MTG初心者ルールQ&A - 用語集

あ行 か行 さし すせそ た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行 数字 英文字

MTGのルールに関する基本的な用語は、公式サイトの基本用語集が分かりやすいです。
このページでは、公式コラムやMTG関連のWebサイトでよく使われる、その他の用語や俗語を中心に紹介します。
なお、特定のカードに対する俗称、愛称は用語集(カードの愛称)をご覧ください。

あ行

アーキタイプ、デッキタイプ
そのデッキがどのように戦うことを目指して構成されているかという点を見て、デッキを大まかに分類したもの。
アーキタイプとデッキタイプには明確な使い分けはないが、ビートダウン、コントロール、コンボなどのアーキタイプがあり、ビートダウンの中に黒赤ビートダウンや緑単信心や鱗親和やエルドラージアグロといったデッキタイプがある、という言い方が多いらしい。
アドバンテージ
対戦相手に対する何らかの有利さ。例えば手札をより多く持っていればハンド・アドバンテージ、戦場にパーマネントがより多くいればボード・アドバンテージ、ライフがより多ければライフ・アドバンテージを得ていると言う。
アブザン、ジェスカイ、スゥルタイ、マルドゥ、ティムール
2014年「タルキール覇王譚」で登場した、3色の組合せ5種類の愛称。それぞれ白黒緑、白青赤、青黒緑、白黒赤、青赤緑のこと。
それまでオロスなどの愛称で呼ばれていた5種類を置き換える形で後から定着した。
なおタルキールの世界観では、各々代表の1色とその他の2色という位置づけがあるため、通常は白黒緑、青赤白、黒緑青、赤白黒、緑青赤の序列で呼ばれる。またこれ以外の5種類は⇒バントなど
アンブロ
「ブロックされない」という能力のこと。英語のUnblockableから。
イラストアド
イラストのアドバンテージ。絵が綺麗なために、カード本来の強さ以上に人気が出ること。代表例は《解放の天使》。
色拘束
マナコストに色マナの指定が多いカードを色拘束が強い(きつい)と言う。
例えばマナコストが白白白(1)のカードは、白(3)のカードより色拘束が強い。
ウィニー
マナコストが少なく序盤から出せるクリーチャーの総称。また、そのようなクリーチャー主体で構成されたデッキタイプ。
エンチャントレス
エンチャントを唱えるたび、カードを引くなどの恩恵が得られるクリーチャーの総称、またそれらを中心とするデッキタイプ。《新緑の女魔術師》(Verduran Enchantress)というカードが語源。
エンドカード
ゲームの終盤に使って勝利を決める役を果たす強力なカード。その中でコントロールデッキにおけるクリーチャーは特にフィニッシャーと呼ぶ。
奥義、最終奥義
プレインズウォーカー・カードの一番下の忠誠度能力のこと。大抵ゲーム終盤に一度しか使えず、一撃で勝利を決められるほどの大味・豪快な効果が書かれていることから。
置物
1. クリーチャーでも装備品でもないアーティファクトを指す俗表現。
2. 本来の動きを封じられてしまい、何の役にも立たなくなったパーマネントのこと。
重い、軽い
マナコストが多いことを重い、少ないことを軽いという。
オロス、ドラン、トリコ、BUG、RUG
バントなど「アラーラの断片」ブロックで登場したものを除く3色の組合せの愛称。それぞれ白黒赤、白黒緑、白青赤、青黒緑、青赤緑のこと。オロスコン(白黒赤コントロール)、ドラントークン(白黒緑トークン)などデッキタイプの愛称に使われる。
先頭から三つはそれぞれ《報復するものオロス》、《包囲の塔、ドラン》というカード名とフランス国旗の愛称トリコロール(三色旗)が語源。BUGとRUGは白青黒赤緑=WUBRGの文字の組合せから。
なお、2014年秋の「タルキール覇王譚」でアブザンなど別の公式な呼び方が登場し、そちらも定着している。

