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フジネットワーク(英: Fuji Network System、略称:FNS)は、キー局のフジテレビジョンを中心に、全国26社が加盟する日本の番組供給ネットワークである。
報道取材・編集・放映はFNS全26社の報道部門が構成する「フジニュースネットワーク(FNN)」が担っている。

概説

1959年3月に開局したフジテレビジョンは、同年6月に関西テレビ放送、東海テレビ放送、九州朝日放送の4社間(締結当初、東海テレビ、九州朝日放送の2社はクロスネット局だった)で「番組交流に関する協定」を締結する。1962年4月に名古屋テレビ放送が開局し、東海テレビがフジテレビのフルネット局に移行。これによりネットワーク拡大の歩調が整った。同年10月1日には、フジテレビジョン、札幌テレビ放送、仙台放送、東海テレビ放送、関西テレビ放送、広島テレビ放送、九州朝日放送、沖縄テレビ放送の基幹都市8社(札幌テレビ、仙台放送、広島テレビ、九州朝日放送はクロスネット局、沖縄テレビはNHKを含めたオープンネット局)を結ぶ幹線ネットワーク(7都市幹線ネットワーク)が確立した。効率的な幹線ネットワークは業績面で大きな効果を発揮し、フジテレビは後発局でありながら先行する日本テレビを凌駕し、ラジオ東京テレビ(現:TBSテレビ)に肉薄した。
1964年10月、フジテレビの社長に就任した鹿内信隆(のちフジサンケイグループ初代議長)は、UHFの解放に乗じたフジテレビ系列の全国ネットワーク構築を強力に推進した。1969年4月、フジテレビ社内にFNS事務局が発足した。1970年1月にはFNSの規約を制定され、6月には『季刊FNS』が創刊された。全国各地にUHF新局が相次いで開局し、1971年には系列局は27社と急増し、民放最大のネットワーク体制となった。同年5月、フジテレビは社内に「ネットワーク局」を新設し、初代局長に郵政省出身の横田隆(のちにテレビ熊本会長を歴任)が就任した。1990年4月にテレビ山口が離脱し、現在の26社体制が完成した。

現況

FNSには、26社(フルネット局20社、クロスネット局6社。基幹局はフジテレビ、北海道文化放送、仙台放送、テレビ静岡、東海テレビ、関西テレビ、テレビ新広島、テレビ西日本の8社で構成される。基幹局各社は日曜16時台の特番枠で、最低年に1回、自社制作による全国ネット特番を放送している(バラエティ番組に関してはフジテレビを除く)。また、基幹局が制作していた全国ネットのスポーツ中継(ゴルフ・マラソン・駅伝など)が大会自体の終了・ローカル番組への降格(北海道マラソンなど、大会によってはBSフジで放送される場合もあり)となった場合も、代替として全国ネット特番(主にバラエティ番組)の制作権を保持することが多い。
上述のクロスネット局4局含めた系列26局はすべて、ACジャパン(旧・公共広告機構)の正会員企業の一つであり、26社含む計1000社以上の民間企業・団体が所持する資源を少々出し、キー局のフジテレビにおいて不祥事が発生したり、自然災害や激甚災害が発生した場合などを中心に広告としてテレビのコマーシャルメッセージなどを通じて同団体の公共広告を放映・展開している。
系列局数はNNN(日本テレビ系列)、JNN(TBS系列)に次ぐ3番目で、全ての系列局がテレビ単営局となっている。FNS系列局の多くはフジ・メディア・ホールディングスの連結子会社もしくは関連会社となっており、開局時よりフジサンケイグループ、阪急阪神東宝グループ、中日新聞社、北海道新聞社、西日本新聞社の各社と人的・資本の両面で緊密な関係を有している。
地上デジタル放送のリモコンキーIDは、東海テレビ・サガテレビ・クロスネット局を除き、各局「8」で統一されている。

