[[借り物の技術>文明レベル#Borrowed_Technology]]ある社会では到達しえない技術の産物でも、よく知られていることがあります。これは文明レベルの高い隣人が住む文明レベルの低い社会や、植民地でよくおこります。鉄器時代(TL2)の村でも、旅人が持ちこむためにTL3の鋼鉄の武器になじみがあるかもしれません。裕福な村人はいくつか所有しているかもしれませんが、地元の鍛冶屋が複製したり修理したりすることはできません。このような社会の文明レベルは「2-3」のように書きます。こうした社会出身のPCの個人的なTLは低いほうと一致しますが、高いほうのTLの装備を使用するために必要な技能を学ぶことはできます(修理や設計はできません)。
[[文明レベル内での差>文明レベル#Variations_Within_a_Tech_Level]]あるTLが記された装備は、社会がそのTLになったとき、すべて同時に現れるわけではありません。そうではなく、その日以降、徐々に現れます。
[[文明レベルを上昇させる>文明レベル#BUILDING_UP_LOCAL_TECHNOLOGY]]現地の文明レベルそのものを上昇させなければならないこともあるでしょう。異世界に流れ着いた乗組員は高い技術を持っているかもしれませんが、その技術を発揮するための道具がありません。このような場合、自分たちの技術を生かすためには「道具を作るための道具を作る」作業が必要になってきます。さらに極端な例をあげると、道具を作るためには道具が必要で、そのためには金属を精練しなくてはならず、そのためにはまず鉱物資源を採掘するところから始めなくてはならないかもしれません。たった1人で漂流したときには、地元の住民にさまざまな技術を教えて協力を乞わなければならないでしょう(GMは漂流者に協力する現地の集団を登場させることをお薦めします――そうでなければ漂流者にはほとんどチャンスはありません)。
[[一般的な指針>文明レベル#General_guideline]]ここでいう「科学」とは、「分野ごとの文明レベル」(下記)の分野の1つのことです。1つの「科学」における文明レベルを1段階上昇させるには、2年かかります。ただし、以下の条件をすべて満たしていればの話です。
[[交通>文明レベル#Transportation]]
[[武器と鎧>文明レベル#Weapons_and_Armor]]
[[動力>文明レベル#Power]]
エラッタ修正:TL7
【誤】ガスタービン、核融合、太陽発電
【正】ガスタービン、核分裂、太陽発電
fission(核分裂)の誤訳。現代でも核融合は実現していないのに、なぜか1940年で実現していることになっているので明らかに誤訳。原文(P512の囲みTech Level by FieldのPower) TL7 - Gas Turbines; fission, solar power.
[[生物化学/医学>文明レベル#Biotechnology/Medicine]]
[[異なる文明レベル>文明レベル#DIFFERENT_TECHNOLOGIES]]技術(そして社会)によっては、標準的な文明レベルの表とはうまく一致しないものがあります。この問題にぶつかったGMは、以下の選択ルールのうち1つを利用するとよいでしょう。
[[技術の経路>文明レベル#Technology_Paths]]ある分野の発明品は、基本となるTL以外で登場するかもしれません。特に、TL9以上の科学技術は、ガープスで予言している順序で現れるという保証はありません。「個別の文明レベル」(485ページ)のルールを使って、あなたが好きなジャンルを再現してください!例えば“サイバーパンク”の社会では、コンピュータ、生体工学、生物工学の面では他の分野より2から4進んでいるでしょう。対照的に、1940年代のSFを再現するような“レトロテック”な舞台であれば、コンピュータはTL6で凍結していますが、他の分野の科学技術はほとんどすべてTL9からTL12です。どのような組み合わせでも可能です!
[[分岐した文明レベル>文明レベル#Divergent_Tech_Levels]]また他のケースとして、社会は1つの一定の文明レベルを持っています――しかし、そこに至るまでに普通とは異なる道を通りました。GMはそのように「分岐したTL」を「TL(x+y)」と記述することができます。xはその文化が分岐した時点のレベルで、yは分岐してから進歩したTLです。x+yの合計が、多くの場合「実質的な」TLです。
[[超科学>文明レベル#Superscience]]「超科学」技術というのは、現在われわれが理解している物理法則相対性理論、質量エネルギー保存の法則など――を無視するものです。超科学技術の例としては、「分野ごとの文明レベル」(486ページ)にあるものと、第8章で現れるいくつかの超科学装備があります。
[[異なる文明レベルの技能を学ぶ>文明レベル#Improving_Skills_in_Alternate_Tech_Levels]]あるTLで文明レベル技能を習得していれば、異なる文明レベルでその技能を学習したいと思う冒険者はCPを節約することができます。新しいTLにおけるその技能は、もとの技能を基準とした「技能なし値」で知っている“異なる”技能です。ペナルティは「文明レベル修正」(163ページ)にある通りです。例えば〈エンジニア/TL5〉は、〈エンジニア/TL7〉-3が技能なし値になります。「異なるTL」を技能なし値とする技能を成長させるときには、他の「別の技能を技能なし値にした技能」の成長と同じように扱ってください。「技能なし値をもつ技能の成長」参照(もし、技能なし値を使ったほうが効率がよくなるほどには技能レベルが高くなかった場合、このルールは無視して技能を通常通りに習得してください)。
[[文明レベルとジャンル>文明レベル#TECH_LEVEL_AND_GENRE]]思い描いている特定ジャンルのゲーム世界をデザインするときには、GMはプレイヤーがそのジャンルに抱いている期待に添うTLを選ぶべきです。例を挙げると――