Secret Daybreak 〈イベント〉

デレステにて開催されたSecret Daybreakのイベント。

概要

2019/11/20～11/28に開催された「Secret Daybreak」をイベント楽曲としたイベント。通常LIVEによってトリガーアイテムを集め、集めたトリガーアイテム（デア・アウローラエンブレム）を消費することでイベント楽曲をプレイすることができる。10/24 15:00より後半戦モードが追加され、イベント楽曲をプレイする際にトリガーアイテムを多く消費することで一度に多くのイベントptを獲得できるようになった。
本来は11/27までだったがイベント期間中にアプリアップデートの不具合があり、一時的にイベントポイントに関わる内容（通常LIVE、営業含む）が停止されたため、一日延長され28日まで開催された。
イベント報酬は期間中の累積イベントptと1曲におけるハイスコアptでそれぞれ得ることができる。イベントptは通常LIVEでも得られるが、イベント楽曲からはより多くのptを得られる。
イベント報酬のカードは［Secret Daybreak］新田美波と［Secret Daybreak］速水奏となっている。双方の特訓前後全てのイラストで新田美波と速水奏のふたりが描かれている。

デア・アウローラエンブレム

ユニット「デア・アウローラ」のエンブレム。夜明けの女神が湛えた美しい雫。その輝きには、太陽と月の交わる刹那が秘められている。

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イベント報酬

［Secret Daybreak］新田美波

特訓前

特訓後

［Secret Daybreak］速水奏

特訓前

特訓後

修正前の画像

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海底神殿の祭壇

イベント「Secret Daybreak」で獲得した海底神殿の祭壇。
もろく儚く、それでいて、強く美しい。周囲には、女神たちの不思議な力が働いているとか。

デア・アウローラトロフィー

デア・アウローラトロフィー/金

イベント「Secret Daybreak」で獲得した純金のトロフィー。アイドルを伝説級のステージに導いたPに贈られる。
その夜明けは、彼女たちだけの永遠の秘密。

デア・アウローラトロフィー/銀

イベント「Secret Daybreak」で獲得した白銀のトロフィー。アイドルを輝かせたPに贈られる。
少女たちは、道なき道の中、美しい利那を見出した。

デア・アウローラトロフィー/銅

イベント「Secret Daybreak」で獲得した銅製のトロフィー。イベントで活躍したPに贈られる。
少女たちは大人の庇護を離れ、迷い道を進み始めた。

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ルール説明

	「イベントptランキング報酬」、「達成pt報酬」、「ハイスコアランキング報酬」で、イベント限定のSレアアイドルやルームアイテムを手にいれましょう。
	イベントptランキングで50万位に入賞すると、自分の順位が入ったイベント称号を獲得できます。各称号のデザインは順位によって異なります。
	通常楽曲とイベント限定営業をプレイすると、デア・アウローラエンブレムとイベントptを獲得できます。デア・アウローラエンブレムは、スタミナ消費量とSCOREランクが高いほど多く獲得できます。
	イベント楽曲は、スタミナではなくデア・アウローラエンブレムを消費してプレイします。通常楽曲よりも多くイベントptを獲得できます。イベント楽曲は、イベント期間中のみプレイできます。
	通常楽曲とイベント限定営業でデア・アウローラエンブレムを集め、イベント楽曲で大量にptを獲得しましょう。ランキング入賞を目指して頑張りましょう。
	デア・アウローラエンブレム消費量を2倍、または4倍に設定することができます。消費量に応じて、イベントptを多く獲得できます。

イベントコミュ

オープニング波の下は青く深く

あらすじ

モンスター級のサメが大暴れする映画に出演する事になった美波、奏、かな子、ゆかり、千夜の5人。エンターテインメントを重視した監督の指示にどこか納得できない奏。そんな奏を気遣う美波だが、彼女もとある悩みを抱えていた。悩んで、迷って…それでも進もうとする彼女たちは道の先に何を見つけるのか。