か行

カードプール
ある取り決め(フォーマット)で使えるカード群のこと。使えるカードの種類が多いことを「カードプールが広い」と言ったりする。
回答(解答)
強いデッキやカードへの対処法という意味の、MTG界隈に伝統の慣用表現。今の場面に最適なカードを大量ドローやサーチ呪文で手に入れようとすることを「回答を探す」と言ったり、特定の強カードを完封可能な対策カードをサイドボードに投入することを「回答を用意する」と言ったりする。
回避能力
戦闘でブロックされにくくなる能力。飛行、威迫、威嚇、○○渡り、「ブロックされない」、プロテクションが代表的な回避能力。
カウンター
1.《取り消し》や《マナ漏出》のように相手の呪文を打ち消す呪文の総称。
2.パーマネントの上に置いて状態を表すもの。+1/+1カウンターが代表例。
返しのターン
相手の攻撃をかわした・耐えた後の自分のターンのこと。反撃してやるという意思を暗に含んだ表現。
カササギ能力
「対戦相手1人にダメージを与えるたび、カードを1枚引く」という能力のこと。サボタージュ能力の一種。《泥棒カササギ》というカードが語源。
ガチデッキ
ガチンコつまり本気の対決で勝つために作るデッキ。対義語=楽しむために作るデッキという意味ではファンデッキ、ネタデッキ。
カラーパイ
色の役割。例えば青は呪文の打ち消しが得意で飛行や呪禁を持つクリーチャーが多い、黒はクリーチャー破壊が得意だがエンチャントを破壊する呪文がない、といったこと。
火力
クリーチャーやプレイヤーにダメージを与えるインスタント、ソーサリーの総称。《ショック》、《稲妻》、《マグマの噴流》が代表例。
環境
自分の周囲の対戦相手がどんなカード、デッキ、戦術を使ってくるのかということを総合的に指す言葉。フォーマット、カードプールに、特定時期・地域での人気カードやデッキタイプ別の流行度なども加味したもの。
キープ
手札を保持する、つまりマリガンしないという宣言。
キャントリップ
何かの効果に加え「カードを1枚引く」という効果がおまけについているインスタント、ソーサリーの総称。
教示者
ライブラリーからカードを探して(サーチ)、手札やライブラリーの一番上に持ってこれるソーサリーの総称。《魔性の教示者》など名前にこの語を含むカードが多いことから。英語名からチューター(Tutor)とも。
共鳴者
手札からカードを捨てることをコストに含む起動型能力を持つクリーチャーの総称。近年の代表例は《熱烈の神ハゾレト》や《予知するスフィンクス》。
ギルドカラー
ラヴニカブロックの背景ストーリーに登場する10の社会集団(ギルド)に対応した、2色の組合せ10種類の愛称。アゾリウス(白青)、ディミーア(青黒)、ラクドス(黒赤)、グルール(赤緑)、セレズニア(白緑)、オルゾフ(白黒)、イゼット(青赤)、ゴルガリ(黒緑)、ボロス(白赤)、シミック(青緑)。
同ブロック以外の時代にも、ディミーアローグ(青黒ならず者)、上陸ボロス(白赤上陸)などデッキタイプの愛称に多用されている。
腐る
あるカードを手札に持ったまま使う機会がない状態。
グッドスタッフ
強いカードを沢山入れることによって強いデッキを作ろうというコンセプト。
2マナでパワー/タフネスが2/2のクリーチャーの総称。《灰色熊》というカードが語源。
グリコン
グリクシス・コントロールの略で青黒赤3色で作られたデッキの総称。発祥となったアラーラの断片ブロックの強カード《残酷な根本原理》を含むデッキは特に「残酷コントロール」「原理コントロール」とも呼ばれる。(グリクシスについては⇒バントなど
クロック
安定して相手プレイヤーに毎ターンダメージを与えられるクリーチャーのこと。また戦況がそのような状態になったこと。
例えばパワー3でブロックされにくいクリーチャーを「3点クロック」と呼んだりする。
この女は何ですか!
背景ストーリーの公式コラム「Magic Story」の「イニストラードを覆う影」編で、アヴァシンを初めて見たナヒリがソリンに向かって叫んだ一言。
多元宇宙の危機を救うため戦う主人公達にまさかの痴話喧嘩発生かと世界中の純情な青少年プレイヤー達を驚愕させた(かもしれない)
壊れている
ゲームバランスを壊すほど強いカードという意味の形容。
コンバット・トリック
攻撃とブロックが成立した後に使い、戦闘結果を有利にするインスタントの総称。《巨大化》のようにパワー/タフネスを上昇させたり、《火をつける怒り》のように先制攻撃や破壊不能やプロテクションを付与したりして、相手を一方的に倒せるようにする呪文を指す。

