚
:
転倒
します!
戦闘
を続けるなら、
座った
姿勢
か、横たわった
姿勢
と考えねばなりません。傷が癒えるまで、「
歩行障害
/脚部一部喪失」の
特徴
の効果を受けます。
●目:Eye
目
:
目
が見えなくなってしまいます。傷が癒えるまで、「
片目
」の
特徴
の効果を受けます――もしすべての
目
が失われた時には「
視覚障害
」です。ただし
目
の代用品があれば話は別です。
人間以外の部位:Nonhuman Body Parts
●追加の腕:Extra Arms
「
追加の腕
」:
もし3本以上の
腕
があった場合、単純に使える
腕
(
手
)の数が減るということです。もし
腕
(
手
)が2本未満になったら、実際に
不利な特徴
を得ます。
●追加の頭:Extra Head
「
追加の頭
」:
もし余分な頭が使えなくなった時には、あなたは「
追加の頭
」による利点を失います。「
追加の頭
」を見てください。
●追加の脚:Extra Legs
「
追加の脚
」:
もし3本以上の
脚
があった場合、
足
や
脚
が使えなくなった時の影響は「
追加の脚
」を見てください。
●攻撃部位:Striker
「
攻撃部位
」:
その
攻撃部位
で
攻撃
できなくなります。もし
攻撃部位
が翼や尻尾である場合、加えて以下の効果があります。
●尻尾:Tail
尻尾によって得られる利点(例「
追加の腕
」や「
攻撃部位
」)はもはや機能しません。加えて、バランスを崩してしまいます。距離の近い手作業でない限り、
敏捷力
が-1されます。水中を泳いでいたり翼で空中を
移動
している場合、
敏捷力
のペナルティは-2になって、水中・空中の
移動力
は通常の半分になります(「
高速移動
」の最高速度も半分になります)。
●翼:Wing
もしあなたに「
飛行
/翼」があったら、飛ぶことができなくなり――空中にいたら、
落下
してしまいます。もし翼が同時に「
攻撃部位
」であったなら、それを
攻撃
に使用することはできません。
部位が使えなくなる時間(Duration of Crippling Injuries)
第4版ベーシックの第14章「
負傷、病気、疲労
」の「
負傷
」、B400P/2B80P参照。
部位
が使えなくなるようなダメージをうけた場合、
負傷
がどの程度深刻なのかを決めるために
生命力
判定を行ないます。戦場で受けた傷の場合、判定は
戦闘
の終了時に行ないます。成功すれば、
部位
が使えなくなる影響は「一時的」です。失敗すればその影響は「持続」します。
ファンブル
したら「永続」します。切断されたら、その影響は自動的に永続です――わざわざサイコロを振る必要はありません!
●一時的な影響:Temporary Crippling
HP
が完全に回復するまでの間、あなたは「
部位が使えなくなる傷の効果
」を受けます。全快すると、それらの効果は消滅します。
●持続的な影響:Lasting Crippling
骨折するか、筋肉がひどく切れている(あるいは焼けている)か、その他長引くダメージを受けました。1Dしてください。これがその怪我が完治するまでの月数です(もし医師によって手当てされた場合、
TL7
以上なら出目-3、
TL6
なら-2、
TL5
なら-1してください――しかし、いずれの場合でも最低でも1ヶ月かかります)。「
使えなくなった部位(持続)の治療
」参照。
●永続的な影響:Permanent Crippling
あなたはその部位を使用できなくなります。機能しなくなったのか、
切断
されたかのいずれかです。いずれの場合でも、新しい
不利な特徴
を得ることになります(「
片手
」「
歩行障害
」など適切なもの)。あなたはこれによって余分な
CP
を得ることはできません。これは単に
CP総計
を下げるだけです。ゲーム世界によっては、この段階の
負傷
も回復可能なことがあります。「
使えなくなった部位(永続)の治療
」参照。
関連
関連ルール
第14章「
負傷、病気、疲労
」の「
負傷
」(INJURIES)より
一般的な負傷(HPの減少)
(GENERAL INJURY: LOST HIT POINTS)
用語:
衝撃
(SHOCK)
高いHPと衝撃
(High HP and Shock)
用語:
大怪我
(MAJOR WOUNDS)
コラム:
負傷についての選択ルール
(Optional Rules for Injury)
用語:
出血
(Bleeding)
積み重なった負傷
(Accumulated Wounds)
最後の傷
(Last Wounds)
転倒と朦朧状態
(KNOCKDOWN AND STUNNING)
用語:
朦朧
(Stun)
用語:
転倒
(Knockdown)
朦朧状態の影響
(Effects of Stun)
用語:
精神的朦朧
状態(Mental Stun)
部位が使えなくなる負傷
(CRIPPLING INJURY)
用語:
切断
(Dismemberment)
追加の部位を使えなくする
(Crippling Extra Limbs)
部位が使えなくなる傷の効果
(Effects of Crippling Injury)
部位が使えなくなる時間
(Duration of Crippling Injuries)
コラム:
患者の容体
(Patient Status)
コラム:
一時的な能力値へのペナルティ
(Temporary Attribute Penalties)
用語:
致命傷
(MORTAL WOUNDS)
用語:
死
(DEATH)
用語:
即死
(Instant Death)
用語:
死ぬ間際の行動
(Dying Actions)