蝸牛卓

条件：《仕込み》の特技を修得している。
流儀：計画を遂行する。
仇敵：特になし。
・計画や事後処理を専門とする斜歯忍軍のサポート部隊です。
　華やかさはありませんが、それ故に地道で堅実な戦略を駆使します。

• 忍法

＜鉋掛(カンナガケ)＞　　指定特技：《壊器術》／攻／間合：0／コスト：4
接近戦。攻撃に成功すると接近戦ダメージ１点を与えることができる。
また、目標にかかっている全てのサポート忍法の効果を無効化する。
・木材を鉋に掛けるが如く、余分な効果を平らにする。

＜罠掛(ワナガケ)＞　　指定特技：《罠術》／攻／間合：2／コスト：1
集団戦。この攻撃は自分とのプロット値の差が0や1のキャラクターを目標に選ぶ事は出来ない。
攻撃が成功すると、目標に集団戦ダメージ２点を与える。
・自分と離れた場所に仕掛けられた罠。

＜対忍地雷(タイニンジライ)＞　　指定特技：《仕込み》／補／間合：**／コスト：1
戦闘中、自分が攻撃する代わりに使用できる。自分が現在いるプロットに「地雷」を仕掛ける。
次に「地雷」を仕掛けた値にプロットしたキャラクターは射撃戦ダメージ１点を受ける。
この「地雷」は誰かがこの効果によってダメージを受けるまで消滅しない。
・忍者にだけ反応する爆弾を仕掛ける。

＜隠蔽工作(インペイコウサク)＞　　指定特技：《地の利》／補／間合：**／コスト：**
メインフェイズの戦闘に敗北した時、自分以外に戦果を取られていない敗者がいれば、そのキャラクターを目標に選ぶ。
指定特技の判定に成功すると、目標から【感情】もしくは【情報】を戦果として獲得できる。
・敗北したという事実を隠蔽し、あたかも勝利したように見せかける。

＜事前準備(ジゼンジュンビ)＞　　指定特技：**／装／間合：**／コスト：**
この忍法を修得しているキャラクターは、セッション中に一度だけ、好きなタイミングで、特殊忍具以外の忍具を獲得することができる。
・事前に準備しておいた忍具を取り出す。

＜忍務計画(ニンムケイカク)＞　　指定特技：**／装／間合：**／コスト：**
メインフェイズ中、ドラマシーンでのあらゆる判定にプラス１の修正が付くが、戦闘シーンになるとあらゆる判定にマイナス１の修正が付く。
※クライマックスシーンは含まない。
・緻密な計画を練っているが、イレギュラーに弱い。

条件：《結界術》か《封術》の特技を修得している。かつ【悪魔憑き】【魔人】の背景を持たない。
流儀：神器や危険な忍具を封印、もしくは破壊する。
仇敵：斜歯忍軍
・鞍馬神流が封印した神器や危険な忍具を集めた「蔵」を管理する一派です。
　結界や封印を得意としており、また優れた鑑定士でもあります。
　鞍馬神流には珍しく、戦闘以外にも長けています。

• 忍法

＜器撃(キゲキ)＞　　指定特技：《手練》／攻／間合：０／コスト：３
接近戦。攻撃が成功すると、目標に接近戦ダメージを１点与えることができる。
また、自分がプライズを持っていれば、その数と等しい値だけ接近戦ダメージを追加で与えることができる。（プライズ３種類まで）
・所持している忍具から力を放出する技法。

＜御蔵入(オクライリ)＞　　指定特技：《結界術》／補／間合：**／コスト：**
メインフェイズで誰かが戦闘を開始した時に使用できる。指定特技の判定に成功すると、その戦闘シーンへの乱入が出来なくなる。
また、その戦場を自由に決定できる。
・戦場を特殊な結界で包み、外部からの干渉を遮断する。