さ・し

サーチ
1.ライブラリーから特定のカードを探して手札に加えたり、戦場に出したりする効果。
2.ブースターパック商品を袋の外から触って、凹凸の感触などからレアカードの種類を推測して購入する行為。他のTCGで問題となったが、レアカードの封入位置の関係でMTGではほとんど不可能とされる。
サイクル
似た特徴の能力を持つカードが各色に収録されているとき、それらをサイクルと言う。
カードの名前やイラストにも何らかの共通性があることが多い。
サイズ
パワーとタフネスのこと。パワーもタフネスも大きいことを俗にサイズが大きいという。
片方だけが極端に大きいクリーチャーはあまりサイズが大きいとは言わない。
サクり台
「クリーチャーを生け贄に捧げる」というコストを含む起動型能力を持つパーマネントの総称。
《血の座の吸血鬼》、《臓物の予見者》、《ファルケンラスの貴種》が代表例。
サクる
クリーチャーを生け贄に捧げることの俗表現。英語のsacrificeから。
刺さる
デッキやカードの弱点を直撃することの俗表現。
サボタージュ能力
「プレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび〜」という誘発型能力の総称。フランス語で破壊工作の意。
近年のカードでは、《正気泥棒》、《引き裂くシャーマン》などが持っている。
事故、色事故、土地事故
手札の悪さによって思い通りのゲームができないことを事故と言う。
特に土地が少なすぎる・多すぎることを土地事故、唱えたいカードと色が合わない土地ばかり引いてしまうことを色事故と言う。
システム・クリーチャー
戦闘ではなく、起動型能力の使用を主目的に投入されるクリーチャーのこと。
下の環境
より多くの(=昔の)カードが使える環境のこと。「より」の比較対象を明示しない場合通常「スタンダードより下」つまりモダン、レガシーなどのフォーマットを一括りに指す。
シナジー
複数のカードの相互作用によって、各々単独よりも強力な効果を生み出すこと。コンボとよく似ているが、コンボが一撃必殺の必勝パターンを生み出す効果を主に指すのに対して、シナジーはそこまで劇的ではないがじわじわと有利を生み出すイメージ。
例えば「クリーチャーのパワーを増やすオーラ」を「自分のパワー以下の敵にはブロックされないクリーチャー」につければシナジーを生む。
シャドウランド
イニストラードを覆う影(Shadows over Innistrad)に収録された、手札から基本土地を公開するとアンタップインするレアの土地サイクルのこと。《港町》、《獲物道》など。イニ影ランドとも。
ジャンク
3色以上から単独で強いカードを「寄せ集め」、それらの性能で押し切るデッキの総称。大抵の場合、白黒緑の3色を含んでいる。グッドスタッフに近いが、生け贄や墓地活用など、強いカード同士をつなぐ様々なシナジーを持ったカードも加わることが多い。
祝福されし完成
黒単デッキ愛好者が何かを成し遂げ感極まったさま(にとどまらないかもしれない)
《ファイレクシアの抹消者》のフレーバーテキストから。
上位互換、下位互換
2つのカードを比べたとき、同じマナコストなのにパワー/タフネスに差があったり、片方にだけ追加の能力がついているなど、カードの強さに明らかに差がある(ように見える)場合、強い方を上位互換、弱い方を下位互換と言う。近年の代表例では《強行突破》は《狂気の一咬み》の上位互換、《戦慄ワーム》は《運河のオオトカゲ》や《ラゾテプのビヒモス》の上位互換(と考える人が多いはず)
上位種、下位種
似たような能力を持ち、サイズやその能力の威力だけが異なる2つのカードがあるとき、より大きい方を上位種、小さい方を下位種と言う。
代表例では《信頼厚き腕力魔道士》、《ドルイドの使い魔》、《ウルフィーの銀心》は、後ろにいくほど上位種。また《減縮》、《蔓延》、《衰滅》も、後ろに行くほど上位種。
衝動的ドロー
ライブラリーの一番上のカードを追放し、一定の間のみプレイして良いという効果。
《紅蓮の達人チャンドラ》、《ケラル砦の修道院長》、《舞台照らし》などが持っている。
除去
クリーチャーを破壊したり、追放したり、生け贄にさせたりして、戦場から「取り除く」効果を持つ呪文の総称。
《破滅の刃》、《払拭の光》、《至高の評決》などが代表例。
広義には攻撃やブロックを禁止したり、タップしたままアンタップできなくして「戦場には残すが戦闘要員としては取り除く」《平和な心》や《麻痺の掌握》のようなオーラも含む。
火力は除去の一種と言えるが、「除去呪文や火力呪文」のように、火力を除去に含めない使い方もある。
除去耐性
文字通り、除去されにくくなる能力や特性のこと。呪禁、破壊不能、護法、再生、プロテクションおよび明滅(ブリンク)が代表例。
また「タフネスが大きいこと」も、ダメージ呪文で破壊されにくい意味で除去耐性に含むのが一般的。
広義には、中々戦場から居なくならないという意味で不死や頑強、蘇生や不朽や脱出、自身のコピーを作るとか、何らかの方法で墓地から戦場や手札に戻ってくる能力も含む。
もっと広義には、《ゴブリンの付け火屋》、《雷破の執政》のように、死亡や対象になることに誘発して相手にダメージなどのデメリットを与えるため「相手が除去を打ちづらく感じる」能力も含む。
ショックランド
ラヴニカ・ブロックや「ラヴニカのギルド」などに収録された、2色のマナが出せるレアの土地のサイクルのこと。《神聖なる泉》など。アンタップ状態で戦場に出すときに失うライフの2点が《ショック》の効果と同じであることから。またラヴニカ世界の10のギルドにちなむ土地なのでギルドランドとも。
ジョニー
販売元のWOTCがカードゲームの消費者、客層として分類しているプレイヤー像のひとつで、カードの独創的な使い方、斬新なデッキやコンボの発見に情熱を傾けるタイプのこと。これ以外にティミー(派手なゲーム展開、強力なカード、楽しいプレイ体験を好む王道的ゲーマー)、スパイク(公式大会での勝利など、何らかの達成感や能力証明を追求する競技志向プレイヤー)、ヴォーソス(カードの雰囲気や作られたコンセプト、背景ストーリーとの整合の美を好む)、メルヴィン(カードの性能による相互作用のパズル的な機能美を好む)の各プレイヤー像があるとされる。
なお、ジョニー、ティミー、メルヴィンは欧米では男性名であることから、近年は女性名を加え「ジョニー/ジェニー」「ティミー/タミー」と併用されている。またメルヴィンは男女どちらにもとれる「メル」に変更されつつある。
シングルエリミネーション
複数人競技対戦方式の一つで、勝ち抜きトーナメント戦=日本でいわゆるトーナメントと呼ばれている方式。運の作用が大きいTCGにはあまり向いておらず、優勝決定戦などを除いては通常スイスドローが採用される。
シングル購入
ブースターパック商品を開けてカードを入手するのではなく、カードゲームショップや通信販売などでカードを1枚単位で購入すること。
新世界秩序
販売元WOTCがマジックのカードデザインに設けている指針の一つで、新規プレイヤーの参入を容易にするために、スタンダード・フォーマットにおけるコモンのカード性能の「複雑さ」を一定以下に抑えようということ(※カードの「強さ」の指針ではない)。