	波の下は青く深く OP
	映画の撮影中
	【奏】きゃあああああ！！サメよ！サメが出たわ！！
	【美波】あれは……スナイパーデスシャーク！！
	【スナイパーデスシャーク】グオオオオオオオン！！
	【千夜】くっ……こうなったら、我が一族に伝わる、メイド式格闘術で……あっ！
	【かな子】め、メイドさんが食べられたあ～～！！
	【ゆかり】いやあああああああ！！
	【監督】カーット！！いいよいいよ！！もっともっと面白く、大袈裟に！
	【監督】特に、速水さんと新田さん！ふたりはもっと、あざとくお色気たっぷりな感じで！！エンターテインメントでいこう！！
	【美波】はいっ！【奏】はい。
	撮影終了後
	【奏】私もまだまだ、プロになりきれないわね……。
	【？？？】かーなーでさんっ！
	【奏】えっ……？ひゃっ……！
	【美波】お疲れさま！飲み物、どうぞ！
	【奏】びっくりした……ありがとう、いただくわ。
	【美波】ふふっ、びっくりさせちゃった♪
	【奏】わざわざ、私の驚き顔を見に？
	【美波】撮影が終わるなり、なんだか浮かない顔で歩いていったでしょう。気になっちゃって。
	【奏】さすが、よく見てるわね。
	【美波】なにか、悩みごとですか？
	【奏】悩みというわけではないけれど…… 仕事に私情が入ってしまう自分を、少し反省していたところ。
	【奏】色気を出せとか、エンタメは観客に婿びろとか…… いえ、言っていることは正しいと思うんだけど…… あの監督、どうも肌に合わなくて。
	【美波】わかります。セクシーさを見せるのって、ちょっと恥ずかしいですよね。
	【奏】恥ずかしさというより……品性？婿びるのではなく、魅せたいというか…… いえ、これも結局、私のエゴね。
	【美波】そういうこだわりも、大事だと思います。プロデューサーさんにも相談してみたら？
	【奏】ええ。ありがとう、美波。
	【美波】ううん、そんな。 ……さ、そろそろ戻りませんか？みんなでホテルに帰って、休みましょう？
	【奏】あら、もう少し、ふたりで潮風を浴びない？
	【美波】あんまり遅くなると、プロデューサーさん、心配してやってきちゃうから。
	【奏】ふふ、振られちゃった。 ……戻りましようか。
	【かな子】あ、来た来た！そろそろ帰るよ～！
	【ゆかり】プロデューサーさん、ふたりが帰ってきました。いつでも出られますよ。
	悪いけど先に帰って欲しい
	【千夜】 ……独りで残るのですか？まだなにか、やることでも？
	監督と話してくるよ
	【○○P】「Secret Daybreak」の発売に向けて、ふたりを売り出していく時期だし、使ってもらえるのはありがたいけれど……。
	安売りされては困る
	【美波】心配する必要は、なかったみたいですね。
	【奏】ふふ、そうみたい。
	【美波】さて、それじゃあみんなで──。
	【美波】 ……。
	【奏】どうかした？
	【美波】あ、ううん、なんでもない！さあ、駅に向かいましょう！
	【奏】 ……話させても、話してはくれないの。
	【奏】どこまでも完壁で、誰にでも与える一方で……。女神のようとは、よく言ったものね。
	【ゆかり】ああっ！電車が行ってしまいました……。
	【千夜】では、次の電車は……。
	【かな子】い、1時間後だよ～～！！
	【美波】それじゃあ、歩いて帰るっていうのは？ 2駅分だし、なんとか歩けるんじゃない？
	【奏】徒歩1時間半……時間はかかるけど、ただ待つよりはいいかもしれないわね。
	【美波】じゃあ、そうしましょう！ふふ、なんだかちょっと、ワクワクしてきちゃった！

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第1話旅路のはじまり

あらすじ

電車に乗り遅れてしまい、駅からホテルまで歩いて向かうことにした5人。彼女たちがお喋りをしつつ歩いていると、下校中の小学生たちに遭遇する。それをきっかけに幼少期の思い出に話題が移り、過去を懐かしんだ。たとえ些細な事でも、それらは全て、今の彼女たちに繋がっているものなのだ。