＜仕舞(シマイ)＞　　指定特技：《封術》／補／間合：2／コスト：3
同じシーンに登場している誰かが忍具の使用を宣言した時に使用できる。
指定特技の判定に成功すると、そのシーン中（戦闘中ならそのラウンド中）、目標は使用を宣言した忍具が使用出来なくなる。
※同じ種類でも別の忍具であれば使用できる。（兵糧丸が２つあるなど）
・忍具程度であれば、その場で「蔵」に仕舞うように封じることができる。

＜目利(メキキ)＞　　指定特技：《千里眼の術》／補／間合：**／コスト：1
自分の手番に使用できる。シーンに登場しているキャラクター全員を目標にする。目標がプライズを持っている場合、所持していることを【情報】として獲得できる。
また、ＧＭが妥当とする情報（名称や表の情報など）を知ることができる。
・蔵の検分で培った鑑定眼。

＜鑑殺(カンサツ)＞　　指定特技：**／装／間合：**／コスト：**
プライズを持っているキャラクターに対するあらゆる判定に対して、そのキャラクターが持っているプライズの数と同じ値だけプラスの修正値を得ることができる。
ただし、目標がプライズを所持していることを知らない場合は効果を発揮しない。
・膨大な術具や呪具の知識から、最適な対処をすることができる。

＜持出（モチダシ）＞　　指定特技：**／装／間合：**／コスト：**
セッション開始時に「プライズ効果表」(p242)を振り、出た目の効果を持つプライズを取得することができる。
この忍法で得たプライズは最初から持っていたものとして扱う。
・封印の蔵から危険度の低い忍具を選び、許可を得て持ちだした。

条件：追加生命力を持たない。
流儀：死に瀕することで死を理解する。
仇敵：常夜、血社
・死に近づくことで自らの死を理解しようとする異端の流派です。
　敵に傷つけられるまでもなく、自らの忍法によって傷だらけになる彼らですが、それ故に恐るべき戦闘能力を持ちます。

• 忍法

＜死角(シカク)＞　指定特技：《隠形術》／攻／間合：1／コスト：3
射撃戦。目標が行う回避判定が修正値を含め、サイコロの出目が９以上でないと成功しない時、その回避判定は自動失敗となる。
攻撃が成功すると、目標に射撃戦ダメージを１点与えることができる。
・死角から放たれる攻撃は避けられない。

＜致死(チシ)＞　　指定特技：《第六感》／攻／間合：1／コスト：2
接近戦。この攻撃で生命力が０になる場合、目標の回避判定にマイナス３の修正を与える。
攻撃が成功すると、目標に接近戦ダメージを１点与えることができる。
※回想による追加ダメージやダメージを与えた後に生命力を減少させる効果は含まない。
・致死に至る攻撃を直感で理解する。決して逃さない。

＜酷死(コクシ)＞　　指定特技：《傀儡の術》／補／間合：なし／コスト：2
あらゆる判定の代わりに使用できる。ランダムに生命力２点を消費して、判定に成功すると、その判定を成功にできる。
また、生命力の減少は必ず判定の前に行うこと。
・あらゆる限界を超えて身体を操る秘術。

＜廃死(ハイシ)＞　　指定特技：《封術》／補／間合：**／コスト：3
自分がサポート忍法の目標に選ばれた時に使用できる。
生命力を１点消費して指定特技の判定に成功すると、そのサポート忍法の効果を無効化することができる。
・四肢を犠牲にしてでも不利な忍法を排除する。

＜結死(ケッシ)＞　　指定特技：《生存術》／補／間合：３／コスト：**
最後の一撃の際にのみ使用できる。間合い内のキャラクターを好きなだけ目標にする。
目標は《生存術》で判定を行い、失敗すると、生命力が２点減少する。
・彼らの結末は死以外にあり得ない。死こそが彼らの人生の結実なのだ。