沿革

  • 1959年(昭和34年)6月1日 - フジテレビ(CX)、東海テレビ(THK)、関西テレビ(KTV)、九州朝日放送(KBC)の4社で「番組交流に関する協定書」を締結。
  • 1962年(昭和37年)10月1日 - フジテレビ、仙台放送(OX)、東海テレビ、関西テレビ、広島テレビ(HTV)、九州朝日放送の6局基幹ネットが完成。
  • 1964年(昭和39年)10月1日 - 福岡地区が九州朝日放送からテレビ西日本(TNC)にネットチェンジ。
  • 1966年(昭和41年)10月3日 - フジニュースネットワーク(FNN)協定成立。
  • 1969年(昭和44年)
    • 4月1日 - FNS事務局創設。
    • 10月1日 - フジネットワーク(FNS)発足。加盟20社。その中でも秋田テレビ(AKT)、福井テレビ(FTB)がこの日開局。
    • 12月10日 - テレビ愛媛(EBC)が開局し加盟。
  • 1970年(昭和45年)
    • 4月1日 - 山形テレビ(YTS)、福島中央テレビ(FCT)、山陰中央テレビ(TSK)、テレビ山口(tys)、テレビ大分(TOS)が開局し加盟。
    • 10月1日 - 仙台放送(OX)がFNN・FNSに完全一本化。
  • 1971年(昭和46年)10月1日 - 福島テレビ(FTV)が加盟。福島中央テレビがネット離脱。
  • 1972年(昭和47年)
    • 4月1日 - 北海道文化放送(UHB)が開局し加盟、札幌テレビが離脱。また、テレビ宮崎(UMK)が正式加盟。過去最大の27社体制となる。
    • 5月15日 - 沖縄テレビ放送(OTV)が正式加盟。
  • 1973年(昭和48年) - シンボルマーク制定(制作:永井一正)。
  • 1974年(昭和49年) - FNSチャリティキャンペーンスタート。
  • 1974年(昭和49年)12月 - 第1回FNS歌謡祭を開催。
  • 1975年(昭和50年)
    • 10月1日 - テレビ新広島(TSS)が開局し加盟、広島テレビが離脱。
  • 1979年(昭和54年)4月1日 - 岡山放送(OHK)がFNN・FNSに完全一本化。
  • 1983年(昭和58年)
    • 4月1日 - 福島テレビがFNN・FNSに完全一本化。
    • 10月1日 - 新潟総合テレビ(NST)がFNN・FNSに完全一本化。
  • 1987年(昭和62年)
    • 3月31日 - 秋田テレビ(AKT)がFNN・FNSに完全一本化。
    • 7月18日 - 第1回FNSの日「FNSスーパースペシャル1億人のテレビ夢列島」放送。
  • 1989年(昭和58年)10月1日 - テレビ熊本(TKU)がFNN・FNSに完全一本化。
  • 1990年(平成2年)3月31日 - テレビ山口がFNS離脱。
  • 2001年(平成13年) - 公式ホームページ開設。