	旅路のはじまり 1話
	住宅街
	【美波】『デア・アウローラ』……私たちのユニット名の意味は、「夜明けの女神」ってところかな。
	【奏】女神なんて、私には恐れ多いけど。
	【美波】ふふ、私にだってそうですよ。でも、そう名付けてくれたプロデューサーさんの期待には、応えたいなって。
	【かな子】ふたりにピッタリだよ～！いいなあ、女神！私も呼ばれてみたい！
	【ゆかり】かな子女神さま！
	【かな子】はーい♪ ふふ、ありがとう、ゆかりちゃん！
	【千夜】 ……。
	【美波】千夜ちゃん、撮影はどうだった？たしか、映画の撮影、初めてだったんだよね？
	【千夜】 ……可もなく不可もなく、でしょうか。こうして今日の撮影を終えられたということは、私は私の仕事を為したかと。
	【千夜】個人的な感想としては…… ふざけた脚本だな、と。
	【奏】あら、本当に使えるわけじゃないの？メイド式格闘術。
	【千夜】まあ……真似事程度なら。お嬢さまに付き合わされて、いろいろと習ったことがあります。
	【ゆかり】すごいですね……。有香ちゃんと、どっちが強いんでしょう？
	【ゆかり】あ、有香ちゃんというのは私のお友だちの、スイカを割れるアイドルなんですけど……。
	【千夜】私はスイカは割れません。
	【ゆかり】なら、有香ちゃんの勝ちですね。
	【美波】なんの勝負なのかな…… あ、みんな。ちょっと道を空けてあげて。
	【先生】みんなちゃんとついてきてる？
	【小学生たち】はーい！！
	【先生】先生から離れないように！ルールを守って、安全に帰りましょうね！
	【かな子】集団下校かな。懐かしいな～。みんなもあった？集団下校。
	【奏】あったあった。男子がふざけてて、うるさかったりして。
	【美波】わかります。それを注意して、ちょっと喧嘩になっちゃったり。
	【奏】ふふ、美波らしいわね。クラス委員とかやってたんでしょう。
	【美波】そんなにわかりやすいかな、私……。
	【かな子】ゆかりちゃんはどうだった？
	【ゆかり】実は、送り迎えは家の人がしてくれたので……。こうして長い時間歩くのは、それこそロケなどがなければ、あんまり……。
	【かな子】お嬢様～～～～！！
	【かな子】千夜ちゃんは？
	【千夜】小学生……もう、遠い昔のように感じます。
	【奏】そうね。あの頃の私が今の自分を見たら、びっくりするかも。
	【美波】小学生の奏さんって、あまり想像できませんね。
	【奏】あら、これでもたしか、純粋な女の子だったのよ？愛情と夢、優しさを信じている、ね。
	【千夜】世界はそこまで綺麗にできていないと、気づくときがくるものです。
	【奏】そう……でも、あの頃の残滓が自分の中にあるから、こうしてアイドルなんて仕事をやっているのかもしれないわ。
	【千夜】 ……そうなのですね。
	【美波】かな子ちゃんは昔から、お菓子を作るのが好きだったの？
	【かな子】うん！お菓子を作って、みんなで食べながら、わいわいお話するの。楽しかったなぁ～。
	【ゆかり】私はお稽古事が多かったので、そういうの、少し羨ましいです。
	【かな子】でも、その分ゆかりちゃんはいろんなことが身についててすごいと思う！
	【美波】小さい頃の経験が、今に繋がっている…… そう思うと、なんだか感慨深いですね。
	【美波】あ……。
	【千夜】それ、返事はよいのですか？
	【美波】ええ。大丈夫。急ぎのことじゃないから。
	【奏】 …………。
	【美波】それよりみんな、歩き疲れたよね。そろそろ少し休憩にしない？
	【ゆかり】そうですね。それなりに歩きましたし…… 喫茶店にでも入って、一息つきましょう。

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第2話道半ばにて

あらすじ

喫茶店でひと息ついていると、少女がひとり、入店してきた。席に着くなり泣き出したのを見て、事情を尋ねる美波たち。少女は芸能人になりたいのだが、親が反対しているらしい。親身になりたいと思いつつも、内容が内容だけに慎重になってしまう彼女たち。するとそこに少女の母親がやってきて…。

