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神よ祖国を守り給え、我らはデニエスタと共に

国家情報

国旗
版図
国名アスラタネス帝国
英訳Aslatanes Empire
略称アスラタネス
公用語デニエスタ語
国歌「我らが版図」
国の標語デニエスタと共に!?
首都ノイモヌーラ
国家元首ルドルフ・フォン・メジロ・デニエスタ・プロイツフェルン
御姿
政治体制立憲君主制
人口3億5611万人
GDP3兆2357億usドル
通貨DRM(デニエスタライヒスマルク)
政府首脳
皇帝陛下ルドルフ・フォン・メジロ・デニエスタ・プロイツフェルン
総督ミシェル・シンボリ・ノクサキ
首相マサイ・フォン・プロイツフェルン
外務大臣レェム・サトノ・ヘキニラ

アスラタネス帝国は、イオニア州中央部のムルチア地方に位置する君主制国家である。

概要

▲アスラタネス帝国の典型的な街並み
半世紀ほど前から小さな政府、新自由主義的な政策が推進され複数の「企業複合体(メガコーポ)」の台頭により、経済や科学技術が大きく発展、繁栄している。一方で社会福祉制度の整備や富の再分配が十分に行われず、利益優先の風潮が社会に蔓延したためモラルは崩壊している。人権無視の強制労働が横行し、貧富の差もデニエスタ連邦内で最も大きい。
メガコーポの暴走で自然環境は壊滅的な打撃を受けている。メガコーポの施設や工場が排出する有害物質は大気を汚染し、降り注ぐ毒雨のせいで人々はもはや肉体の一部を義体に換装しなければ生命を維持できない。
近年、メガコーポは腐敗した軍や警察、あるいはヤクザ、ニンジャなどの暴力組織と手を結び、利権を求めて企業間戦争を争っている。社会は腐敗と退廃を極めているが、そのような情勢下であっても人々は逞しく生き抜いている。事実上メガコーポの私兵組織になり果てた警察にも正義の人はおり、メガコーポと戦うレジスタンス活動も盛んである。

主要人物

ドルカ・ガラング
首都ノイモヌーラのスラムに暮らす青年。貧富の差が激しいアスラタネスの「負け組」側の人間であり、強盗まがいの無法行為で生計をたてている。毒雨に汚染された右腕を義手に換装している。現在の社会に対する漠然とした不安はあるが、メガコーポに対抗することは不可能と考えておりレジスタンス活動などには冷笑的な態度をとっている。
モンラム・カポ
ドルガの「ペット」。自立思考型AIが組み込まれた、人間の3分の2程度の体高を持つ犬型のペットロボットである。人間を騎乗させることもでき、ドルガの強盗暮らしにあわせて武器を取り付ける違法な改造が施されている。
セクチェン・ワングポ
毒雨に耐性を持つべく、脳や主要臓器以外のほとんどを義体に換装した少女。サイボーグと呼んでも差し支えがない存在。有機パーツも所有し、生命維持、食事、成長、生殖は人と同じ方法で行う。メガコーポに対して強い恨みを持っており、その打倒を目指している。
ルハワング・マンリワ
神出鬼没な自立思考型AI。コンピューターネットワークから生まれた「電子の精霊」を自称する。蝶のような羽の生えた少女のアバターを用いることが多い。メガコーポに対抗する者たちの前に現れ、有益な情報を渡している。その出自や目的は明かされていない。

社会

九大企業(エンネアド)

メガコーポの中でも特に強大な九つの企業はエンネアドと呼ばれ、政府を傀儡化し事実上の支配者としてアスラタネス帝国に君臨している。彼らは国内の支配と国外勢力への対抗のため互いに協定を結んでいるが、本質的には敵同士であり他のエンネアドを蹴落とす機会を常に伺っている。エンネアド以外のメガコーポは、表向きは九大企業の傘下に入っているように装い、裏ではその座を奪い取るため独自の活動を続けている企業が多い。
エンネアドの内訳は、農業、漁業から食品加工、飲食店経営まで食にまつわる産業を支配する「アトム・フードカンパニーズ」、林業や鉱工業から建設業、不動産業に絶大な影響力を持つ「シュー・サイオンジ」、情報通信業や郵便業、運輸業など帝国の物の流れをその手中に収める「テフヌト・アルティマネット」、報道業に広告業、デザイン業、写真業を通じて情報と世論を操る「ゲブズメディア」、宿泊業に理容業、冠婚葬祭、クリーニング業、美容業、浴場業など国民の生活のあらゆる部分に根を張る「ヌトホテルグループ」、映画業や出版業のほか、帝国中で映画や劇場、ギャンブル、レジャー施設などを運営し娯楽業全般を独占する「オシリス・アミューズメント・グループ」、私立学校や学習塾などの教育業に図書館や博物館などの社会教育業、そして文理問わずあらゆる学問分野の研究業を一手に担う「イシス・アカデミー」、医療福祉事業に人材派遣、介護サービスに児童養護施設の運営などを行う医療と福祉の総合企業体である「メディカル・セト」、 廃棄物処理業や機械等修理業、ビルメンテナンス業など物の廃棄、修繕を主産業とするガラクタの王こと「スクラップ・ネフティス」である。

