アイドルマスター シンデレラガールズに登場するアイドル「村上巴」のWikiです。

あらすじ

セリフ
女子寮で巴は、ありす、小梅、歌鈴、裕子とホラー映画を鑑賞。しかしその夜、嵐が来てしまい、巴とありすは女子寮に泊まることに。夜中に、ふと目を覚ました巴は、同じ部屋で寝ていたありすがいないことに気づく。まさか、ありすは幽霊の犠牲に…?そうはさせまいと、女・村上巴が今立ち上がる…!

本編

セリフ
━━54話 - The road of the soul
━━女子寮
巴「待っとれ、ありす……!うちが必ず、お前を助けるけぇのう……!」
━━数時間前
男『ダメだ……俺たち以外はみんなやられちまった……!ひとりずつ、順番に……!なんだあの化け物は……』
小梅「スプラッターに、ね……♪」
裕子「うう……こんなとき、彼にもサイキックがあれば……!」
歌鈴「……かしこみ、かしこみぃ〜……。神様仏様どなたか様……。」
ありす「も、もうそろそろ映画も終わりのはず……。それに、論理的に考えて、主人公は大丈夫なはず。つまり、もう犠牲者は出ません……よね?」
小梅「ふふ、主人公も安心できないよ?ホラー映画は、ハッピーエンドとは限らないから……♪」
巴「お、おおう……なんじゃお前ら。この程度の映画にびびっとるんか。なっさけないのう……。」
小梅「巴ちゃんは、怖くないの……?なら……大丈夫、だね……ふふ♪」
巴「だ、だだだ大丈夫?なにがじゃ?いや、なんでもない。聞きとうない。大丈夫じゃ。任せろ。」
男『あれは……出口か?この建物からようやく脱出できるのか――』
ありす「ああ、よかった……。ようやく脱出ですね。やっぱり最後はなんとか助かる終わり方を──。」
幽霊『ミ・ツ・ケ・タ』
歌鈴・裕子・巴・ありす「うわああああああっ!!」
ありす「小梅さんオススメのホラー映画、すごかったですね……。」
巴「おう……たしかにあれは……。いや、まぁ?うちは平気じゃったけどな。キレた親父に比べればあんなもん、全然じゃ。」
巴「なんじゃ、ありすはまだびびっとるんか?」
巴「び、びびってなんかいません!ええ、子どもじゃないんですから。幽霊なんてもの。怖いはずが……。」
巴・ありす「「おうっ!?」「ひ!?」」
巴「か、風か……。まったく、この天気には困ったもんじゃ。」
ありす「これからさらに天気が悪くなるらしいですね。だからこそ、私たちも寮への宿泊ということになったわけですけど……。」
ありす「まぁ、早く寝てしまいましょう。明日もあるわけですし。特に巴さんは、今体調を崩すわけにはいかないでしょう。」
巴「じゃな。とっとと寝よう。」
巴「……なあ、ありす。ありがとうな。レッスンに付き合うてくれて。」
巴「正直……うちは人と仲ようなるんが苦手じゃけえ。今度のソロLIVEも、助っ人と上手くやれるんか……。とにかく、助けてくれとることには感謝しとる。」
ありす「……巴さんは、歌うことにまっすぐですから。その想いには、共感します。レッスンぐらい、いくらでも付き合いますよ。」
ありす「それに、助っ人が誰になるのかまだわかりませんが……。うちの事務所のみなさんはいい人ばかりです。もちろん、巴さんご自身も。だから、大丈夫ですよ。」
巴「……ふん。少し、柄にもないことを言うた。……また明日。」
ありす「ええ、おやすみなさい。」
巴「……ん。まだ夜か……。ああ……そういえば、女子寮に泊まったんじゃったな。ありすたちと映画を観て……。」
巴「……ありす?」
巴「ありすの寝床が空じゃ……。……トイレか?」
──数分後
巴「長すぎるような……。腹でも下したんか……?いや……。」
巴「おうっ!……び、ビビらせおって。いや、ビビッとらんが……。しかし、ありす……。」
巴「ま、まさかな……。、まさか、そんなことは……。」
──さらに数分後
巴「いくらなんでも、遅い。これは、遅いぞ……。」
巴「ありす……幽霊に、食われてしもうたんか?いや……いや、そうはいかんぞ。そうは、させん。」
巴「待っとれ、ありす……!うちが必ず、お前を助けるけぇのう……!」
巴「ありすー。ありすー?どこにいったんじゃ、ありすー?」
巴「っと……うおおっ!?なんじゃあワレ!!」
巴「お前か!お前が、ありすをどうにかしたんか!!ええい、な、な、なんとか言わんかい!お前はいったいなんなんじゃ!」
巴「ん?……着ぐるみ、か?鈴帆のやつか!!ええいっ!!!紛らわしいわっ!!」
巴「おい、ありすー……。ん?床になにか……倒れとる?まさか!」
歌鈴「ふええ……。」
巴「歌鈴が果てとる……!!」
巴「おい、どうした!誰に……なににやられたんじゃ!!」