す・せ・そ

スーサイド
ライフを失うデメリットと引き換えに強力な効果を持つ(ほとんどの場合、黒の)カードを多用して、自分の身を削るリスク以上のリターンによって勝利を得ようとする戦術。
スイスドロー
複数人競技対戦方式の一つで、初戦対戦者はランダムで決め、2戦目以降は勝率が近い者同士が対戦し、最後に最高勝率者が優勝となる方式。実力を測る意味でも途中で負けた人も最後まで参加できるという意味でもTCG向きといえる。
スタン落ち、スタンダード落ち
ローテーションによってスタンダード構築で使えなくなるカードのこと。今後製造されないという意味で「絶版」もほぼ同義。
ステロイド
赤緑2色で作られたデッキの総称。赤の火力呪文で敵クリーチャーを倒しながら、緑の強いクリーチャーで相手プレイヤーにダメージを与える戦法が基本。MTGルールのかなりの比率を占める「戦闘」に関するルールに早く慣れることができ、プレイが単純で、しかもいつの時代も安価でそこそこ戦えるデッキが組めるため初心者向けとされる。なお語源には諸説あり。
ストーム・スケール(ストーム値)
マジック開発部の主席デザイナー、マーク・ローズウォーターが自身の個人ブログ等で発信している情報で、過去のセット固有のキーワード能力などが、将来の通常セットで再収録される可能性の大小を1(大)から10(小)の数値で一覧化した等級表のこと。例えばタルキール覇王譚ブロックの例では強襲が3、探査が8、大変異が9などとなっており、強襲は実際に4年後の製品に再収録された一方、大変異の将来は絶望視されている。
ストレージ
カードゲームショップの中で、カードが箱の中に大量に詰め込まれ、1枚10円〜100円台の安価で売られているコーナー。
ストレージボックス
カードの大量保管目的に特化した商品である、丈夫な作りの箱。
スポイラー
カードセットの発売前に、販売元WOTCのプレビュー記事やTwitterなど様々な情報源から得られた収録カードを第三者が非公式にまとめた一覧のこと。それとは別に、公式サイトにも発売数週間前から段階的に「カードギャラリー」が公開される。そちらを指すこともある。
スライ
毎ターン使えるマナを全て使い切ることを理想として、マナコスト別に入れるカードの枚数を厳密に計算して構築したデッキ。それには火力呪文が必須のため通常赤単色で組まれる。現在は意味が拡大して、序盤からの攻撃を重視した赤単のデッキは大体何でもスライと呼ばれることがある。
スルー
クリーチャーの攻撃をブロックせず、プレイヤーにダメージを通すことの俗表現。
スローランド
「イニストラード:真夜中の狩り」と「イニストラード:深紅の契り」に収録された、2色のマナが出せるレアの土地サイクルのこと。3枚目以降の土地としてならアンタップ状態で出せる。《砕かれた聖域》など。
スロット
デッキを、その中に入る各カードの役割を明確に意識しながら作ろうとしているとき、特定の役割を持つべきカード枠のこと。
先攻ゲー
先攻が有利なルールになっていて不公平だという、TCGへの悪口。
全体エンチャント
オーラではないエンチャントのこと。昔の呼び名の名残。
全体火力、単体火力
複数のクリーチャーに同時にダメージを与える呪文を全体火力、常に1体だけを対象にするものを単体火力と言う。
そういうわけで、エルドラージが勝つのだ
エルドラージデッキ愛用者が勝利を確信した際の決め台詞(にとどまらないかもしれない)
《エルドラージの壊滅させるもの》のフレーバーテキストから。
ソート
ブースターパック商品の製造工程に由来して、封入カードの組合せや並び順に一定の法則があるとされること。販売元のWOTCはソートの有無を明らかにしておらず、本当のところは分からない。
ソリティア
トランプ一人遊びのソリティアから。
1.対戦相手のプレイに関係なく自分の手札の良し悪しだけで勝負が決まってしまう、極端なコンボデッキやそれを好む言動などプレイ姿勢を指す批判的な呼び方。
2.長く強力なコンボによって、片方のプレイヤーだけが延々と処理を続けている風景のこと。特に批判的な意図はないことも多い。
3.デッキの動きを確認するために「一人回し」すること。またMagic Onlineで一人回しのために使うモードの名前。

