機動戦士ガンダム』(きどうせんしガンダム)は、1979年から放映された日本サンライズ制作のロボットアニメ。同作から創出された、バンダイナムコグループの象徴的なIP(知的財産)でもある。このガンダムIPを題材にしたガンダムシリーズの第1作目であることから、「初代ガンダム」「ファーストガンダム」の名で呼ばれることも多い。

概要

『無敵超人ザンボット3』、『無敵鋼人ダイターン3』に続く日本サンライズのオリジナル作品第3作(ロボット第1期3部作の3作目)として、富野喜幸を監督に据え、玩具メーカーのクローバーをメインスポンサーとして企画・制作された。対象年齢を従来より引き上げた、ロボットものとしては最初のジュブナイルアニメである。ロバート・A・ハインラインのSF小説『宇宙の戦士』の影響を受けた作品ともいわれている。
戦争を舞台としたリアリティに富んだ人間ドラマと、ロボットを「モビルスーツ」(MS)と呼ばれる兵器の一種として扱う設定を導入したことで、1980年代初頭から半ばにかけての、後に「リアルロボットもの」と称されることになる一連のロボットアニメ変革の先駆けとなった。
メディアミックスによって重厚感のある世界が構築され、その情報量の膨大さは古今の物語史上で類例が無い。本作の宇宙世紀とは別世界という設定だったガンダム作品も『∀ガンダム』の「黒歴史」という設定で結合された結果、神話めいた壮大な宇宙史となった。

あらすじ

舞台は、スペースコロニーへの宇宙移民が始まって半世紀余りが過ぎた未来世界・宇宙世紀0079年。サイド3はジオン公国を名乗り連邦政府に対し独立戦争を挑む。圧倒的な国力差にかかわらず、ジオンはモビルスーツの導入やコロニー落とし等の革新的戦術により、優位に立ち、双方の人口の約半分を死に至らしめた。
開戦から半年が経過し、戦争は膠着状態に陥っていた。赤い彗星の異名を持つジオンのシャア・アズナブル少佐は、地球連邦軍の新造艦ホワイトベースを追尾して建造中の中立コロニー・サイド7に辿り着く。サイド7では連邦軍による戦局打開の切り札たるモビルスーツ製造計画V作戦が極秘に進行していた。シャアはモビルスーツ・ザクをサイド7の偵察に送り込む。コロニー内部に侵入した2機のザクは連邦軍のモビルスーツ製造施設を発見。手柄を焦った新兵の暴走により、偶発的な戦闘状態に陥る。
連邦軍の技官でモビルスーツ開発者であるテム・レイの息子アムロ・レイは、戦闘の混乱の中、連邦軍の新型モビルスーツ・ガンダムに乗り込む。偶然手にしたマニュアルを片手に、どうにか2機のザクを倒したアムロだったが、ザクに搭載された核融合エンジンの爆発により、コロニーは損壊。生き残ったサイド7市民は避難民と化す。戦闘で正規クルーの大半を失い、艦長であるパオロも重傷を負ったホワイトベースは、やむなく新米士官のブライト・ノアを艦長代理とし、新型モビルスーツの回収と並行して避難民を収容。彼等の中から操船と迎撃に必要な人員を確保したホワイトベースはサイド7を脱出。アムロはなし崩しにガンダムのパイロットに任命される。そして、シャアの執拗な追撃により、満身創痍のホワイトベースは当初の目的地である地球連邦軍総司令部ジャブローから、遠く離れたジオン占領地域の北米大陸に降りてしまう。
本作は、激戦地帯を転戦しながら、宿敵シャアを始め、様々な人々との出会いと別れ、そして戦いを経て、数々の困難を乗り越え、閉鎖的な極限状態に悩み傷付きながらも一歩ずつ成長していく、アムロを始めとした少年少女の成長を描いた物語であり、また、ジオン・ズム・ダイクンの遺児ながらザビ家への復讐の為、シャアを詐称するキャスバルと医学生として滞在中のサイド7で戦闘に巻き込まれ、ホワイトベースの通信士(後にパイロット)となったセイラ・マスことアルテイシアの兄妹の相克。そして、相次ぐ死闘により、ニュータイプとして覚醒するアムロ、アムロと運命的な出会いを果たし、理解し合いながらもシャアを庇い戦死するララァ・スン、最愛の恋人ララァの死により、遅まきの覚醒を遂げ、最強のライバルであるアムロとガンダムに挑む立場となったシャアの三角関係が描かれている。

スタッフ

  • 企画 - 日本サンライズ
  • 原作 - 矢立肇、富野喜幸
  • 掲載誌 - 講談社『テレビマガジン』、『たのしい幼稚園』、秋田書店『冒険王』
  • 脚本 - 星山博之、松崎健一、荒木芳久、山本優
  • 絵コンテ - 斧谷稔、貞光紳也、山崎和男、藤原良二、久野弘
  • 演出 - 貞光紳也、藤原良二、小鹿英吉、貞光紳也、横山裕一郎、斧谷稔、行田進、関田修、久野弘
  • 音楽 - 渡辺岳夫、松山祐士
  • キャラクター・デザイン - 安彦良和
  • メカニカル・デザイン - 大河原邦男
  • 作画監督 - 安彦良和、富沢和雄(大泉学)、青鉢芳信、山崎和男、大泉学、中村一夫、鈴村一行
  • 美術設定 - 中村光毅
  • アニメーションディレクター - 安彦良和
  • 総監督 - 富野喜幸
  • プロデューサー - 関岡渉(名古屋テレビ)、大熊伸行(創通エージェンシー)、渋江靖夫(日本サンライズ)
  • 制作 - 名古屋テレビ、創通エージェンシー、日本サンライズ

放送局

放送局名及び系列は放送当時のもの。放送時間は個別に出典が提示されているものを除き、1980年1月中旬 - 2月上旬時点のものとする。
放送対象地域放送局放送日時系列備考
中京広域圏名古屋テレビ土曜 17:30 - 18:00日本テレビ系列
テレビ朝日系列
制作局
北海道札幌テレビ日本テレビ系列
宮城県ミヤギテレビ
広島県広島テレビ
香川県・岡山県西日本放送
福岡県福岡放送
関東広域圏日本テレビ金曜 18:00 - 18:30
静岡県静岡第一テレビ
近畿広域圏読売テレビ
青森県青森放送日本テレビ系列
テレビ朝日系列
第26話で打ち切り
山形県山形放送日本テレビ系列
秋田県秋田放送木曜 17:30 - 18:00
岩手県テレビ岩手月曜 17:10 - 17:40日本テレビ系列
テレビ朝日系列
本放送終了後に放送開始
新潟県新潟総合テレビ月曜 17:30 - 18:00フジテレビ系列
日本テレビ系列
テレビ朝日系列
長野県長野放送水曜 17:30 - 18:00フジテレビ系列
石川県石川テレビ金曜 16:00 - 16:301980年4月25日まで放送
愛媛県南海放送水曜 17:25 - 17:55日本テレビ系列
長崎県 長崎放送 火曜 17:20 - 17:50[41]
熊本県 熊本放送 火曜 17:00 - 17:30[41] 本放送終了後の1980年7月1日放送開始。
大分県 大分放送 月曜 17:20 - 17:50[41]
宮崎県 宮崎放送 日曜 15:00 - 15:30
鹿児島県 鹿児島テレビ 月曜 17:45 - 18:15[41] フジテレビ系列
日本テレビ系列
テレビ朝日系列
沖縄県 沖縄テレビ 火曜 17:30 - 18:00[41] フジテレビ系列 1980年3月18日から放送[53]

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