加盟局

現在の加盟局

この表は、地域や都道府県の配列に際し、日本民間放送連盟公式サイトの表記に準じて記載している(一部に例外あり)。
エリア略称 / ID社名開局日FNS加盟日備考
北海道UHB 8北海道文化放送1972年4月1日基幹局。
宮城県OX 8仙台放送1962年10月1日1969年10月1日発足時基幹局。
秋田県AKT 8秋田テレビ1969年10月1日
山形県YTS 8山形テレビ1970年4月1日ANNとのクロスネット局。
福島県FTV 8福島テレビ1963年4月1日1971年10月1日
関東広域圏CX 8フジテレビジョン1959年3月1日1969年10月1日発足時キー局、基幹局。
新潟県NST 8NST新潟総合テレビ1968年12月16日1969年10月1日発足時
長野県NBS 8長野放送1969年4月1日
静岡県SUT 8テレビ静岡1968年11月1日基幹局。
富山県BBT 8富山テレビ放送1969年4月1日
石川県ITC 8石川テレビ放送1969年4月1日
福井県ftb 8福井テレビジョン放送1969年10月1日
中京広域圏THK 1東海テレビ放送1958年12月25日1969年10月1日発足時基幹局。
近畿広域圏KTV 8関西テレビ放送1958年11月22日準キー局、基幹局。
島根県TSK 8山陰中央テレビジョン放送1970年4月1日
鳥取県
岡山県OHK 8岡山放送1969年4月1日1969年10月1日発足時
香川県
広島県TSS 8テレビ新広島1975年10月1日基幹局。
愛媛県EBC 8テレビ愛媛1969年12月10日
福岡県TNC 8テレビ西日本1958年8月28日1969年10月1日発足時基幹局。
佐賀県STS 3サガテレビ1969年4月1日1969年10月1日発足時
長崎県KTN 4テレビ長崎1969年4月1日1969年10月1日発足時NNNとのクロスネット局。
熊本県TKU 8テレビ熊本1969年4月1日1969年10月1日発足時
大分県TOS 4テレビ大分1970年4月1日NNN/NNSとANNとのクロスネット局。
宮崎県UMK 3テレビ宮崎1970年4月1日1972年4月1日NNNとANNとのクロスネット局。
鹿児島県KTS 4鹿児島テレビ放送1969年4月1日1969年10月1日発足時NNN/NNSとのクロスネット局。
沖縄県OTV 8沖縄テレビ放送1959年11月1日1972年5月15日

過去の加盟局

●印は加盟当時メインネットであった。
エリア略称社名FNS加盟期間備考(脱退の理由など)現在の所属系列
北海道STV札幌テレビ放送1969年10月1日発足 - 1972年3月31日北海道文化放送開局に伴い脱退。同局はFNSでは唯一のラテ兼営局だったが、FNNに非加盟だった。
その後、2010年代初頭に当時の社長・鈴木輝志によりフジテレビ系列へのネットチェンジが画策されたが、筆頭株主の日本テレビに阻止され、実現しなかった。
NNN/NNS
福島県FCT福島中央テレビ1970年4月1日開局 - 1971年9月30日新聞資本の意向によるネット整理のため、福島テレビに譲る形で脱退。
ただし、脱退後も福島テレビで未放送の番組を個別に番販購入した例があった。
NNN/NNS
広島県HTV広島テレビ放送●1969年10月1日発足 - 1975年9月30日基幹局。テレビ新広島開局に伴い脱退。NNN/NNS
山口県tysテレビ山口1970年4月1日開局 - 1990年3月31日FNS加盟と共に当初からFNN加盟要請があったがこれを辞退したことから、1987年9月30日をもってFNS会員資格制限の措置が取られ、1990年3月31日に正式に離脱。JNN

現在の主な非加盟局

※加盟の意思があったものの、結局加盟しなかった主な局を掲載。
エリア略称社名備考(加盟しなかった理由など)現在の所属系列
北海道HTB北海道テレビ放送フジテレビ(FNN・FNS)系列となることが有力視されていたが、当時NNN・FNSクロスネットの札幌テレビ放送(STV)の反発や、NETテレビのバックアップ、そして北海道第4局の割り当ても確定したことから最終的にNETテレビ(ANN)系列を選択したため。ANN
青森県ATV青森テレビ開局準備期間にフジテレビと協定を結ぶが、開局直前にNETテレビ(ANN)/TBS(JNN)系列主体に変更。JNN
山梨県UTYテレビ山梨開局準備期間にフジテレビと協定を結ぶが、開局直前にTBS(JNN)系列主体に変更。JNN
近畿広域圏MBSMBS高橋信三と鹿内信隆との親交関係や、ラジオでのニッポン放送・文化放送との結びつきから、開局当初ネットワークを組むことを考慮していたがフジテレビと文化放送の社長を既に兼務していた水野成夫が産経新聞社長も兼務することになり産経新聞が免許申請した関西テレビジョンを選択したため。ANN
山口県KRY山口放送テレビ山口がFNN加盟要請の動向に合わせ、フジテレビ系列(FNN/FNS)加盟を打診したことがあった。NNN/NNS・ANN
高知県KUTVテレビ高知開局準備期間にフジテレビと協定を結ぶが、開局直前にTBS(JNN)系列主体に変更。JNN

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