MTG初心者ルールQ&A - 戦闘以外
[Q]平地を戦場に出すことは「あなたが白の呪文を唱えるたび〜」や「あなたが白のパーマネントをコントロールしている限り〜」に該当する?
[A]該当しない。土地はそもそも呪文ではない。また明記されていない限り土地は無色なので、戦場に出た後も無色のパーマネント。

[Q]平地を戦場に出すことは「あなたがクリーチャーでない呪文を唱えるたび〜」に該当する?
[A]該当しない。土地は呪文ではない。

[Q]オーラや装備品がついているクリーチャーを《排斥》などで追放すると、オーラや装備品も一緒に追放されるの?
[A]いいえ。オーラは墓地に置かれる。装備品は装備されていない状態で戦場に残る。

[Q]起動型能力が起動されたとき、そのクリーチャーを呪文や能力でタップして妨害できる?
[A]できない。起動コストが支払われれば、効果は即スタックに乗る。コスト支払いの途中に妨害することはできない。

[Q]Aさんが《投げ飛ばし》を唱え、生け贄にするクリーチャーを指定したところで、Bさんが《ショック》などでそのクリーチャーを破壊して妨害できる?
[A]できない。Bさんは、コストが支払われてスタックに乗った後に初めて反応できる。
生け贄はコストなので、《投げ飛ばし》がスタックに乗った時点ではそのクリーチャーは既に戦場にいないから、《ショック》などでは破壊できない。

[Q]3点のダメージを受けている5/5破壊不能のクリーチャーに、呪文で-2/-2の修整をかけると墓地に置かれる?
[A]置かれない。「3点のダメージを受けた3/3のクリーチャー」は、タフネスが0以下になって墓地に置かれるわけではなく、致死ダメージを受けたことで「破壊」されるわけなので、破壊不能はそれを無効にするのだから墓地には行かない。

[Q]1点のダメージを受けている3/3のクリーチャーが、呪文で-2/-2の修整を受けようとしている。再生能力で守れる?
[A]守れる。これも破壊不能の場合と同じく、1/1のクリーチャーへの1点が致死ダメージとなって「破壊」されようとするのだから、再生能力で守れる。
間違えやすいのは、3/3のクリーチャーが-3/-3の修整を受けると、タフネスが0になって墓地に行くがそれは「破壊」ではないので、再生では守れないということ。

[Q]2/2のクリーチャーが《巨大化》で+3/+3の修整を受けて、4点のダメージを受けた。ターン終了時に《巨大化》の効果がなくなると、このクリーチャーは墓地に置かれる?
[A]置かれない。ダメージが取り除かれるのと、「ターン終了時まで〜」の効果がなくなるのは、クリンナップ・ステップに「同時」に行われるので、破壊されないままダメージを受けていない2/2のクリーチャーへと戻れる。

[Q]《霜のタイタン》、《霜のオオヤマネコ》などが持っている「対象のクリーチャー(またはパーマネント)1つをタップする。それは次のアンタップステップにアンタップしない」能力は、既にタップ状態のパーマネントも対象にできる?
[A]はい。「タップする」は無視でき、タップ状態のまま次のアンタップステップにアンタップしない。

[Q]戦場にクリーチャーがいないとき、「クリーチャー1体を対象とし○○する。カードを1枚引く」というカード(例:《圧点》、《混迷》、《焼印刃》)を何も対象にせずに唱えて、カードを1枚引ける?
[A]いいえ。「対象とする」という語句がある呪文は、適切な対象が取れなければ唱えること自体ができない。

[Q]《送還》などのバウンス呪文をトークンに対して使うと除去できる?
[A]できる。バウンス呪文をトークンに対して使うことは可能で、そうした場合、手札に戻らないので除去として役立つ。
また、《悪鬼の狩人》などの「ナイトメア能力」も、トークンを対象にすれば永久追放できる。

[Q]「打ち消されない」と「呪文や能力によって打ち消されない」はどう違うの?
また、「呪文や能力によって」打ち消されないなら、何によって打ち消されるの?