	道半ばにて 2話
	喫茶店
	【千夜】 ……ふむ、悪くありません。
	【千夜】コーヒーもドリップで丁寧に滝れてありますし、内装の趣味も落ち着いたアンティークで酒落ている。 ……よい店ですね。
	【奏】都会のカフェと違って混んでもいないし、落ち着くわね。
	【店主】はは。ありがとうございます。私の趣味で始めた店ですので、普段は常連さんしか来ないのですが……今日は華やかですね。
	【店主】こちら、ご注文のイチゴパフェです。ごゆっくりお過ごしください。
	【かな子】ありがとうございます～！美味しそ～～！！
	【ゆかり】ふふ。ケーキも美味しいです。かな子さん、ひとくちいかがですか？
	【かな子】うん、食べる！ありがとう！お返しにパフェあげるね！
	【店主】お、いらっしゃい。
	【少女】 …………コーヒーお願い。
	【少女】 …………。うぅ…………。
	【美波】ね、ねぇ……。さっきお店に入ってきた子、泣いてますよね……？
	【かな子】ちょっとだけ、お話聞いてみる？
	【千夜】私なら、放っておきます。 ……他人の事情に首をつっこむのは、容易ではありません。
	【美波】そうね。でも…… 誰かを笑顔にするのがアイドル、だと思うから。
	【美波】あの、なにかあったんですか？
	【少女】 ……っ。あなたたちには関係な…………。うそ。新田美波さん？
	【美波】え？あ、はい、新田美波です！
	【少女】うそうそうそ！うわーっ、速水さんに、三村さん、水本さんに……！なになに？撮影？なにかのロケですか！
	【ゆかり】私たちのこと、知ってくださってるんですね。ありがとうございます。
	【奏】今は撮影を終えて、少し休憩していたのだけど…… なんだか、悲しい声が聞こえてきたから。
	【かな子】私たちでよかったら、お話聞くよ？
	【少女】みなさんに聞いていただけるなら…… 実は……。
	【奏】なるほど。芸能界志望だけど、親御さんに反対されてるのね。
	【少女】そうなんです！それで、今日は中学で保護者面談だったんですけど、ホントうちの親、ありえなくて！
	【少女】あんたじゃ無理とか、安泰がとか、心配とか！大人っていつもそういうのばっか！
	【美波】 ……うん。でも……でも、それは……。
	【少女】あの！よかったら、みなさんのお話、聞かせてください！芸能界のこと、もっと知りたいんです！
	【奏】話せることだけになるけれど、それでもよければ。
	【少女】やったあ！！
	【少女】そっかぁ、レッスンってやっぱりそんなに厳しいんだ。でも……。
	【店主】いらっしゃいま……おや。
	【少女の母】やっぱりここにいた。アイドルだか女優だか歌手だか知らないけど、あんたね、いつまでもバカなことばっか言ってないで……。
	【少女】うるさいっ！！
	【ゆかり】わっ！！【かな子】わっ！！
	【少女】私の人生なんだから、私に決めさせてよ……。なんでそんな、否定するようなことばっか言うの……？
	【少女の母】否定ばかりしてるわけじゃないの。お母さんはあなたのためを思って……。
	【少女】私のため……？お母さんはただ、私を自分好みのお人形にしたいだけ。私の気持ちなんか、全然考えてないくせに！！
	【少女】いっつもいっつも！子どもを心配してるフリして、自分たちの都合ばっか！そんなの、押し付けないで！
	【少女の母】違う……違うのよ……。私はそんな、そんなわけじゃ……。私はただ、普通に幸せになってほしいだけなのに……。
	【店主】 ……あまり、気に病み過ぎないほうがいい。あの年頃の子は、ああいうもんさ。ああやって反抗したことが、成長につながるんだよ。
	【美波】普通の幸せって……なんなのかな……。
	【奏】それはわからないけれど…… いまは、あの子を追いかけましよう。
	河原
	【少女】うう……。
	【ゆかり】あまり遠くに行ってなくて、よかったです……。
	【少女】みなさん……。うぅうぅぅ……。あんな親、いなければよかったのに……。
	【千夜】そういう言葉は……口に出すものではありません。
	【奏】あなたの気持ち、わかるわ。オトナって身勝手よね。
	【奏】 ……でも、ただそれに反発したって、意味はないと思う。特に、芸能人を目指すのなら、ね。だって、人を魅了するのが仕事なんだもの。
	【千夜】 ……貴方に無関心な人、批判する人。そういう人たちは、必ずいるものです。
	【かな子】でもね、そういう人たちだってファンに変えてみせてこそ、アイドルだって思うんだ。だから…
	【ゆかり】ご両親に、見せてあげてください。あなたの魅力、あなたの気持ち。それがきっと、あなたの最初のオーディションですよ。
	【少女】 ……そう、ですよね。ありがとう……私、頑張ってみます……。
	【ゆかり】あの子……大丈夫でしょうか。
	【かな子】心配だよね……。
	【千夜】家庭の事情は、人それぞれです。私たちにできることなど、最初からありません。
	【美波】うん。あとは、彼女がどう考えどう行動するか、ね。私たちからは芸能界にいる身として、正しいことを伝える。それ以上は、踏み込める範囲じゃないのかも。
	【美波】（でも…………）
	【美波】私の気持ち、か……。
	【美波の父】『美波のためを思って言っているんだ』
	【美波】 ……はあ。なにが、正解なのかな……。
	【奏】 …………。