歌鈴「うう……あ、あれ……。」
巴「……バナナの皮?なんでこんなところに……。」
歌鈴「な、なるほど。ありすちゃんを探してるんですね。」
巴「ああ、そうじゃ。こんな夜中にどこへいったんか……。」
歌鈴「あ、それなら、私と同じかもしれません!なかなか眠れなくて、食堂で水でも飲もうかなって。まぁ、私は途中で転んじゃったんですけど……。」
巴「食堂か。なるほど、一理ある。それで、食堂っちゅうんはどっちにあるんじゃ?」
巴「うちは普段女子寮に入らんけぇ、どうにも建物ん中がようわからん……。」
歌鈴「それなら、一緒にいきませんか。正直、夜に観た映画のせいで、暗いところが怖くて……。巴ちゃんがいてくれたら、心強いです!」
巴「な、なんじゃ、なっさけないのう。ええぞ。案内は任せるけぇ、うちが守ったる。」
歌鈴「ひぃっ!?なんだ、ま、窓ですか。」
巴「だいたい、女子寮っちゅうんはどの廊下も見た目が似ててややこしいんじゃ。扉が並んどるだけで、さっぱり違いが……うおっ!?」
巴「な、なんじゃあこの扉は!!ち、血で、模様が描かれとる!!なんの見せしめじゃこれは!!」
歌鈴「び、びっくりしたぁ……ここはですね、蘭子ちゃんの部屋なんですよ。」
歌鈴「ときどき、こうして「儀式」をしてるみたいで。大丈夫です。血じゃないですよ、これ。絵の具です。志希さん特製の、水で落ちるやつらしいです。」
巴「ええい、どいつもこいつも人騒がせな……!」
──食堂
歌鈴「あ、つきました。ここが食堂ですよ。待ってくださいね、今明かりを……。」
???「1本……2本……3本……。」
巴「は……?」
???「やっぱり、1本足りない……!」
歌鈴「ひえええええええっ!?ばばばば、番町皿屋敷っ!?」
巴「うおおおおおおおっ!?幽霊がなんぼのもんじゃ!!かかってこんかい!!」
???「ひぃっ!?幽霊!?お、お助けーっ!?」
裕子「サイキックで倒せるって思ってたのは謝ります!謝りますから、呪わないでください!!」
巴「……なんじゃ、裕子か。」
裕子「なんじゃとはなんですかっ!って、巴ちゃん……?幽霊は……?」
裕子「まさか……!気づかないうちに私のサイキック除霊術が……!?」
巴「謝っておいて除霊もなにもないわ。で、なにをしとるんじゃ、こんな遅くに。」
裕子「うぐっ……それはですね……。」
歌鈴「手に持ってるのは、いつものスプーン、ですか?」
裕子「うう、そうなんです……。今日、たまたまスプーンが足りなくてですね。」
裕子「食堂のものを拝借したのはいいんですが、いま返しに来てみると、どうしても総数が合わなくて……。もしかしたら、どこかで失くしたのかも……。」
裕子「ぷ、プロデューサーたちには黙っててください……!それはそれとして、おふたりは何をしに……?」
裕子「なるほど。いなくなったありすちゃんを。」
歌鈴「ごくごく……ふぅ……。そうなんです。でも、ここにもいないみたいですね。」
巴「保存してあったあの大量のドーナツやケーキはなんなんじゃ。……いや、まぁええ。そういうわけじゃ。裕子、なにか知らんか?」
裕子「すみません、私はさっき来てスプーンを数えていただけなので、わかることはありません……ですが、そういうことであれば!」
裕子「このエスパーユッコが力をお貸ししましょう!困った人を助けるのは、サイキッカーの使命ですからね!」
裕子「さぁて、それでは、サイキックをご覧にいれましょうか。なぁに、テレポーテーションを使えばありすちゃんの下へひとっとびですよ。」
巴「……まあ、ほどほどに期待しとるぞ。」
裕子「むっ!信じてませんね?まぁいいです。見ていてください。ムムム……ムムム、ムーン!!とうっ!」
歌鈴「わっ、ちょっ、ゆっこちゃん!いきなり飛び跳ねないでください!と、と、と……えっ!?」
歌鈴「あ、足元にいきなりバナナの皮が!?なんでっ!?ふ、ふええ〜〜〜〜!!」
巴「おっと、危ない。」
歌鈴「あ、ありがとうございます……。支えてもらったおかげで、ようやくバナナとの勝負に勝てました……。」
巴「勝ってはおらんと思うが……。まぁそれはどうでもええ。エスパーユッコ。不発じゃ。」
裕子「むう……仕方ありません。エスパーはめげない者!サイキックも数撃ちゃ当たる!次はサイキックダウジングで探しますよ!」
裕子「取り出しましたはこのダウジング棒で……こっちです!ありすちゃんの気配をびりびり感じます!さあ、いきますよ!」
ありす「な、なんだか今、悲鳴が聞こえてきたような……。」
ありす「まったく……小梅さんにも困ったものです。私はまったくこれっぽっちも怖がってませんが。」
