質量爆散〈マテリアル・バースト〉
データ
分類
開発者
- 司波達也(2092年8月11日開発・初使用) (8巻238・239・244〜254P)
使用者
- 司波達也 (7巻308〜314・324〜328P,8巻238・239・244〜254P)
使用CAD
- 射程伸長術式組込型武装デバイス?(製作:真田繁留) (8巻132・133・238・239・244〜254P)
- 『サード・アイ』(製作:独立魔装大隊) (3巻119P,7巻308〜310・314・324〜326P)
- 『サード・アイ』(製作:司波達也) (13巻237P)
発動履歴
- 2092年8月11日
沖縄侵攻を目論む大亜連合?艦隊に向け、マーキングを施した弾丸4発を20kmの距離から射出、弾道を『精霊の眼』で追跡し、1発が艦隊上空に達したところで弾丸の質量をエネルギーに『分解』し、艦隊を消滅せしめる。
- 2095年10月30日
退却中の大亜連合軍?の偽装揚陸艦甲板上に付着している水1滴(50mg)を80kmの距離から照準、1キロトンの熱量を発生させ、偽装揚陸艦を消滅せしめる。
- 2095年10月31日
鎮海軍港?に集結しつつあった大亜連合?艦隊旗艦の戦闘旗(質量1kg)を対馬要塞から照準、20メガトンの熱量を発生させ、艦隊および鎮海軍港?を消滅せしめる。その際、巨斉島要塞?も津波により壊滅する。
究極の
分解魔法。
質量?を「エネルギーの塊」と見なし、物質を直接エネルギーに『
分解』する。
アインシュタイン公式?の通りに、
質量?を
光速定数?の2乗の倍率でエネルギーに変換する。
戦略級魔法の一つで、軍事機密指定がなされている。
普段は
深雪の
魔法力によって
達也自身の
魔法力に制約が掛けられているため使用できない。
専用の
CAD『
サード・アイ』を使うことで微少質量照準の
OTH狙撃も可能で、成層圏監視カメラの映像で対象を確認したうえで『
精霊の眼』で対象
エイドスに照準を合わせ、対象物を直接エネルギーに変換する。
なお、
達也は2096年8月時点で、数km程度の距離ならば微少質量照準も可能な簡易版『
サード・アイ』を極秘裏に製作・所有している。
原型は2092年8月の
沖縄海戦において発動された魔法で、対象の
エイドスを直接
照準?するのではなく、
真田が開発していた
射程伸長術式組込型武装デバイス?を使って弾丸を対象に向けて射出し、対象付近に達したところで弾丸の
質量?を『
分解』する、というものだった。
【『質量爆散(原型)』の作動原理】
- 海上レーダーで艦隊の位置を把握する。
- 射程伸長術式組込型武装デバイス?で使用する弾丸を一旦元素レベルに『分解』したのち『再成』し、『精霊の眼』で追跡するためのマーキングを施す。
- 射程伸長術式組込型武装デバイス?の仮想領域?を展開する。
- マーキングを施した弾丸を射出する。
- 第1の仮想領域?で弾丸の慣性質量?(物体の動かしにくさ)の低減・弾丸の加速・弾丸の慣性質量?の復元を行う。
- 達也はこの第1の仮想領域?の先に、即興でアレンジを加えた第2の仮想領域?を追加構築した。
2つの仮想領域?は同じ魔法式を基にして展開されているが、入力された変数?は異なっている。
第2の領域の変数?は、慣性質量?を増大させ、弾丸の加速と慣性質量?の復元を行わないようにするものであった。
つまり達也は、第1の仮想領域?で最終的に元に戻された慣性質量?を、第2の仮想領域?で再び引き上げた。
- 弾道を『精霊の眼』で追跡する。
- 弾丸が標的近傍に達したところで、弾丸の質量?をエネルギーに『分解』する。
管理人考察
- 射程伸長術式組込型武装デバイス?に予め組み込まれていた(第1の)仮想領域?は、弾速をより大きくすることを目的としたものだと思われる。
- 達也が追加した第2の仮想領域?の目的は、その内容と文脈から、すでに加速されている弾丸の慣性質量?を大きくすることで、風が弾丸に与える影響を弱め、弾丸の到達距離を延ばすことにあると思われる。
- 8巻133Pでは、射程伸長術式組込型武装デバイス?には加速系?と移動系?の術式が組み込まれていると記述されているが、8巻246Pの記述からは、移動系?の術式がどのように作用しているかは読み取れない。
(出典:3巻332・333P,7巻308〜314・324〜328P,8巻238・239・244〜254P,13巻237P)