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第3話道標、途切れて

あらすじ

ひとつ目の駅に到着した5人は、ここで二手に分れることになった。駅に残って電車を待つかな子、ゆかり、千夜に別れを告げ、宿まで歩くことにした美波と奏。しばらく歩いていると、ふたりのスマートフォンの充電が切れてしまう。土地勘のない場所でふたりきり。見知った道は、どこにもない。

	道標、途切れて 3話
	駅前
	【かな子】ふぁぁぁ……やっと着いた！
	【ゆかり】まだ、ひとつ目の駅ですけど……。
	【千夜】当初の予定より、遅れています。道中で時間を食いました。
	【美波】今からなら、電車を待つのもいいかも。あんまり待たずに、乗れると思うし。
	【かな子】そうだね。いっばい歩いたし、電車を待つ？
	【ゆかり】私は、少し疲れてしまって。そうしたいですけど……みなさん、いかがでしょう？
	【千夜】では、電車を待ちましょう。
	【奏】 ……せっかくだし、私は宿まで歩こうかな。
	【美波】 ……え？
	【奏】美波もつきあってくれない？たまにはゆっくり歩くのも、悪くないでしょう？
	【美波】うーん……そうですね。じゃあ、私も歩こうかな！
	【奏】かな子たちは、先に帰ってて。プロデューサーさんにも、よろしく。
	【かな子】え？ ……うん、わかった！じゃあ、またあとでね！
	農道
	【奏】駅を越えて、少し雰囲気が変わってきたわね。
	【美波】そうですね。地図によれば、町から離れて…… ちょっと山道みたいなところも通るみたい。迷わないように注意しないと。
	【美波】って……あ！
	【奏】どうかした？
	【美波】その、スマートフォンの充電が……。
	【奏】あら、大変じゃない。
	【美波】奏さんは、あとどれぐらい残ってます？
	【奏】 ……実は、私ももう充電切れ。
	【美波】えっ。ど、どうしよう……これじゃあ、地図が……。
	【奏】まあ、いいんじゃない？だいたいの方角はわかってるし、大雑把な道のりは覚えているでしょう？
	【美波】それは、もちろんそうだけど……。
	【奏】迷ったら迷ったで、それも面白いんじゃない？さ、行きましょう。
	【美波】あっ、ま、待って。奏さんっ！！
	街中
	【美波】えっと……ここの路地は、どっちかな……？
	【奏】こっちじゃない？あまり小さな路地は、通らない方がいいと思うし。
	【美波】それもそうですね。じゃあ、こっちで。 ……うーん、充電を切らしちゃうなんて、失敗したなぁ。
	【奏】美波、ずっとスマートフォンを気にしていたじゃない？きっと、そのせいだと思うけど。
	【奏】 ……何度か、連絡が来てたわよね？
	【美波】それは……。
	【美波】 ……あれ？本当にこっちの道で大丈夫？さっきの地図だと、こんな道じゃないはずだけど……。
	【奏】どうかしら。地図に反映されていないだけかもしれないし……。
	【美波】 ……進んでみます？
	【奏】そうしましょうか。
	【美波】 ……奏さん。
	【奏】なに？
	【美波】 ……いえ、なんでもないの。こめんなさい。
	【奏】 …………そう。
	【美波】 ………………奏さん。
	【奏】 …………。
	【美波】少しだけ、聞いてもらえますか？
	【奏】ええ。
	【美波】実は…… 今日、ずっと連絡をくれてたのは、パ…… お父さんなんです。
	【美波】ときどきあることなんですけど…… あの映画のお仕事、お父さんがあんまり気に入ってなくて。
	【奏】まあ、親受けのいい仕事とはいい難いものね。
	【美波】言われたんです。お前は自分の将来をどう考えているんだって。
	【美波】それで……少しだけ、喧嘩になっちゃって。

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第4話迷い道の中で

あらすじ

すっかり迷ってしまった美波と奏。日没が迫る中、美波は奏に悩みを打ち明ける。将来について、父親と喧嘩をしてしまったと。親の気持ちは理解できる。しかし、正しい答えなどすぐに出せるものではない。奏は言葉少なに、美波の気持ちを受け止める。その間にも時は進み、空に一番星が輝き始めていた。