た行

立ち消え
呪文や能力が解決前に対象を失ったり、対象のカードタイプを変えられたりして、対象不適正となり効果を出さずに終わること。英語のfizzleから「フィズる」とも。
タッチ
ある色のカードを少しだけデッキに加えること。例えば大半のカードが黒で、数枚だけ赤の場合、黒タッチ赤のデッキと言う。
タップイン
カードに書かれているルール文章の指示によって、パーマネントがタップ状態で戦場に出ること。対義語はアンタップイン。
ダブルシンボル
白白(3)のように、マナコストに同じ色シンボルが二つ入っているカードのこと。
同様の意味でシングルシンボル、トリプルシンボルという言葉もある。
ダメージランド
無色マナが出せるほか、1点ダメージを受けることで2色いずれかのマナが出せるレアの土地のサイクル。《アダーカー荒原》など。第9版、第10版、基本セット2015などに収録された。略してダメラン、またペインランドとも。
チャンプブロック
プレイヤーがダメージを受けるのを防ぐため、一方的に破壊されるのが分かっていながらクリーチャーでブロックすること。カミカゼブロック。
例えば10/10の攻撃クリーチャーのダメージをプレイヤーが受けるとライフが10点減ってしまうが、1/1のクリーチャーでブロックすればプレイヤーはダメージを受けずに済む。
ティム
クリーチャー1体かプレイヤー1人にダメージを与える起動型能力を持つクリーチャーの総称。語源は《放蕩魔術師》というカードの愛称。
定訳
MTGは米国産なので、日本語版のカードは翻訳して発売される。そのとき決まった英単語から訳されることが慣習化している日本語のこと。例えばカード名の一部として繰り返し現れる「Ravager」という英単語には「荒廃者」が定訳となっている。
テーブルトップ
紙のカードを使った対戦のこと。Magic Onlineなどのデジタルゲームと特に区別したい場合に使う。
デュエルコマンダー
カジュアル・フォーマットのひとつで、統率者戦(EDH)を2人対戦専用にアレンジしたもの。ライフ30点スタートなど統率者戦とは数個所ルールに違いがある。
展開
クリーチャーなどのパーマネントを戦場に着々と出すさま。展開が早い、遅いと言ったりする。
テンポ
明確な定義は難しいが、例えば序盤に使うべきカードを序盤に使えて、中盤に使うべきカードを中盤に使えるなど、各ターンの機会を有効に使ったゲーム展開ができることをテンポが良いと言ったりする。一方、土地を2枚出したのに手元には3マナ以上のカードしかないので何もできない状況を、テンポが悪いと言ったりする。
同型再販
過去のカードと全く(ほぼ)同じ性能のカードが、別の名前で作られること。過去カードの雰囲気が新セットと不一致だったり、異なる背景世界の固有名詞が含まれていたりする場合に行われる。代表例は《ギデオンの叱責》と《神聖なる矢》や、《閉所恐怖症》と《水結び》と《魔法の眠り》。なお《輝くエアロサウルス》と《尊きグリフィン》のように、クリーチャータイプだけが異なる物も同型に含むことが多い。
常磐木能力
英語だとEvergreen Ability。キーワード能力のうち、基本セットやあらゆるエキスパンションに採用してよい普遍的な能力とWOTCのマジック開発部が位置づけているもの。飛行、先制攻撃、接死、絆魂、速攻、瞬速、警戒、到達、呪禁、防衛、トランプル、二段攻撃、破壊不能、威迫、装備およびエンチャントが該当する。
トップダウン・デザイン
MTGの発売元WOTCが収録カードを構想する手法の一つで、まず背景ストーリーや世界観を決め、それに合うようにゲーム上のカード性能を決める順番で行うこと。イニストラード、テーロスの両ブロックが代表例。ちなみにトップダウン「ではない」ブロックの代表例はローウィンとゼンディカー。
トップデッキ
今一番使いたいカードを、ちょうど手札に引く幸運のこと。
トップメタ
メタゲームのトップにいるという意味。つまりある環境で現在最も強く人気があるとされるデッキタイプ。
トップレア
あるカードセットの中で最も強い、または人気があるとされるレアカード(神話レアを含む)。
同様の意味でトップコモン、トップアンコモンという言葉もある。
トナプラ
Magic Onlineの「Tournament Practice」対戦室のこと。カジュアル対戦ではあるが本番大会に近いレベルで対戦したいユーザーが集まる場所。
ドレイン
相手がライフを失い、自分は同じ量のライフを得るという効果。黒の呪文に多い。
ドレッジ
墓地に沢山カードを置いた後、それらの恩恵を活用しようとするコンボ系デッキの総称。発掘の意で、語源もキーワード能力の発掘。

な行

ニアミント
紙カードの状態を表すランクの一つで、正式鑑定されてないものの中では最高級。つまりパックから開封直後の状態を指す。「エクセレント」や「グッド」よりも上。