ありす「なぜか寝付けなくなってしまって、ホットココアを2杯も飲んでしまいました。カップとスプーンを食堂に返して、戻りましょう……。」
ありす「あれ……?巴さんがいません。なぜか明かりもついていますし……。」
ありす「はっ……そういえば、さっきの悲鳴。……。ま、まさか……!!ゆ、幽霊に……!?」
ありす「と、巴さん!待っていてください……いま、助けにいきますから!」
小梅「あれ……?ありすちゃん……?」
小梅「楽しそうなことが起きてるって、もしかして、これ?ふふ、面白くなってきた、ね……♪」
裕子「ここです!この扉の向こうに、ありすちゃんが待っています!」
歌鈴「あれ……?この扉って、確か……。」
巴「おう!もうなんでも来い!いくぞ、どりゃあっ!!」
巴「って、うおあああああ!!今度はなんじゃあっ!!」
裕子「ひえええええええっ!?」
歌鈴「わああああああっ!!──って、あ、これは……。ヘレンさんのトーテムポール……。」
巴「トーテムポール!?」
歌鈴「は、はい。いつだったか、世界のどこかからもっていらしたもので……。」
巴「なんなんじゃこの女子寮は!!」
裕子「ま、まあ、エスパーユッコは最初っからすべてお見通しでしたけどね……。」
巴「嘘つけ……めちゃくちゃ叫んどったじゃろうが……。」
裕子「ゆ、幽霊なんてオカルト、ありえませんし?今は科学の時代ですよ?」
巴「それでええんか、エスパー。」
???「……さん。…………えさん……。」
歌鈴「ちょ、ちょっと待ってください?なんだか、声が……。」
???「もえ…………。とも……さん……。」
裕子「か、か、か、か、勘弁してくだひゃいよ、そんな。いえ、さ、さ、サイキック除霊で、で、で、で……。」
巴「……い、いよいよ、ほ、本物が来たんか。っちゅうことは……ありすはもう、食われたか。」
巴「……はぁ。プロデューサーに合わせる顔がないのう。じゃが……じゃが、せめて、仇は討たせてもらうぞ。」
巴「村上家が長女、村上巴──食えるもんなら、食ってみろやぁっ!!」
ありす「な、なんだか、話し声が聞こえてくる気が……。」
ありす「と、巴さん?巴さーん……どこですか?巴さーん、いるなら返事をしてください……。」
ありす「というか、なんだか、声が近く……?まさか……まさか、幽霊がこちらに……?」
ありす「そんな非科学的な……いえ、でも……。ううう……わ、私は巴さんを助けなきゃいけないんです。う、う、う、わああああああっ!!」
ありす「みなさん、お騒がせいたしました……。」
巴「まったくじゃ……まぁ、見つかってよかったわ……。」
歌鈴「最後にありすちゃんと鉢合わせたときは、ほんとにお化けかと思って、腰が抜けそうでしたよぁ……。」
裕子「ともあれ、解決してよかったです。早く戻って、寝ることにしましょ──。」
ありす「えっ!?」
巴「今度はなんじゃあっ!?」
???『──みつけた♪』
巴・ありす・歌鈴・裕子「わあああああああああっ!!!!」
小梅「なんちゃって。ふふ♪って……あれ?」
小梅「あ……みんな、気を失っちゃってる……」
──翌日
小梅「ご、ごめんね……?ちょっと、びっくりさせ過ぎちゃった……。」
巴「いや、ええ。うちらの肝が据わっとらんかっただけじゃ。もっと鍛えんといかんな。」
小梅「そ、そう?それなら、また一緒に、ホラー観る?」
巴「お、おう……。どんとこい……。」
歌鈴「わ、私は遠慮しておこうかな……。」
裕子「私も、遠慮しておきます……。」
[仲良しだね]
ありす「プロデューサーさん。おはようございます。」
巴「まぁ、このメンバーは……恐怖の一夜をともにした仲間じゃけえな。」
[なるほど。それなら……]
巴「……?」
──LIVE当日
巴「まさか、このメンバーが助っ人に選ばれるとはのう。みんな、今日はよろしく頼むぞ。」
ありす「ソロの舞台で、しかも、珍しい演歌……。不安はあると思いますが、きっと、大丈夫です。」
歌鈴「はい!なんていったって、巴ちゃんは夜の女子寮を歩き回った、勇敢で強い人ですから!」
裕子「ええ、背中はこの、エスパーユッコたちにお任せを!どーんといっちゃってください!」
小梅「私も、一緒に頑張るから。今日はお化けが来ても、大丈夫……。だから、安心してね。」
巴「……ありがとうな、みんな。」
巴「仲間のこと、家族のことを思えば、どんな相手にでも立ち向かえる。どんな道でも歩いていける。」
巴「それが、うちの意地。うちの誇りじゃ。響かせてきたるから、見とれ!これがうちのおんな道じゃ!!」

追加楽曲(おんなの道は星の道)

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