このたび、勝谷誠彦が「たかじんのそこまで言って委員会」を降板させられました。

降板理由は公表されていないので、録画しておいた降板直前の10回分の放送を見直しました。

そして勝谷の発言の部分だけを抜き出して見ていると、降板の理由はハッキリとわかりました。

おそらく「小沢一郎の擁護が過剰になりすぎた」からでしょう。

多くの人は、勝谷の降板理由を対中国、韓国問題への過剰発言、もしくは官僚や制度、TPPへの批判などでどこかしこから圧力があったのだ、と思っているようですが、それはまずないでしょう。

これまでもに番組を降板させられた芸能人のケースも原因はほとんどが直前回にあり、今回の降板の理由はその直前の5回分くらいの放送にあるのは間違いないはずです。

ですが、何度見ても特段、降板理由になるような過激発言はありませんでした。(不愉快な発言は大いにありましたが、通常運行の範囲内でした)

対して、過去5回の委員会の放送では勝谷誠彦には明らかにこれまでと違う異常性がありました。


上記にあげた「小沢一郎を擁護する発言」です。


これまでも勝谷は一貫してお小遣いをくれる小沢一郎を擁護し続けましたが、ここのところ焦りを感じるくらい強引に小沢一郎を擁護していました。

特に降板の直前回、2013年3月3日の回は、異常でした。

90分ほどの放送時間内に、不自然なタイミングで何度も小沢一郎の名前を出してくるのはいつものことなのですが、直前回に至ってはあまりにも唐突に小沢擁護を始めるのです。

記者クラブの話をしているときに突然興奮しだして、目をむき出しにして、なんの脈絡もなく「小沢一郎は完全無罪だっ!」なんてことを叫び始めたのです。(番組開始から80分くらい経過したあたりです)

辛坊治郎氏も『そ、それはまた別の話でw』と苦笑いで勝谷氏の暴走を制止していました。

政治の話をしているときならいざ知らず、この勝谷氏の最後の出演回は、政治をテーマにした議論はひとつもありませんでした。

小沢一郎が関係しそうな話題など、議論のテーマには一切なかったのです。

それなのに勝谷氏は、『小沢一郎すごい、小沢一郎えらい、小沢一郎は無実』と云ったことを、何度も繰り返し、話の中にぶっ込んでくるのです。

いつも勝谷の扱いに慣れたレギュラー陣も、この回での勝谷の異常さには明らかに戸惑っていました。

そもそも、コメンテーターは誰もが裏金のようなものをもらっているので、勝谷の小沢擁護について誰も厳しく追求できずにいたのです。

ときどき冗談のように「小沢さんといえば勝谷さんですよねーw」くらいの、かる〜い突っ込みにとどまっていたのです。

関係者によると、これに対して視聴者からは相当のクレームがきていたそうです。

「今後も勝谷が出るならもう見ない!」という声が多かったにも関わらず「勝谷さんは真実をズバッと言ってくれる」と信じる純粋な視聴者も結構多いため、勝谷を起用し続けてきた経緯があります。

また、勝谷が韓国人のことを話すときに頻繁に「ナンタラは我々が起源ニダ〜」などと揶揄したり、「中国に原子力潜水艦でミサイルをぶち込め!」などと叫び、それを聞いた共演者やスタジオ観覧者が爆笑するという光景が映し出され、見ていて唖然としました。

愛国と差別は別物です。

このような差別番組が「真実を議論する番組」と評価されている昨今は、異常な状況です。

そして直前回での勝谷の暴走
勝谷誠彦に何があったのか知りませんが(あるいは小沢陣営から早く何とかしろとハッパをかけられていたのかもしれません)、いいかげん勝谷を使うのに限界を感じての降板だったのでしょう。

もちろん、これらは推測にすぎません。

ですが過去10回分の放送をみる限り、まず間違いなく降板理由は「過剰な小沢擁護」によるものだろう、と確信しています。

実際、勝谷がいなくなり「そこまで言って委員会」は随分とマシになりました。

それでもまだまだ予定調和な差別主義番組ではありますが……

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