「千早ちゃん、一番エロイ体位ってなんだと思う?」
「逆に聞くけど、エロくない体位ってあるのかしら」
「まあ対面座位とかだとエロいというよりラブラブ体位ともいえるけど」
「……そうかしら」
「顔赤いのは頭の中で再現してるから?」
「うるさいわね」
「対面座位でベロチューしてるとエロいよね」
「春香、人の頭の中を勝手に読まないでくれる?」
「読んでないよ、千早ちゃんが回想中にキス顔してただけ」
「……してないし」
「それよりエロい体位、何?」
「バック、かな」
「どっちの?」
「どっちも。どちらも違うエロさがあるから」
「四つんばいは獣みたいで、立ちバックは人間ならではの責め方だから?」
「そうね。いずれにせよ雄、あるいは男のひとにいいように犯されている感じが
ポイントだと思う」
「千早ちゃん、Mだもんね」
「そういう春香はSでもMでもないわよね」
「ノーマルですから」
「それって遠まわしに私のことを変態扱いしてない?」
「遠まわしなんてしないよ、千早ちゃんはM変態だし」
「……そ、そうね」
「でもこの前のアレブームのとき(FPS編)は結構なSっぷりが受けてたよ?」
「それは相手が可愛いタイプだからでしょ」
「ううん、真や響ちゃんも絶賛してた」
「そうだったかしら」
「それに貴音さんも、『千早のえろさは天性のもの』だって褒めてたし」
「そんなにエロくはないと思うけど」
「エロイよ、スイッチ入った痴−ちゃんは」
「変な当て字はやめてよ」
「大丈夫、ほめてるだけだから」
「それはそうと春香の思うエロい体位、まだ聞いてないけど」
「私はね、正常位から腰だけ持ち上げられるのが好き」
「エロいの、それ?」
「エロいよ、今度試してみるといいよ」
「そうね」
「あともういっこあってね、名前わからないけどこういうの」
「それ、私も名前はしらないわね」
「テーブル座位とか?」
「台の高さがポイントよね。高すぎても低すぎてもやりにくいから」
「だよね、男の人の腰に負担がかかりそうだよね」
「丁度いいのは事務所の第二会議室のテーブルらしいわ」
「それって経験談?」
「……ま、まあ……誰かの経験を噂で聞いたような気がするだけ」
「ふーん。誰かしらないけど掃除くらいはしなくちゃだよ」
「ちゃんと洗剤で拭き掃除までしたわよ!」
「やっぱ千早ちゃんたちじゃん」
「……ごめん。彼がどうしても収まらないからって」
「それでいきなりテーブル座位に?」
「ううん、最初はフェラチオでなんとかしようと思ったのよ。でもね、立った彼の前で
私が跪いて咥えたのが余計火を煽ったみたいで」
「それで合体したのか。テーブル座位にしたのは彼?」
「…………さあ」
「千早ちゃんかぁ。ちょっと再現してみてよ」
という妄想。
よくわからないけど高めのテーブルに浅く腰掛けて彼を向かえれば
立ったままの彼のがいい具合に入ってこないかなぁって。
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