MTG初心者ルールQ&A - 誘発
[Q]「死亡するたび」と「戦場から墓地に置かれるたび」は違うの?
[A]基本セット2012で、それまでの「戦場から墓地に置かれる」が「死亡する」の表現に変わったので全く同じもの。

[Q]アーティファクトの起動型能力を起動することは、「アーティファクト呪文を唱えるたび〜」に該当するか?
[A]該当しない。「唱える」の定義には起動型能力の起動は含まれていない。

[Q]「(他の/対戦相手の)クリーチャーが死亡するたび、○○する」を持つクリーチャー(例:《血の芸術家》、《ズーラポートの殺し屋》)が戦闘で敵クリーチャーと相打ちになった。○○は行うの?
[A]はい。戦場を離れたときの誘発は、離れるイベントの「直前」の状態を参照する。
直前の状態ではこのクリーチャーはまだ戦場にいるから、誘発する。
また相打ちではないが、《審判の日》などの全体除去呪文で同時に死亡してしまった場合も、問題なく誘発する。

[Q]「A呪文を唱えるたびBする」の誘発型能力を持ち、自分自身がAに該当するパーマネントが戦場に出たとき、Bは誘発する?
例:自分自身が「感染を持つクリーチャー呪文を唱えるたび〜」と感染の両方を持つ《法務官の手》や、「エンチャント呪文を唱えるたび〜」を持つエンチャントである《空位の玉座の印章》など。

[A]誘発しない。誘発型能力は戦場に出ていないと誘発しない。クリーチャーやエンチャントはその呪文の解決時に戦場に出るので、「唱えるたび」のタイミングにはまだ戦場にいない。

[Q]「戦場に出たとき〜」を持つクリーチャー(例:《包囲サイ》、《難題の予見者》)が戦場に出て、能力が誘発した状態で相手の除去呪文で破壊された。能力はそのまま解決され効果を生む?
[A]はい。元のクリーチャーが戦場からいなくなっても、能力は普通に解決する。
例外として「戦場に出たとき、〜が戦場を離れるまで○○する」というクリーチャーが能力の解決前に除去されて解決時に戦場にいない場合、○○はできない。

[Q]トークンが破壊されたときも「死亡するたび〜」は誘発する?
[A]はい。トークンは破壊されると一旦墓地に行った後、次の状況起因処理で消滅する。

[Q]《刃砦の英雄》、《聖トラフトの霊》などでトークンが「攻撃している状態で」戦場に出たとき、「攻撃するたび〜」は誘発する?
[A]いいえ。攻撃クリーチャーとして「指定」されなければ「攻撃するたび〜」は誘発しない。

[Q]土地やアーティファクトがクリーチャー化したら「クリーチャーが戦場に出るたび」は誘発する?
[A]いいえ。クリーチャー化は戦場に出るとは言わない。したがって例えば《水形》を唱えても2/3のクリーチャーが進化したりはしない。

[Q]クリーチャー化した土地が破壊されたら「クリーチャーが死亡するたび」は誘発する?
[A]はい。戦場を離れる時のイベントは、それが「クリーチャー・カードであるか」ではなく、戦場を離れる直前の状態で判定するので、問題なく誘発する。
逆の例で、信心が足りない神様が追放されてもそれはクリーチャーではないので、「クリーチャーが戦場を離れるたび」は誘発しない。

[Q]「〜のたび、あなたは(3)を支払ってもよい。そうした場合、あなたは○○する」が誘発した。対戦相手はあなたが(3)を支払うかどうかを確認したうえで、○○される前にインスタントを唱えるなどの妨害ができるか?
[A]できない。このタイプの能力は「〜」を満たすと常に誘発するが、コストを支払うかどうかはその解決時にプレイヤーが決める。決めた後○○するまでに相手は割り込んで何かすることはできない。

[Q]《ラゴンナ団の長老》のような「戦場に出たとき、○○の場合、△△する」のルール文章で、誘発した時点では○○を満たしていたが解決時に○○でなくなった場合、△△はできる?
[A]できない。「〜のとき(たび)、○○の場合、△△する」は「if節ルール」と呼ばれ、 つまり長老の場合、誘発時と解決時両方の時点でエンチャントをコントロールしていなければ、ライフは得られない。

[Q]「クリーチャーが死亡するたび1点のライフを得る」を持つクリーチャー(例:《ファルケンラスの貴族》)をコントロールしているとき、相手の攻撃により、ライフが-1になると共にクリーチャーが2体死亡した。
プレイヤーはライフ1で生き残るか、それとも敗北か?

