●同じ脚本&監督による、後の
一筆啓上魔性が見えたなどと同様、まさに「このキャラクターあってこそのこのドラマ」の最高峰の一つ。
●嵯峨美智子女史演ずる「おらん」の、いかにも「女郎蜘蛛」的なキャラクターもさりながら、その「蜘蛛の巣」に捕らえられた「捨三」を演じる、菅貫太郎氏の演技がとにかく凄い。
●それを最も表すのが、冒頭から意味ありげに描写される捨三の「片腕」であり、その理由が判明してから一気に急転するラストの展開は、まさに怒涛の名に相応しい。
●ちなみに「捨三」の名は
必殺仕置屋稼業からレギュラーの名として使用されるわけだが、その「忠僕」的なキャラクターを含め、どことなく本編が原型になっている感じも強い。(ちなみに1話も本話と同じ脚本&監督コンビ)