は行

パーツ取り
構築済みデッキ商品を購入するけれどもそのデッキは解体してしまい、自分独自のデッキに使えるカードだけを転用すること。
バーン
火力呪文を大量に含み、相手プレイヤー(本体)にダメージを与える戦術中心のデッキタイプ。
ハイフライヤー
「飛行を持つクリーチャーのみをブロックできる」というクリーチャーの総称。高く飛びすぎて地上に降りられないイメージ。
ハイランダー
デッキに同じ名前のカードは1枚ずつしか入れられないという追加ルール。シングルトンとも。
バウンス
パーマネントを戦場から手札に戻す呪文の総称。《送還》が代表例。
爆アド
爆発的なアドバンテージの略。完璧なスラング。
ハスク
《ナントゥーコの鞘虫》(Nantuko Husk)などを中心とし、クリーチャーを生け贄にすることによるシナジーを活用するデッキの総称。ほぼ同じコンセプトのデッキタイプ冠称として「アリストクラッツ」があり、ハスクは主に黒単色または黒と緑、アリストクラッツは主に黒と赤か白を含むデッキを呼ぶことが多い。
バトルランド
戦乱のゼンディカー(Battle for Zendikar)に収録された、基本土地が先に2枚出ているとアンタップインするレアの土地サイクルのこと。《大草原の川》、《燻る湿地》など。略してバトラン、また戦ゼンランドとも。
バニラ
能力を全く持っていない、つまりルール文章欄が空欄のクリーチャーの総称。
ハンデス
Hand Destruction(手札破壊)の略。相手に手札を捨てさせる呪文のこと。またそれらを多用して有利を得ようとする戦術。
バント、エスパー、グリクシス、ジャンド、ナヤ
「アラーラの断片」ブロックで登場した3色の組合せの愛称。それぞれ白青緑、白青黒、青黒赤、黒赤緑、白赤緑のこと。
エスパースピリット(白青黒スピリット)、ナヤ殻(白赤緑出産の殻)など、同ブロック以外の時代にも3色デッキの愛称に多用される。
WOTC公式コラムによると、これらの発音が与える印象も5つの世界観に合うよう考慮して決めたそう。
また色の序列とアルファベットの頭文字の順番(B,E,G,J,N)が一致しているのも偶然ではなく、覚えやすいようにとそうしたらしい。
またこれ以外の5種類は⇒オロスなど、またはアブザンなど
パンプアップ
クリーチャーのサイズを一時的に大きくする呪文や能力の総称。《巨大化》が代表例。
ピッチスペル
マナを払わずに、つまりマナ以外のコストだけで唱える手段を持つか、または特定条件下でコスト無しで唱えられる呪文の総称。
ファストランド
「ミラディンの傷跡」と「カラデシュ」に収録された、2色のマナが出せるレアの土地サイクルのこと。3枚目までの土地としてならアンタップ状態で出せる。《金属海の沿岸》など。傷跡ランド、ミラ傷ランドとも。
ファッティ
サイズが大きく、あまり複雑な能力は持たないクリーチャーの総称。いわゆる図体が大きいというイメージ。
フィニッシャー
ゲームの終盤に戦場に出て、勝利を決めるダメージを相手に与える役割のクリーチャー。
フェッチランド
自身を生け贄にすることで他の土地をライブラリーから探して戦場に出せる土地の総称。狭義にはそのうち「オンスロート」「ゼンディカー」「タルキール覇王譚」に収録された《乾燥台地》などのレアの土地サイクルだけを指し、コモンの《進化する未開地》などは含まない。
布告、布告系除去
相手に生け贄を強いるタイプの除去呪文のこと。《悪魔の布告》というカードが語源。
部族
「ローウィン」ブロックのルール用語である「部族」以外に、ゴブリン、吸血鬼などのクリーチャータイプの俗称として使われる。
部族デッキ
クリーチャータイプを統一したデッキ。ロードなどその部族全体を強化するカードによるシナジーを活用して、安価で強いデッキが組みやすい。赤単ゴブリン、青単マーフォーク、白黒戦士、白赤緑同盟者などが代表例。
フライヤー
飛行の能力を持つクリーチャー。
フリースペル
タダで使える呪文。正確にはマナを払う必要はあるけれども、唱えると同時にマナを生み出したり、土地をアンタップしたりして、実質0マナで唱えている相当になるもの。近年の代表例は《巻き直し》と《炎樹族の使者》。
ブリッツ
「ラヴニカへの回帰」ブロックで隆盛したデッキタイプ冠称の一つで、1〜3マナの人間クリーチャーを中心とした高速ビートダウンデッキの総称。ドイツ語で閃光、雷光の意で、英語に転入して電撃作戦の意味も持つ。
フルタップ
土地から出せるマナを全て使い切ってしまい、土地が全部タップしている状態。
相手は不意を突かれる心配がないため自由に行動されてしまう。
プレイング
デッキ構築のうまい・へたに対して、対戦中のカードの使い方のうまい・へたのこと。
ブレス能力
赤マナを払うと+1/+0修整がもらえる起動型能力のこと。《炎のブレス》というカードが語源。
フレンズ
明確な役割を持つ、主に3種類以上のプレインズウォーカー・カードを使ったデッキタイプ冠称。「戦乱のゼンディカー」の頃から隆盛を始めた名前で、それ以前はPWC(プレインズウォーカー・コントロール)と呼ばれていた。スーパーフレンズとも。
フレンチバニラ
キーワード能力だけを持っているクリーチャーの総称。(3/1飛行、5/4トランプル警戒など)
プロキシ
使いたいけれども持っていないカードの代用として、別のカードを使うこと。
特に非常に高額なカードを購入する前に、自分のデッキにおいて有用か確かめる目的で、余っている安価なカードを高額カードの代用として実戦するために使う。
ヘルカイト
ドラゴンのクリーチャータイプを持つカードの一部は「〜のヘルカイト」と名付けられる。
開発元ディレクターによると、真に強く、真に怒れるドラゴンのこと。ヘルカイトの名がつくための明確な基準はないらしい。
ボトム
ライブラリーの一番下。
ボム、ボムレア
爆弾(bomb)の意。リミテッド戦で出せば1枚で勝てるほど強いレアカードのこと。
狭義には特に、その中で構築戦だと今一つ活躍できないために安価で売られるようなレアカードを指す。
本体
クリーチャーに対してプレイヤーを俗に本体と言う。