[A]敗北する。「死亡するたび〜」の誘発後、そのプレイヤーが優先権を得る際の状況起因処理でライフが-1なので、誘発型能力がスタックに乗る前に敗北になる。

[Q]クリーチャーがタップ状態で戦場に出たとき、「クリーチャーが1体タップ状態になるたび〜」は誘発する?
[A]誘発しない。「タップ状態になる」とはアンタップ状態からタップすることを指すので、いわゆるタップインでは誘発しない。

[Q]《ガラクの群れ率い》が戦場にいるとき、「+1/+1カウンターが2個乗った状態で戦場に出る」1/1のクリーチャーを戦場に出した。群れ率いの能力でカードを引ける?
[A]引けます。ルール文章を自然に読んだ通り、このクリーチャーは戦場に出た時点で既に3/3なので、「パワー3以上のクリーチャーが戦場に出るたび」の条件に該当します。
同様に元が0/0でカウンターが4個乗る《不屈のダガタール》を出した場合もカードを引けます。
またこれと同じように、常在型能力によって修整が発生する、 などの場合もカードを引けます。

[Q]《ガラクの群れ率い》が戦場にいるとき、2/2の《待ち伏せの巫師》や《炎の血族の盲信者》を戦場に出し、それらが持つ誘発型能力でパワーが3以上になった。群れ率いの能力でカードを引ける??
[A]引けません。「このクリーチャーが戦場に出たとき(中略)+N/+Nの修整を受ける」によってパワーが3以上になる場合、戦場に出た時点では修整は受けていないため、群れ率いのカードを引く条件を満たしません。

[Q]《火柱》や《神々の憤怒》で追放したとき「死亡するたび〜」は誘発する?
[A]墓地に置く「代わりに」追放する、だから墓地に置かれていないので、「死亡するたび〜」は誘発しない。《血の芸術家》とは相性が悪いということ。また陰鬱条件も満たさないので注意。

[Q]《火柱》や《神々の憤怒》を撃たれたとき、再生能力で追放を回避できる?
[A]このターンこれによりダメージを与えられたクリーチャーが「死亡する場合代わりに」追放する、だから、再生を張ればそもそも死亡しないので、追放もされずに済みます。

[Q]対戦相手が2/2のクリーチャー2体で攻撃してきたので、2/1絆魂のクリーチャーで1体をブロックして破壊した。2点ダメージを受け絆魂で2点回復したのでライフの総量に変化はないが、「ライフを得るたび」「ライフを失うたび」「このターン、あなたがライフを得ていた場合」「このターン、あなたがライフを失っていた場合」にそれぞれ該当する?
[A]全て該当する。プレイヤーにダメージを与えられると、そのプレイヤーはライフを失う。絆魂を持つ発生源がダメージを与えると、そのコントローラーにライフを得させる。したがってこの場合は全てに該当する。

[Q]ライフが5点のとき「あなたのライフは10点になる」の効果を得た。「ライフを得るたび」「このターン、あなたがライフを得ていた場合」にそれぞれ該当する?
[A]誘発する。同様にライフが15点のとき「あなたのライフは10点になる」を受けたら「ライフを失うたび」「このターン、あなたがライフを失っていた場合」に該当する。

[Q]「〜したとき、あなたはAする。そうしたとき、あなたは○○を対象としBする」というカード(例:《戦墓の大群》)の「そうしたとき」という語は意味があるの?そうしないこともできるの?
[A]意味があります。「そうしたとき」がないと、Aが誘発した段階で○○の対象も指定する必要があります。その段階で○○が除去されるなどで対象不適正になった場合、BだけでなくAもできなくなり、ルール上の意味が変わってきます。《戦墓の大群》の場合、トークン2体を出した後に墓地にある対象のカードを選ぶので、対象に取った墓地のカードがインスタントなどで追放されても、トークンは戦場に残れます。
ちなみに「〜する」だと強制なので、Aしない(戦墓の大群の場合トークンを出さない)選択はできません。