[A]「呪文や能力によって」は、対象を取る呪文に付けられていた。
その意味は、対象が不適正になれば打ち消される(=解決されない)ということ。
※2018年「ドミナリア」発売と同時のルール変更により、対象不適正になると呪文は「ルールによって打ち消されることが原因で解決されない」のではなく、単に「解決されない」だけの扱いになったため、以降のカードには「呪文や能力によって」は付かなくなりました。例えば《苦悩火》には、以前の版には「呪文や能力によって」がついていましたが、基本セット2019再録時にはこの語句が削除されています。

[Q]《セレズニアの魔鍵》がクリーチャー化した状態で《ガヴォニーの居住区》の起動型能力を使って+1/+1カウンターを置いた。ターン終了時、非クリーチャー状態に戻ると、+1/+1カウンターはどうなる?
[A]そのまま残る。またワールドウェイクの《怒り狂う山峡》は、クリーチャー化して攻撃するたび+1/+1カウンターが乗る。
これはカウンターが非クリーチャー状態になっても残ることを前提にした能力。

[Q]《セレズニアの魔鍵》がクリーチャー化した状態でオーラや装備品をつけた。ターン終了時にクリーチャーでなくなったら、オーラや装備品は外れる?
[A]外れます。したがって効率を考えると普通はしない。

[Q]あるターンに《不屈の自然》で先に土地を出し、その後に「普通の方法」で土地を出すことはできる?
例えば《不屈の自然》で戦場に出した土地カードを、《グルールの芝地》のようなバウンスランドで手札と入れ替えることはできる?

[A]はい。土地サーチの効果で「戦場に出す」のは「土地をプレイする」ことではないので、それとは別に普通に「土地をプレイする」ことはできます。

[Q]「ライブラリーの一番上のカードを追放する」とき、カードは表向きにして追放するの?
[A]「裏向きで」と明記されていない限り、常に表向きです。その結果、全てのプレイヤーはそのカードが何か知ることができます。

[Q]「あなたの次のターンまで」とは、次のターンの開始時まで?終了時まで?
[A]開始時までです。厳密には、あなたの次のターンの、アップキープ開始時に誘発する能力が、スタックに乗るまで。

[Q]「クリーチャー最大2体を対象とし○○する」という効果(例:《ピーマの改革派、リシュカー》)を、同じクリーチャーを2回対象にして○○できる?
[A]できない。「N体を対象とする」という時は、N個のそれぞれ異なる対象を指定しなければならない。

[Q]対戦相手が2/2のクリーチャーに+0/+3の装備品を装備しようとしたところで、《ショック》で2点のダメージを与えて除去できる?
[A]できる。「装備」は装備品カードの起動型能力なので、スタックに乗る。その状態で《ショック》を打てば、先に解決されるので除去できる。

[Q]クリーチャーAについている装備品をBに装備し直そうとしたところで、Bが除去呪文を受け戦場からいなくなった。装備品はAについたままになるのか、誰も装備していない状態になるのか?
[A]Aについたままになる。

[Q]「パワーが3以下のクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する」という呪文を3/3のクリーチャーAを対象に唱えたら、対戦相手が《巨大化》を唱えてAを6/6にした。Aは破壊される?
[A]いいえ。「対象」が適正であるかは、唱えるときと解決時の両方でチェックされる。この呪文の場合、解決時にAのパワーが6なので「対象不適正」となり、解決されない(俗に「立ち消え」とも)。したがって、Aは破壊されない。

[Q]《マグマの噴流》をクリーチャーAを対象に唱えたら、対戦相手が《顕在的防御》でAに呪禁を付与した。対象不適正となってAはダメージを受けないが、占術2はできる?
[A]できない。呪文の全ての対象が不適正になるとその呪文は解決されない。したがって、効果の一部である占術も行えない。
似た例で、《タイタンの力》を唱えた対象が相手の除去呪文を受けて先に破壊された場合も、タイタンの力は解決されないため、占術もできない。

