話し掛けた時
おねだり
ゴブ
【ゴブ】
あれ、キミもヤマタイ出身?
【アシダカ】
そうだぞ、あたしは妖怪だー!
髪だって舌だって伸びるぞ!
【ゴブ】
ボ、ボクだって……
角とか、眉毛も伸びるもんね!
【アシダカ】
なんの、あたしは鼻や耳も伸びるぞ!
【ソニア】
何を張り合ってるのよ……
雫
【アシダカ】
おっ、鬼か!
でも、なんだかちっちゃいなー。
【雫】
なによ、すぐ大きくなるんだからね!
【アシダカ】
いっぱい食って、あたしみたいに大きくなれよ!
【雫】
大きくなっても、顔だけになるのはイやだなぁ……
【アシダカ】
誰が顔だけだー!
ラクネ
【ラクネ】
あれ、同類なんて珍しい……
しかもなんだか、私達とは違う感じよね。
【アシダカ】
あたし、妖怪だからな。
ヤマタイ出身だぞー!
【ラクネ】
なんと、それは失礼を致した……
勘弁なされい。
【アシダカ】
いや、普通にしゃべっていいから……
ラチュラ
【ラチュラ】
あら、あなたも地上派のアラクネ?
見たとこ、東方の生まれみたいね。
【アシダカ】
ヤマタイから出てきたんだぞ。
いちおう妖怪なんだからな!
【ラチュラ】
ヤマタイって、魔物でも差別されないのよね?
あなたも故郷で受け入れられてるのかしら……
【アシダカ】
朝の蜘蛛なら、大丈夫だぞ。
夜の蜘蛛なら、本気で殺りに来るけどな……