ま行

マイア
ミラディンおよびミラディンの傷跡ブロックにのみ登場する、小ロボット風のアーティファクト・クリーチャー。ペリカンの口ばしのような細長い顔、金属光沢のある体が特徴。まれに可愛いという人もいる。
マナカーブ
コストが1マナのカードは少なく、2、3マナのカードを多めに、4マナ以上のカードは段々少なめに枚数が曲線を描くように入れるのが良いというデッキ構築の基本的考え方。特にリミテッド戦のデッキでは遵守すべき鉄則とされる。
マナ加速
土地は毎ターン1枚ずつしか出せないのに対し、マナを出せるクリーチャーや、余分に土地を出せるソーサリーを多用して、早期に沢山のマナを出せるようにする戦術。マナブーストとも。
マナクリーチャー
タップしてマナを出せるクリーチャー。《極楽鳥》と《ラノワールのエルフ》が代表例。
マナスクリュー、マナフラッド
土地事故のボキャブラリーが英語では細分化されていて、土地が手札に少なすぎることをマナスクリュー、多すぎることをマナフラッドと言う。
マナフィルター
ある色のマナをコストとし、別の色のマナを生み出す起動型能力を持つ土地やアーティファクトの総称。《ゆらめく岩屋》や《予言のプリズム》、ラヴニカブロックの印鑑サイクルが代表例。
マナレシオ
クリーチャー・カードの強さに関する表現の一つで、(パワー+タフネス)÷マナコストの値が2以上なら「マナレシオが良い」2未満なら「悪い」と言われることが多い。例えば2マナ3/3や4マナ5/4はマナレシオが良い例で、4マナ2/3や6マナ4/2は悪い例。
丸い
様々なデッキ、様々な場面で使える汎用的なカードを丸いと言う。
回る
デッキの各カードが思い通りに使えて理想的なゲーム展開ができることをデッキが回ると言う。
ミシュラランド
クリーチャーになる起動型能力を持つ土地の総称。《ミシュラの工廠》というカードが語源。
ミッドレンジ
中速の意。3マナ以下のカードで大体勝負を決めてしまう高速デッキに対して、4〜5マナのカードが戦術の中心になるデッキの総称。
ミラーマッチ
同じデッキタイプ同士の対戦。
明滅(ブリンク)
パーマネントを追放後、再び戦場に戻す効果のこと。《雲隠れ》、《一瞬の瞬き》、《変位エルドラージ》が代表例。
メカニズム
あるエキスパンションセットに特徴的なカードの機能、典型的にはセット固有のキーワード能力や能力語のこと。
例えば2019年10月発売「エルドレインの王権」のメカニズムは、出来事、一徹、食物トークンおよび「騎士」を参照するカードが挙げられる。
メタゲーム
流行のデッキに対して強く対抗できるカードをデッキに沢山入れるなど、対戦前のデッキ構築の時点で有利を獲得しようとする、様々なおこないのこと。ゲーム外のゲーム、つまり「対戦前から既にゲームは始まっている」という部分を指す言葉。
モード
幾つかの選択肢から効果を選ぶタイプの呪文における、一つ一つの選択肢のこと。例えば《アゾリウスの魔除け》など「ラヴニカへの回帰」ブロックの魔除けサイクルには三つ、《コラガンの命令》など「タルキール龍紀伝」の命令サイクルには四つのモードがある。

や行

焼く
クリーチャーを火力呪文で破壊することの俗表現。「マナクリーチャーを見たら焼け」はMTGの有名な格言。
闇の心の持ち主
背景ストーリーのキャラクター、ソリン・マルコフのこと。《審判の日》のフレーバーテキストで自分のことをそう呼んでいる。
友好色、敵対色(対抗色)
白青黒赤緑白のうち、隣り合った2色を友好色、隣り合っていない2色を敵対色(対抗色とも)と言う。公式コラムによると、友好色の多色カードは敵対色の多色カードより若干強めに作っているとされ、また色の性質上組み合わせて使いやすいカードが多く収録されているなど、友好色の方がデッキを組みやすいとされた。ただしこの方針は近年徐々に薄れてきている。