[Q]《マグマの噴流》をクリーチャーAを対象に唱えたら、対戦相手が《エレボスの加護》でAに再生を付与した。Aは破壊されないが、占術2はできる?
[A]できる。《マグマの噴流》は解決されたことには違いないので、効果の一部である占術も行える。《アジャニの存在》などで破壊不能を付与された場合も同様です。

[Q]《弧状の稲妻》をクリーチャーAに2点、Bに1点と割り振って唱えたとき、対戦相手が《顕在的防御》でAに呪禁を付与した。対象不適正となってAはダメージを受けないが、Bはダメージを受ける?
[A]受けます。このように複数の対象があるとき、その一部が呪禁を持つなどして対象不適正になっても、その他の対象には通常の効果が生じる。

[Q]《弧状の稲妻》をクリーチャーAに2点、Bに1点と割り振って唱えたとき、対戦相手が《顕在的防御》でAに呪禁を付与した。あなたはそれを見て、割り振りを「Bに3点」と変更できる?
[A]いいえ。このような「望むように割り振る」呪文の場合、割り振るのは唱えるときであって解決する時ではない。唱えたときに決めた対象と割り振り方を、解決時に変えることはできない。

[Q]2018年「ドミナリア」でプレインズウォーカーへのダメージの移し替えルールが廃止された後、《火口の爪》や《ラクドスの復活》のようなX火力呪文もプレインズウォーカーを対象に取れる?
[A]取れますよ。「ドミナリア」以前に収録された火力呪文の内、プレイヤーを対象にできるのにプレインズウォーカーは対象にできなくなるのは、プレイヤーの何らかの性質、典型的にはプレイヤーの手札の枚数でダメージの数値を決める呪文だけ。それ以外はX火力も本体火力も待機やキッカーなどで唱える物も全て、プレインズウォーカーを対象にできる。

[Q]「戦場に出るに際し、色を1色選ぶ」などのカードで「1色選ぶ」のは呪文を唱える時?解決する時?
[A]解決して戦場に出る時。「戦場に出るに際し〜」は、「戦場に出る」行動を置き換える。
つまり「1色選ぶ」などの行動は、呪文が解決されて戦場に出る直前に、スタックを用いずに行う。
対戦相手は、選ばれた色を知っても、それが戦場に出るまでの間に何もすることはできない。

[Q]《ムル・ダヤの巫女》などの「ライブラリーの一番上を公開したままプレイする」カードについて;
一番上を公開した状態で《不屈の自然》などを唱え「ライブラリーを切り直す」とき、
一番上のカードも含めて切り直し、その結果、切り直した後に一番上で公開されるカードは変わる?

[A]はい。《吸血鬼の夜侯》なども同様。

[Q]《神々との融和》などの「ライブラリーの上からN枚を公開する。あなたはそのうち1枚を手札に加えても良い」という処理の時、公開するのはいつまで?つまり、手札に加えたカードも対戦相手は分かるの?
[A]そうです。「公開する」と書かれている場合、その全ての効果が終わるまでカードは公開する必要がある。つまり、どのカードを手札に加えたのかも対戦相手は知ることができます。

[Q]多相や「すべてのクリーチャータイプを持つ」クリーチャーはトークンでもあるのか(居住できる)?
[A]いいえ。「トークン」はクリーチャータイプではない。

[Q]相手のターンに《青の太陽の頂点》などでカードを引いて手札を8枚以上にしたが、唱えられる呪文がなくそのままターンが終了しようとしている。7枚になるまで手札を捨てなければならないか?
[A]いいえ。クリンナップ・ステップに手札を7枚になるまで捨てる必要があるのはアクティブプレイヤーだけ。相手は8枚以上持ったまま自分のターンになり、ドローステップでも普通に1枚引ける。

[Q]1点のダメージを受けている3/3のクリーチャーに《縮退》を唱えると墓地に置かれる?
[A]はい。「1点のダメージを受けている1/1のクリーチャー」はタフネス以上のダメージを受けていることになるので、墓地に置かれる。