	迷い道の中で 4話
	【美波】どうしよう、どんどん違う道に来ちゃってる気がする……。
	【奏】日も暮れかけてきたわね。宿自体は街の中心から外れていたはずだし、近づいてはいると思うけど……。
	【美波】もっと早いうちに、引き返しておくべきでしたね……。
	【美波】 ……あんまり遅くなったら、プロデューサーさんも心配するでしょうし…… 場合によっては、大事になっちゃうかも……。
	【奏】それは……避けたいかな。
	【奏】とはいえ、できなかった判断を悔やんでも仕方ないわ。ここからをどうするか、考えないと。
	【美波】だいたいの地図は頭に入ってるから、せめて、きちんと方角がわかればいいんですけど……。
	【奏】 ……もう少し、進んでみましょうか。舗装された道を進んでいることに変わりはないし、なにかの施設があれば人に尋ねられるかも。
	【美波】 ……そうね、そうしましょう。
	【奏】 ……それで？
	【美波】はい？
	【奏】お父さんとの話。道に迷ったからって、今さら、話してくれない…… なんて、無しよ？
	【美波】あはは……やっぱり、そうですよね。
	【奏】美波の親が、アイドル活動に反対してるなんて、あまり聞き覚えがないけれど。
	【美波】あ、いえいえ。そうじゃないの。うちの親は、基本的に応援してくれてますよ。
	【美波】ただ……どういえばいいのかな。部活動を頑張る子どもを応援するようなもので。
	【美波】いま何かに打ち込むことが、将来に向けた社会経験…… 「大人になるスデップ」だって、思われているの。
	【奏】だから、好ましくないお仕事には文句を言ったり、将来のことを訊いてきたりってわけ？
	【奏】美波のお父さんは、美波のことを、まだ子どもだと思っているのね。
	【美波】まぁ、まだお酒も飲めない年ですからね。
	【奏】そんなの何の関係もないって、美波もよくわかってるくせに。
	【美波】でも、お父さんの気持ちもわかるんです。私はまだ自立しているわけじゃないし、しっかりと説明できる人生プランがあるわけでもない。
	【美波】お父さんだって、ただ本当に、私を心配してくれてるだけ。
	【奏】大人は抑圧者だって、自分の欲求のままに怒れたら、楽だったでしょうに。
	【美波】残念ですけど、もうそこまで子どもじゃなくて。選挙で投票だってできるんですよ。
	【奏】 ……そう聞くと、なんだかすごく大人びて思えるわ。
	【奏】子どもみたいに無邪気にはなれないし、思春期みたいに、反抗もできない。私たちはもう、大人の正しさを知ってしまったからね。
	【美波】でも……自分の人生に答えを出せるほど、大人でもないでしょう。
	【美波】大学の友だちが、就活の話をしていたりするの。それを聞くと悩むんです。この道の先に、私は自分の将来を託せるのかなって。
	【美波】アイドルのままずっと続けるのか、女優やモデルとしてこの世界にいるのか、それともどこかで芸能界を退くのか……。
	【美波】でも……そんなことを考えてしまうこと自体が、仲間たちやプロデューサーさんに不義理な気がして、小賢しいなって、嫌で……。
	【奏】不義理なんかじゃないわよ、それは。むしろ、当たり前のことじゃない。
	【美波】自分のやるべきこと、やりたいことを探して、私はアイドルになったんです。
	【美波】そして、ステージに、なにかを見つけた気がした。でも、それを追いかけることが正しいのか…… 結局、私はまだ迷ったままで……。
	【美波】だけど、いつまでも悩んでいられる年でもなくて。それはわかってるの。わかってるんですけど……。
	【奏】 ……辛いわね。
	【美波】私、親と喧嘩することなんて、ほとんどなかったから。お父さん、慌てちゃってるみたいで。
	【美波】どんどん連絡してくるんですけど、それがなんだか、早く答えを出せって責められている気がして……。
	【奏】 …………。
	【美波】 ……あ。
	【美波】日が沈みはじめちゃった…… 結局、どっちがどの方角かもわからないし……。ホント、今日はダメですね、私……。
	【奏】 ……ねぇ、美波。あの星から何かわかったりしない？
	【美波】あれは……宵の明星？あ……そうか。
	【美波】宵の明星が浮かぶのは西の空！方角がわかりますよ、奏さん！
	【奏】さすが、そのあたりの知識もあるのね。これでなんとかなりそう？
	【美波】大雑把ではありますけど、きっと。あっちの方角へ向かえばいいから……さっきの道です！
	【美波】なんだか、よくわからない場所に着いちゃった……。
	【奏】少なくとも、自分たちのいる位置はわかったわね。やっぱり、この方向で合ってそう。なんとか帰れそうね。
	【美波】そうですね。よかったぁ……。
	【奏】 ……ねぇ、美波。さっきの話だけど……。
	【奏】別に、いいんじゃない。そのままで。
	【美波】 ……そのままで？
	【奏】美波は、百点を目指し過ぎる……いえ、違うわね。百点を目指していないといけないって、そう思い込んでいる気がするの。
	【奏】でも、美波だって人間なんだから。解決できなくて悩んでいて、進むことさえできないことがひとつやふたつあったって、普通よ。
	【奏】確かに、ゴールへ向かうためには、迷うことも必要でしょう。でも、迷いが必ずしもゴールへつながる必要なんて、ないと思う。
	【美波】 ……うん。
	【奏】迷いが晴れないのなら、迷わせたままでいさせてくれることも、大人の役目。そのぐらいには、子どもでいてもいいんじゃない？
	【美波】迷った、ままで……。
	【奏】まあ……そうはいっても、苦しんでしまうのが、美波でしょうから。
	【奏】せめて、そんな自分を肯定してあげたら？悩んで、苦しんで、それでも答えを出せない自分を、そういうものだって。
	【奏】ちょっとぐらい悩みがある方が、女神さまだって、かわいげがあるんじゃない？
	【美波】 ……ふふ。そうかもしれませんね。