＜隣死(リンシ)＞　　指定特技：**／装／間合：**／コスト：**
この忍法の所持者は奥義を含むあらゆる方法で生命力を回復することが出来ない。
その代わり、判定が失敗した際に自分の【生命力】が０になることが確定する時、その判定においてファンブル値が1減少し、達成値にプラス4の修正を得ることができる。
※回想による追加ダメージやダメージを与えた後に生命力を減少させる効果は含まない。
・常に死を感じることで、真に致命となる攻撃を嗅ぎ分ける。

条件：《砲術》か《対人術》の特技を修得している。もしくは【作戦指揮】の忍法を修得している。
流儀：日本の国益を守る。
仇敵：隠忍の血統、世界忍者連合
・個人の戦闘力がモノを言う忍者ですが、それを画一化して軍事活動に対応できるようにした軍隊です。
　徹底的に効率化されており、ある意味で最新の忍者集団と言えます。

• 忍法

＜軍隊格闘(グンタイカクトウ)＞　　指定特技：《対人術》／攻／間合：2／コスト：1
接近戦。攻撃に成功すると接近戦ダメージ１点を与える。
・拳、蹴りのみならず、剣や斧、果ては石まで使う超実践格闘術。

＜遠隔射撃(エンカクシャゲキ)＞　　指定特技：《潜伏術》／攻／間合：4／コスト：1
射撃戦。この攻撃忍法の回避判定はプロット０のタイミングで行う。
攻撃に成功すると射撃戦ダメージ１点を与える。
・タイミングを外して攻撃する。

＜弾着観測(ダンチャクカンソク)＞　　指定特技：なし／補／間合：**／コスト：1
自分の命中判定が失敗した時に使用できる。次のラウンド中、命中判定にプラス１の修正が付き、ファンブル値が１減少する。
・例え外したとしても、それは次の攻撃に活かされる。

＜攻撃誘導(コウゲキユウドウ)＞　　指定特技：《調査術》／補／間合：2／コスト：2
戦闘中、自分が攻撃する代わりに使用できる。間合い内のキャラクターの一人を目標に選ぶ。
指定特技の判定に成功すると、次のプロット以降、そのラウンド中、そのキャラクターの回避がマイナス３される。
・攻撃は仲間がしてくれる。徹底的に効率化された役割分担。

＜機動鎧(キドウヨロイ)＞　　指定特技：**／装／間合：**／コスト：**
追加の【生命力】１点とそのスロットを獲得する。また、その追加の【生命力】が無くなるまで、攻撃忍法のダメージが１点上昇する。
ただし、この忍法で追加された【生命力】は最優先で減少され、回復も出来ない。
・最先端科学により製作された機械鎧。高い性能を誇るが、壊れやすい。

＜一等兵(イットウヘイ)＞　　指定特技：**／装／間合：**／コスト：**
エネミーの下忍カテゴリ「戦闘員」(p184)を持っている。
あなたはそのエネミーを従者として使用できる。
また、その「戦闘員」の【生命力】は３点となる。
・あなたには戦闘訓練を受けた部下がいる。

条件：特になし。
流儀：家に帰る。
仇敵：特命臨時教職員派遣委員会
・自由を愛する学生たちによる互助会です。
　家に帰る為には手段を問わない問題児たちとも言えます。
　遅刻と欠席、そして行方不明になって帰れなくなることを酷く嫌います。

• 忍法

＜無知刻(ムチコク)＞　　指定特技：《幻術》／補／間合：**／コスト：2
ﾗｳﾝﾄﾞ(以下R)終了時に使用できる。指定特技の判定に成功するとR数が増加しない。（1Rで使用した場合、次のRは2Rではなく1Rになる。）
その際、R終了時に効果を発揮する忍法や効果は全て無効化される。
ただし、【閃軌】と競合した場合のみ、達成値の高い方が優先される。
・遅刻は厳禁。その為には時間だって操って見せよう。