政治

君主制国家であるが、デニエスタ連邦に加盟しておりデニエスタ帝国と同君連合関係にあるため君主は常在しない。かわって総督が君主の役割を果たしている。総督は下院によって選出されるが、実際にはエンネアドの社長たちが話し合って決定されており、エンネアドの傀儡でしかない議会はエンネアドの決定通りのものを選出している。総督の役割は、立法、行政、司法の三権に及び、また国軍の最高司令官でもある。その権力は広範で、総督(実際には総督を裏から操るエンネアド)は議会の承認を得ず半ば独裁的に多くの物事を実行できる。
首相も置かれておりこちらは下院第一党の党首が自動的に任命される。首相の権限は内政方面に留まり、外交に関する事柄や軍事的な行動については総督の承認を得る必要がある。帝国議会はエンネアドの私物化により極めて歪んだものとなっており、行政府と立法府は完全に分離してしまっている。そのため議員たちは自らの意思で何かを決めることができず、エンネアドの都合のいい法律ばかりが可決されてしまう。

経済

アスラタネス帝国は国土の大半が乾燥地帯であり、人口の大部分は都市部に集中している。アスラタネス帝国は世界有数の経済大国であり、国民の多くは貧しくても最低限の生活は行えている。しかし、貧富の差は大きく、富裕層はアスラタネスの富を独占している。一方で貧困層はエンネアドの庇護を受けられず貧困にあえいでいる。過剰なほどの新自由主義経済体制で知られ、労働者の権利はほぼ無視されている。労働環境は極めて劣悪であり、低賃金で働かせるために、ほとんどの労働者の人権が事実上認められていない。エンネアドによる搾取のせいか、社会保障制度は貧弱であり、社会福祉はほとんど機能していない。
つまり、アスラタネス帝国の経済は完全な弱肉強食、実力主義の世界であり、高い能力を持つ者や幸運に恵まれた者が際限なく富を増やし、敗者はどこまでも転落していく構造である。汚職や賄賂も横行し、独占企業による価格つり上げなども行われているが、エンネアドの経営陣など「勝ち組」の人間たちは世界の長者番付でも毎年上位に食い込むほど富を得ている。

軍事・治安維持

警察や軍隊は腐敗し、事実上メガコーポの私兵に成り下がっている。メガコーポはこうした国家機関やヤクザ、ニンジャなどの暴力組織を従えて勢力圏の治安維持を行わせており、事実上の無法状態となっている。ただしメガコーポの軍事力は圧倒的で、特にエンネアドの息がかかった企業が支配している地域においては、こうした武装集団が目を光らせているため犯罪発生率は極めて低く抑えられている。逆に勢力の比較的弱いメガコーポの勢力圏では犯罪発生率が高いなど、その治安は地域によって大きく異なる。
経済と科学技術の発展から、基本的にアスラタネス軍は極めて高性能の兵器で武装している。ただしここにも格差が生じ、エンネアドと癒着している部隊とその他のメガコーポと癒着している部隊では装備の質がまるで違ったりすることも珍しくない。アスラタネス製兵器は、「Hs‐076 ブライトパラサイト」などコードネームに「Hs」を冠される。これは 「Hard science」(=自然科学)の略称で、科学万能主義的な意味が込められている。