[Q]《巨大化》がかかっているクリーチャーに《縮退》を唱えると、クリーチャーは1/1になるのか、4/4になるのか?
[A]4/4になります。巨大化の効果は継続しています。

[Q]3/3のクリーチャーが《蛙変化》を受けて1/1になった。さらに《ドラゴン化》を唱えると、最終的にクリーチャーは4/4になる?
[A]はい。パワーやタフネスを設定する効果は、後から解決したものが以前の効果を上書きしていく。

[Q]《起源の波》などでクリーチャー・カードを「戦場に出す」とき、相手の《本質の散乱》などで打ち消される?
[A]いいえ。「戦場に出す」パーマネントは打ち消されません。

[Q]《悪逆な富》などで「マナ・コストを支払うことなく唱え」たクリーチャー呪文は、相手の《本質の散乱》などで打ち消される?
[A]はい。打消し呪文は有効です。

[Q]《起源の波》などで白のパーマネント・カードを「戦場に出す」とき、「あなたが白の呪文を唱えるたび〜」は誘発する?
[A]いいえ。「戦場に出す」のは「唱え」ていないので、「唱えるたび〜」は誘発しない。

[Q]《起源の波》などでパーマネント・カードを「戦場に出す」とき、マナコストにXを含む《霧裂きのハイドラ》などはどうなるの?
[A]「唱え」ずに「戦場に出す」ときは常にX=0となる。「戦場に出す」ときにプレイヤーが余分にマナを払ってXを決められるわけではないので注意。

[Q]《悪逆な富》などで「マナ・コストを支払うことなく唱える」とき、マナコストにXを含む《霧裂きのハイドラ》などはどうなるの?
[A]「マナ・コストを支払うことなく唱える」ときも常にX=0となる。

[Q]《起源の波》などでパーマネント・カードを「戦場に出す」とき、授与を持つクリーチャーをオーラとして出せる?
[A]いいえ。授与、変異、想起などは「唱える」ときの「代替コスト」なので、「唱え」ずに「戦場に出す」ときは使えない。

[Q]《悪逆な富》などで「マナ・コストを支払うことなく唱える」とき、授与を持つクリーチャーをオーラとして唱えられる?
[A]いいえ。「マナ・コストを支払うことなく唱える」こと自体が「代替コスト」なので、授与、変異、想起などの他の「代替コスト」で唱えることはできない。

[Q]《起源の波》などでパーマネント・カードを「戦場に出す」とき、キッカーのコストを支払って効果を生むことはできる?
[A]いいえ。キッカーなどは「唱える」ときの「追加コスト」なので、唱えずに「戦場に出す」ときは支払えない。例えば《マラキールの門番》を出すときも、(黒)を支払って生け贄能力を誘発させることはできない。

[Q]《悪逆な富》などで「マナ・コストを支払うことなく唱える」とき、キッカーのコストを支払って効果を生むことはできる?
[A]はい。例えば《マラキールの門番》を出す場合、(黒)だけ支払って打ち消されずに戦場に出られれば、生け贄能力を誘発させることができる。

[Q]《悪逆な富》などで「マナ・コストを支払うことなく唱える」とき、《スレイベンの守護者、サリア》や《アウグスティン四世大判事》などの「マナ・コストが(1)多くなる」効果がかかっていたら、(1)を支払う必要がある?
[A]はい。「(1)多くなる」系の効果は追加コスト、代替コストなどの計算後に適用されるため、(1)は支払う必要がある。支払えなければ唱えられない。

[Q]《悪逆な富》などで「マナ・コストを支払うことなく唱える」とき、《苦しめる声》の手札を1枚捨てたり、《爆片破》のアーティファクトを生け贄にしたりするのも無視してよい?
[A]いいえ。それらは強制の「追加コスト」なので「マナ・コストを支払うことなく唱える」ときも支払わなければいけない。支払えなければ唱えられない。