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第5話ふたりだけの夜明け

あらすじ

無事に宿へと到着した美波と奏。翌日の早朝、近くの岬へと向かったふたりは、朝日に染まる空と海を見つめる。その光景は、夜から昼へと変わる経過ではなく、夜明けという名前がある。彼女たちの今も、大人になるための経過ではない。いつか色あせるものでも、この一瞬は確かに、彼女たちのものなのだ。

	ふたりだけの夜明け 5話
	旅館
	【かな子】あ、おかえりなさい！
	【ゆかり】お散歩は、いかがでしたか？
	【千夜】お茶でも用意しましょう。少しお待ちを。
	十分話せた？
	【奏】 ……ええ、ありがとう。心配かけたわね。
	【美波】 ……え？奏さん……？あ、まさか……。
	【奏】私のスマートフォン、充電は十分残ってたの。
	【奏】ごめんなさいね、美波。もしかしたら知らなかったかもしれないけど…… 私って、嘘つきなのよ。
	翌朝
	【奏】 ……なに、美波。こんな朝早くに呼び出して………。まだ日も出てないわよ……。
	【美波】ごめんね？ただ、どうしてもふたりで行きたい場所があって。
	【奏】 ……？
	岬
	【奏】ここは、昨日の……。ああ、そう、なるほどね。そういうこと。
	【美波】 ……ねぇ、奏さん。昨日はどうして、わざわざ道に迷ったふりを？
	【奏】それは……あえて言うなら……娘妬、かしら。
	【奏】いつもお手本みたいに、明るく、気高く、美しく。そして、誰にも弱みを見せようとしない。それって、歯がゆいの。横から見ていると、特にね。
	【美波】それは……さすがに、買い被りすぎですよ。私だって、プロテューサーさんや仲間に、お世話になってるんだから。
	【奏】あぁ、誤解しないでね。決定権を委ねられたり、意見を聞かれたりしたいわけじゃないの。あえてチープな言い方をすれば……そう。
	【奏】あなたから、愚痴を聞かされたかったの、私は。
	【美波】 …………。
	【奏】もう生き方を決めてしまった人たちや、責任の意味を知らないような子ども。あるいは、正しく導いてくれる人じゃなくて……。
	【奏】ただ対等に、同じ目線で。「よくわからなくて辛いわね」って。そう言って笑いあえる。
	【奏】あなたにとって、私が。私にとって、あなたが。そういう相手であればいいって、思ったの。
	【美波】奏さん……。
	【美波】私も、嬉しかったの。ああして、ただただ悩みを、打ち明けられて。そんな自分を、肯定してもらえて。だから……。
	【美波】 ……ああ、ほら。見て、奏さん。空が染まる──。
	【美波】昼と夜の狭間。この輝きには「夜明け」という名前がある。この瞬間は決して、夜が昼に変わるだけの「経過」ではなくて。
	【美波】それと同じように…… 子どもでも大人でもない、私たちのこの一瞬も。大人に変わるための「経過」なんかじゃない。
	【奏】いま、この痛みも悩みも、いずれ「経過」という名前へと変わって、美しく縁どられて、色あせていくことでしょう。
	【奏】私たちがもう、子どもの悩みに本当の意味では寄り添えないように。それはきっと、仕方のないこと。
	【奏】だけど、そうだとしても……いえ、だからこそ。今この夜明け、この感情、この煌めきは、私たちのもの。
	【美波】その光を歌うことは……。同じ感情を抱えている人たちの為に歌うのは、私たちにしか、できない役目だものね。
	【奏】数多の夜明けを祝福するように。この輝きを背負って、私たちは女神となりましょう。
	【美波】奏さん、ありがとうございます。朝早くから、つきあってくれて。
	【奏】 ……ねぇ、美波。ひとつ、ずっと気になっていたことがあるんだけど……。いつまで、「奏さん」って呼んでるつもりなの？
	【美波】えっ？
	【奏】呼び捨てでいいよ。距離を感じるじゃない。
	【美波】 …………。
	【美波】ふふっ♪ じゃあ、「奏ちゃん」で！よろしくお願いしますね、奏ちゃん！
	【奏】 ……そうやって呼ばれると、なんだか恥ずかしいな。
	【美波】かーなーでーちゃん！
	【奏】もう……。さあ、そろそろ戻って、お風呂にでも入りましょう。朝焼けを望みながら、ゆっくりとね。