ら行

ライフロス
プレイヤーがライフを失う効果のこと。ダメージではないので軽減できない。
落葉樹メカニズム
常磐木能力と同様、あらゆるセットに収録できるけれども、実際には常磐木能力ほど頻繁には収録されないメカニズムのこと。混成マナ、両面カード、呪いが代表例。
ランプ
マナ加速によってマナコストの大きい強力カードを早期に使うことを中心戦術とするデッキタイプ冠称。「ビッグマナ」「ターボランド」もほぼ同義。緑単エルドラージランプ、赤緑ケッシグウルフランプが代表例。
リアニメイト
墓地に置いたクリーチャーカードを、何らかの方法で戦場に出すこと。またそれを主戦術にしたデッキ。
リスティック
相手が指定された数のマナを払わない限り○○する、という条件がつく呪文の総称。
《リスティックの研究》というカードが語源で、《マナ漏出》も有名な代表例。
リセット
《神の怒り》などの全てのクリーチャーやパーマネントを除去する呪文(全体除去)のこと。盤面を初期化することから。
リムーブ
追放すること。追放(Exile)は最近できたルール用語で以前はゲームから取り除く(Remove from the Game)と呼ばれていた。その時代の名残。
ルーター
カードを何枚か引いて、何枚か捨てるという効果を持つもの。《マーフォークの物あさり》(Merfolk Looter)というカードが語源。
レイコマ
敵クリーチャーを一時的に奪う効果のこと。《命令の光》(Ray of Command)というカードが語源で、《脅しつけ》《反逆の行動》なども有名な代表例。
ローグデッキ
流行していないデッキ。大きなTCG大会でもほとんど見ないデッキタイプのこと。地雷デッキも大体類義。電波デッキとの違いは、電波デッキが相手や周囲を驚かせ、沸かせる楽しみを主目的としているのに対し、ローグデッキはあくまで勝利を追求している点。
ローテーション
スタンダード・フォーマットにおいて、毎年10月の新しい通常セット発売と同時に古いセットの一部が使えなくなること。
ロード
あるクリーチャータイプのクリーチャー全体に強化を与える常在型能力を持つクリーチャーの総称。
例えば《白熱の魂炊き》はエレメンタルのロード、《吸血鬼の夜侯》は吸血鬼のロードである。
ロック
相手に何も行動できないようにさせるカードの組合せや戦術のこと。かけられた相手はゲームが楽しくないという理由で、ロックをかけやすいカードは近年作られない傾向にあるらしい。
ロマン
プレイヤーが勝率よりも勝つ過程にこだわりを見せるさま。例えば手札運が良ければ華麗に勝利を決められるカードをデッキに少しだけ加えたりすること。

わ行

わきまえろよベレレン
MTGの主人公的キャラの一人、ジェイス・ベレレンが描かれたカードが高額化するたびに財布事情の厳しいプレイヤー達が嘆く言葉。
「無双ぶりを遠慮しろ」「値段をわきまえろ」の意(とは限らないかもしれない)。《魔道士輪の暴漢》のフレーバーテキストから。
割る
生物ではないパーマネント、つまりアーティファクトやエンチャントや土地を破壊することの俗表現。
ワンチャン
ワンチャンスの略。あるカードが「ワンチャンある」とは「いつでも活躍できる強さとはとても言えないが、注目される機会はありそうだ」といった意味。なお、クリーチャータイプが「犬」「猟犬」のカードは、必要以上にワンチャンあると評価されやすいらしいがその理由はよく分かっていない。

数字

1対2交換
1枚のカードを消費して、相手に2枚のカードを消費させる(墓地に送ったり、無力化したりする)こと。基本的に有利になる。その逆を2対1交換と言い、基本的に不利になる。
2構
構築フォーマットの2人対戦、つまり1マッチ(3ゲーム2本先取勝利)のこと。
4積み、1枚挿し
デッキに同じ名前のカードを4枚入れることを俗に4積み、逆に1枚だけ入れることを1枚挿しと言う。

英文字

BANされる
禁止カードに指定されること。banは元々禁止するという意の英単語で公式サイトの告知文にも「(カード名) is banned」と書かれる。
BO1、BO3
Magic: the Gathering Arena(MTGアリーナ)での用語で、それぞれbest-of-1、best-of-3の略。
それぞれシングル対戦、マッチ戦(3ゲーム2本先取で勝利)のこと。
CIP
Comes Into Playの略。戦場に出ること。また派生して「戦場に出たとき〜」という誘発型能力の総称。
gg
Good Gameの略でゲーム終了のあいさつ。Magic Onlineのチャットでは投了の意思表示を兼ねるため、対戦で使うときは敗者の側からが基本。
John Avon
MTGカードのイラストレーターの一人。多数の美麗な土地カードで特に有名。
M10ランド
基本セット2010から2013と「イクサラン」に収録された、2色のマナが出せるレアの土地サイクルのこと。《氷河の城砦》など。
近年は「チェックランド」とも呼ばれている。
Pauper
コモンのカードだけを使う構築フォーマット。紙のカードの公式大会は少ないが、Magic Onlineでサポートされている。
PIG
Put Into a Graveyardの略。墓地に置かれること。また派生して、「墓地に置かれたとき〜」という誘発型能力の総称。
Terese Nielsen
MTGカードのイラストレーターの一人。キラキラした独特な画風の多数の美麗カードで特に有名。
Tier1
Tierはデッキタイプの流行度のようなもの。Tier1はそのうち最も流行している(人気がある)デッキタイプ。
1つとは限らず複数のこともある。
X火力
マナコストにXを含み、ダメージ量を調整できる火力呪文の総称。《猛火》、《火の玉》、《火口の爪》が代表例。
Zoo
赤緑2色と別の1色以上から成る、1〜3マナのクリーチャー主体の高速ビートダウンデッキの総称。大抵3色目として白を含む。発祥時のデッキリストにはライオンや猿など動物をモチーフとしたカードが沢山含まれていたことからこの名前が付いたが、クリーチャーが全体的に強くなった現在では、デッキタイプはZooなのに中身の大半が人間のこともある。