神戸市内の少女三人を売春目的で売買したとして、兵庫県警少年課と生田署は二十六日、児童買春禁止法違反(買春目的人身売買)の疑いで、大阪市内のホストクラブ「クー」経営者(28)と、大阪市西成区の飲食店「魅留久(ミルク)」経営者(39)を逮捕した。一九九九年の同法施行以降、人身売買での逮捕は全国初。また同日までに、児童福祉法違反容疑などで、仲介役の男とホスト計三人を逮捕した。
大阪府警西成署などは27日、大阪市西成区の歓楽街・飛田(とびた)新地に売春目的で女性を紹介したなどとして、元暴力団員で無職、大神巧児被告(47)=福岡市東区千早5、大阪地裁で公判中=や同新地の肉料理店「銀泉(ぎんせん)」経営、田中貴子被告(46)=西成区山王3、同=ら7人を職業安定法違反(有害業務の紹介)などの容疑で逮捕したと発表した。
戦前の遊郭の雰囲気を残す大阪市西成区の飛田新地で、料理店を装い売春営業をしたとして、大阪府警曽根崎署は20日までに、売春防止法違反の疑いで料理店「有馬」経営、李千鶴子容疑者(47)=大阪市天王寺区=ら2人を逮捕、送検した。 逮捕、送検容疑は、客と売春するよう従業員の女性(42)と契約した上で今月18日、店に呼び込んだ男性客(42)にこの女性を紹介した疑い。 曽根崎署によると、李容疑者は平成20年に開店。「月約150万円の売り上げがあった」と容疑を認めている。 捜査関係者によると、別の事件で逮捕した店の関係者が、李容疑者らの売春営業について供述。家宅捜索したところ、売春中の女性と男性客を発見したため立件した。