マジック誕生時から2018年「イクサランの相克」までの2つ〜3つの連続するエキスパンション・セットには、同じ背景ストーリー(世界観)の中に味付けされたカード達が収録されていました。このセットの組を合わせて
「エキスパンション・ブロック」(または単にブロック)
*8と呼んでいました。
例えば2015年10月と2016年1月にはそれぞれ「戦乱のゼンディカー」「ゲートウォッチの誓い」というセットが発売されました。これらはゼンディカーという同じ世界で、異形の大怪物「エルドラージ」とそれらに対抗する人間達他種族の戦いを描いた背景ストーリーに登場するカードが収録されています。この2セットを合わせて「戦乱のゼンディカーブロック」と呼びます。
また2016年4月と7月にはそれぞれ「イニストラードを覆う影」「異界月」が発売されました。これらはイニストラードという、吸血鬼やゾンビ、狼男が出没するゴシック・ホラーがモチーフの世界で、人間達を守護してきた天使が突如狂乱して人々を襲うようになった怪事件に主人公達が挑む背景ストーリーに関連するカードが収録されています。これらは「イニストラードを覆う影ブロック」です。
また、2016年10月と2017年1月にはそれぞれ「カラデシュ」「霊気紛争」が発売されました。これらは発明家が様々な機械装置を生み出すカラデシュという世界で、発明家達と彼らを抑圧しようとする支配者との都市国家内の陰謀と冒険を描いた背景ストーリーに登場するカードが収録されています。これら2セットを合わせて「カラデシュ・ブロック」と呼びます。
「ドミナリア」発売以降の現在は、エキスパンション・ブロックという概念はなくなりました。つまり、発売されるセット同士の間で、登場するキャラクターや取り巻く背景ストーリーや世界観は、連続することも、全く違うものになることも、全く不定期になります。