＜無血積(ムケッセキ)＞　　指定特技：《記憶術》／補／間合：**／コスト：1
回避判定に成功した時に使用できる。指定特技の判定に成功すると、次のラウンドは、その攻撃忍法の回避が自動成功になる。
・成果を積み上げることは大事だ。皆勤賞こそ帰宅部の誉れである。

＜化病(ケビョウ)＞　　指定特技：《身体操術》／補／間合：**／コスト：2
集団戦ダメージを受けた時、変調表や戦国変調表を振る前に使用できる。判定に成功すると、この忍法の使用者は、対応する変調表の中から好きな変調を選ぶ事ができる。
ただし、すでに受けている重複しない変調を選ぶ事は出来ない。
また、この効果は変調表を複数回振る場合、最初の１回のみ適用される。
・身体の不調を自在に操ることができる。なので今日は帰ります。

＜走退(ソウタイ)＞　　指定特技：《走法》／補／間合：**／コスト：1〜
自分の手番に攻撃の代わりに使用できる。指定特技に成功すると使用コストの分だけ低いプロット値に移動することができる。
また、移動したプロット値の手番になった時、攻撃忍法を使用することができる。（【クリティカルヒット】や【範囲攻撃】の奥義は使用出来ない。）
・走って帰る。一時も早く帰りたいから。

＜異留守(イルス)＞　　指定特技：《隠蔽術》／補／間合：**／コスト：**
誰かが自分の【居所】を獲得した時に使用できる。指定特技の判定に成功すると、獲得する【居所】を任意のキャラクターのものに変更することができる。
・実は通常とは異なる空間に住んでいる。帰ったら意地でも家から出ない。

＜鬼宅(キタク)＞　　指定特技：**／装／間合：**／コスト：**
戦闘中、特殊な回避判定を選択した時、その判定を自動成功にすることができる。
・帰る姿、鬼の如く。

条件：特になし。
流儀：仲間を裏切らない。
仇敵：鞍馬神流・比良坂機関
・巨大な武家屋敷の怪物、妖怪屋敷「魑魅魍寮」に住まう弱小妖怪を中心としたコミュニティです。
　来るものを拒まず、去る者も追いませんが、不思議と高い結束力を持っています。

• 忍法

＜異気(イキ)＞　　指定特技：《死霊術》／攻／間合：2／コスト：1〜
集団戦。この攻撃を行う時、この忍法のコストを１から使用できる最大値までの範囲で自由に設定できる。
使用したコスト１点につき目標を間合い内から一人選ぶ。攻撃が成功すると、目標に集団戦ダメージ１点を与えることができる。
・魑魅(ちみ)とは、山林の異気（瘴気）から生ずるという怪物のことと言われている。

＜揺威(ゆるい)＞　　指定特技：《詐術》／補／間合：2／コスト：1
攻撃の目標にされた時、命中判定の前に、その攻撃をするキャラクターに対して使用できる。
その命中判定が失敗した場合、目標に射撃戦ダメージ1点を与える。
・叩くのを躊躇うほどの弱々しさに、忍といえど心を痛める。

＜援群(エングン)＞　　指定特技：《人脈》／補／間合：**／コスト：2
メインフェイズ中の戦闘に参加する時に使用できる。指定特技の判定に成功すると、その戦闘が終了するまでの間、低級妖魔のカテゴリの中から【生命力】が３点以下のエネミーを１体呼び出し、従者として使用できる。
ただし、妖魔忍法を持つエネミーは退魔編でしか呼び出せない。
・魑魅魍寮に住む仲間が助けに来てくれる。

＜死鬼夜行(シキヤコウ)＞　　指定特技：《召喚術》／補／間合：**／コスト：3
戦闘中、攻撃の代わりに使用できる。指定特技の判定に成功すると、次のラウンドから、その戦闘が終了するまでの間、低級妖魔のカテゴリの中から【生命力】が２点以下のエネミーを１体呼び出し、従者として使用できる。
ただし、妖魔忍法を持つエネミーは退魔編でしか呼び出せない。
この忍法は一回の戦闘で二回までしか使用することはできない。
・魑魅魍寮に住む仲間に助けを求める。

