GURPSよろず - 複数射撃
第4版『ベーシックセット』第13章「特殊な戦闘の状況」の「速射についての特殊ルール」のルールの一部。

複数射撃(Spraying Fire)


 連射5以上の武器は、1回の連射で複数の目標を撃つことができます。目標はだいたい同じ方向にいなければなりません(30度以内)。そして攻撃は連続して行なわなければなりません――右から左でも、左から右でも構いません。あなたが選択してください。
 命中判定を行なう前に、それぞれの目標に何発撃つかを宣言しなければなりません。連射の値は好きに割り振ることができますが、目標の間が1メートルを越えて離れていれば、その間を横切る時に、何発か弾が無駄になります。連射16以下なら、1メートルごとに1発が無駄になります。連射が17以上なら、1メートルごとに2発が無駄になります。“それた弾丸”は、意図しない目標に命中するかもしれません(「誤射」参照)。
エラッタ修正:「RoF」の訳語不統一【誤】連射値? → 【正】連射の値
また、例を見る限り、目標間にそれた無駄弾数にて、「1メートルごとに」の説明部分は「(目標間の距離-1メートルが)1メートルあるごとに」と見なすべきだと思われる。

 命中判定はそれぞれの目標ごとに行ないます。実質の連射はその目標に対して発射した弾の数になります。こうして“五月雨(さみだれ)式”に複数の目標を狙う場合、武器を制御するのが難しくなるため、2つめの目標に対しては反動が+1されます。3つめの目標に対しては(さらに+1され)+2されます(以下同様)。

例:
 とある特殊空挺部隊の軍曹はドアを蹴破って、3人の武装テロリストを視認しました。視界内に人質はいません。軍曹は発砲を始めました! 
  • 軍曹の武器は4.6mmPDWです。彼は武器連射15をすべて使って、3人のテロリスト全員を射撃しました。
    • 最初の2人のテロリストは2メートル離れていて、3人目とは4メートル離れています。
      • 軍曹は初めの目標に5発射撃して、
      • 1発無駄にして次の目標に移り、2つ目の目標に4発射撃して、
      • 3発無駄にして3つ目の目標に移動し、3人目に対して最後の2発を発射します。
    • この3つは別々の連射として解決します。PDWの通常の反動は2です。