地理

主要都市

ノイモヌーラ
人口は約60万2000人で国内24位であり、首都としては狭く人口もさほど多くない。これはエンネアドの台頭以降、本社所在地である9都市に人口が流入していったためである。とはいえ総督府や議会など主要施設が多く集まるこの都市は、間違いなく全国的にも国際的にも強大な政治的影響力を保持する世界都市であり、また金融センターとしても高い重要性を持つ。首都としての機能を果たすべく設計された計画都市で、どのメガコーポも勢力圏としない「中立地帯」である。
首都として計画されただけあって非常に洗練された街並みをしており、道幅も広く清潔な道路や整然と区画された街路樹、広場には噴水が設置されている。また、高層ビルが立ち並び、その壁面や屋上に広告看板が掲げられている。道路は立体交差になっており、移動に時間がかかることもない。
クリオナ
アスラタネス最大の人口と市内総生産を誇る、超巨大都市。首都ではないが、帝国全体の政治・経済の中心であることは間違いない。市域人口は800万人を超え、都市圏人口では定義にもよるが2000万人以上である。その都市としての巨大さゆえ、アスラタネス帝国のみならず世界の政治、経済、文化、娯楽などに多大な影響を及ぼしている。世界中から人が訪れる街でもあり、市内では170近くの言語が話され、人口の4割弱がアスラタネス帝国の外で生まれた者である。
アスラタネス帝国の鉱工業や不動産を支配するエンネアドの一角「シュー・サイオンジ」の本社所在地であり、同社の勢力圏にある。そのため、この街はシュー・サイオンジの影響力が極めて強い。街の中心部は超高層ビル群が建ち並ぶオフィス街で、その上空はメガコーポが所有する飛行船が飛び交う。一方、郊外は自然豊かな公園が広がり、高級住宅地が広がる。
エルディム
市域人口は約400万人で国内第2の都市。アスラタネス帝国の中でも、かなり裕福な部類に入る都市である。エンネアドの一角、帝国の医療を支配する「メディカル・セト」の本社所在地であり、そのためメディカル・セトの関連企業が多数進出する。また、帝国屈指の大病院が立ち並ぶなど、アスラタネス帝国における医療の中心地でもある。もっとも、国民健康保険などの制度がもちろん存在しないアスラタネス帝国において、受けられる医療の質は患者の経済状況に大きく依存する。住民も医療関係者が多く、貧富の差が激しいアスラタネス帝国のうち「富」の部分を凝縮した街と言われることもある。国外からの観光ツアーが最も多く組まれるのもこの街である。
「メディカル・セト」は製薬業も内包しており、エルディムは世界に流通する薬の中にはエルディムで製造された物も少なくない。そのことからエルディムは「帝国の薬箱」という呼び方をしばしばされる。

国家特色

特色ある職業

カンパニーマン
メガコーポの上級社員たち。仕事の選別権を持ち、営業や交渉から非合法な活動まで何でも行い、倫理や人道を捨て去って利益のみを追求する存在である。苛烈な成果主義、能力主義の出世レースを制した、アスラタネス帝国の「勝ち組」たちで、国民の羨望の的となっている。一方で、メガコーポの経営陣たちからすれば彼らもまた駒に過ぎず、またカンパニーマン同士も互いに蹴落とし合うのが当たり前の関係である。そのためカンパニーマンの多くはメガコーポに忠誠を誓っているわけではなく、あくまで己のために仕事をこなしているにすぎない。メガコーポの経営陣による優秀なカンパニーマンの引き抜き合戦も激しい。
アスラタネス帝国の実力主義はある意味では極めて公平、平等なものであり、優秀でさえあれば出自や信条に関係なく際限なく出世できるシステムである。そのため貧困層や少数民族は特にカンパニーマンとなることを渇望しており、実際にカンパニーマンはそうした階層の出身者がしばしば見られる。
ライブストリーマー
インターネットに刺激的なエンターテイメントを提供する、命知らずの動画配信者である。アスラタネス帝国ではエンターテイメントもまた数字が全てで、視聴者数によって収入が決まる。このため、配信者は視聴率を少しでも上げるために過激な内容のものを投稿しがちで、結果としてしばしば問題を引き起こす。しかし、同時にこうした配信者たちがもたらすエンターテインメントは人々を魅了し、時に熱狂させ、社会現象を巻き起こすほど影響力が大きいため、娯楽業全般を掌握するエンネアドの一角「オシリス・アミューズメント・グループ」は彼らを優遇している。
場所によっては治安が著しく悪かったり、メガコーポが利益のためにヤクザなどの暴力集団と癒着したりしていることもある社会情勢を利用し、流血事件や抗争に潜入したり自らヤクザに喧嘩を売ったりしてその様子を生配信するライブストリーマーが近年は視聴回数を伸ばしている。このような配信には当然かなりの危険が伴うが、「伸びる」ためなら何でもやるのがライブストリーマーなのだ。
サイバーニンジャ
突如としてアスラタネス帝国に姿を現した、謎の機動忍者がサイバーニンジャである。全員がサイバーニンポウを修得し、超高速でビル街を飛び回り、敵を殲滅する。彼らの多くはメガコーポに雇われており、その正体は謎に包まれている。機密情報の奪取や取引の妨害、果ては暗殺までこなすため、非常に危険な存在として知られているが、その一方で彼らの使うサイバーニンポウはアスラタネス帝国の技術力を以てしても再現できないほどの高みにある。また彼らは基本的に金で動くため、それまであるメガコーポのために働いていたサイバーニンジャがある日突然別のメガコーポからの依頼でそれまで雇われていたメガコーポに牙をむくのも日常茶飯事である。
独特の言い回しや作法を数多く持っており、サイバーニンポウ・バトルはまるで歌舞伎や落語のような演劇性を持つのが特徴。特に、サイバーニンポウを使った戦闘時の掛け声や技名は、どこか滑稽でありながらも美しく、見る者を魅了する。

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