＜結束(ケッソク)＞　　指定特技：**／装／間合：**／コスト：**
【かばう】を使用した時、その生命力の減少が2点以上だった場合、生命力の減少を1点だけ無効化する。
・仲間の為ならばいくらでも耐えることができる。

＜魍魎(モウリョウ)＞　　指定特技：**／装／間合：**／コスト：**
自分と同じシーンに登場している従者の数の半分（端数切り上げ）だけ、あらゆる判定にプラスの修正が付く。
・魍魎(もうりょう)は山川や木石の精霊のことと言われている。

オリジナル流派の概要説明や、主要ＮＰＣの設定を記載しています。
界ノ巻・外伝

オリジナル追加データ
オリジナルの奥義開発など

• 忍法データの読み方

攻＝攻撃忍法　補＝サポート忍法　装＝装備忍法　**＝指定特技や数値が関係しないもの

Ｑ.【内縛陣】に【仮病】を使った場合はどうなりますか？　
Ａ.最初に振る変調表にのみ使用出来ます。両方に使用したい場合は【開祖】を使ってください。

Ｑ.集団戦の攻撃忍法のスペシャル効果に【仮病】は使えますか？　
Ａ.使えません。効果を発揮するのは変調表を振る場合のみです。

Ｑ.無知刻を使った場合、そのラウンド中に使った、ラウンド中にのみ効果が持続する効果は持ちこされますか？
Ａ.持ち越されません。ラウンド数が経過しないだけで、ラウンド自体は終了しています。

Ｑ.【絶対防御】の【流し】や【返し】に【隣死】の効果は適用されますか？
Ａ.ＧＭの裁定にもよりますが、使用した時点で対象を決定するはずなので、その場合は適用されます。

Ｑ.【目利】で分かるプライズの情報はどこまででしょうか。
Ａ.『誰が』『いくつ持っているか』までは確定とします。プライズの名称や表書きを情報として出すのかはＧＭの裁定に委ねますが、プライズが持つ【秘密】は分からないものとします。

Ｑ.【死角】の回避判定はどういうことですか？
Ａ.分かり辛いので、例を下記します。
例１：回避判定：目標値８かつ修正値マイナス１の時、サイコロの出目が９以上でないと判定に成功しない為、自動失敗。
例２：回避判定：目標値１１かつ修正値プラス３の時、サイコロの出目が８（９未満）で判定に成功する為、回避判定が発生します。
また、【完全成功】で自動失敗を成功にできるかどうかはＧＭの裁定に委ねます。尚、蝸牛卓では成功します。

ＰＤＦ版　　　　オリジナル流派をルルブ風にまとめたＰＤＦです。追加データと設定集も要れています。裏表コピーで冊子になります。ページ上部にあるものと中身は同じです。
ＩＭＥ辞書　　オリジナル流派用に制作したＩＭＥ辞書登録用テキストファイルです。

くっきー（鬼宅：命名）
FREAK（揺威：命名）
失尾凶虎（自衛軍隠密機動部隊：アイデア）
ただいま絶望中
■■
シャハ

H28.6.22　当コンテンツ公開
H28.7.9　 誤字、曖昧な記述を修正。隣死、魍魎の効果を修正。
H28.7.12　誤字、曖昧な記述を修正。レイアウト変更。
H28.10.30【対忍地雷】の効果を接近戦ﾀﾞﾒｰｼﾞから射撃戦ﾀﾞﾒｰｼﾞに変更。
H28.11.27【器撃】【目利】【監殺】【死角】【一等兵】【鬼宅】の記述を修正。護衛軍隠密機動部隊の流儀を変更。
H29.2.2 【死角】の記述を修正。Ｑ＆Ａに【死角】の項目を追加。
H30.12.1 【事前準備】【結死】【死鬼夜行】の記述を修正。