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この後の展開について

本イベントよりも一年前に追加されたものであるが、［ミスティック・ドーン］速水奏特訓前は美波と奏が朝焼けを見ながら露天風呂を楽しむといったシチュエーションとなっている。
ミスティック・ドーンは「Mystic（神秘的）」「Dawn（夜明け）」と考えられ、「夜明け」をテーマとしているデア・アウローラを意識したものと考えられる。

エンディング曙光と共に

あらすじ

美波、奏、かな子、ゆかり、千夜の5人が出演した映画が公開され、順調に動員数を伸ばしていた。また、美波と奏のユニット『デア・アウローラ』の楽曲も、ヒットの兆しが見えているらしい。「夜明けの女神」を意味する名を持つ彼女たちの歌声は、これからも多くの夜明けを祝福するだろう。

	曙光と共に ED
	事務所
	【ナレーション】そのサメは、砂の中からやってくる！！
	【奏】『まさか……砂浜の中を、泳いでいるの！？』
	【美波】『もう……どこにも逃げ場がない！！』
	【ナレーション】その襲撃から、逃れられるか……！？スナイバーデスシャーク、大ヒット公開中！
	【奏】 ……どこからどう見てもB級なのに、意外と評判いいみたいね、これ。
	【千夜】大衆娯楽、というものでしょうか。私には、理解できません。
	【ゆかり】高尚なクラシックよりも、耳馴染んだポピュラー音楽の方が喜ばれることもあります。そういうことでは、ないでしょうか。
	【かな子】そういうのは、お菓子も一緒かも！身近でお手軽なのって、大事だよね。
	【美波】私は、けっこう売れるんじゃないかなって思いましたよ。脚本も演じてて楽しかったですし！
	【奏】 ……美波は器が大きいわね。まぁ、プロデューサーさんの尽力もあって、後半はある程度まっとうなディレクションだったけど。
	【美波】ですよね。監督さんは、複雑な顔をされてましたけど。
	【奏】それでも仕上げる辺り、監督も大人だったんでしょう。それに、その辺の押し引きは私たちの領分じゃないから。任せておけばいいんじゃない？ね、プロデューサーさん？
	そうだね
	【○○P】嫌な大人の話は、大人に任せてくれればいい。今回も結果として売れているし、問題ないよ。
	【美波】ありがとうございます。
	【千夜】売れたといえば。おふたりの楽曲も、無事売れていると聞きました。
	【ゆかり】おめでとうございます♪
	【かな子】私の友だちも、たくさん聴いてるって言ってたよ～。特に、ちょっと大人びた感じの子たちが、すこく感動してた！
	【奏】それは嬉しいわね。届くべきところに届いて、共感してもらえたなら。
	【美波】それこそ、私たちを身近に感じてもらえたら、嬉しいですよね。
	きっとそうなった
	【美波】ふふっ。これからも、私と奏ちゃんの『デア・アウローラ』、プッシュお願いしますね！
	奏ちゃん……？
	【○○P】なんだか以前より、仲良くなったみたいだね。
	【奏】あら。気づいても、言わぬが花、ってこともあるわよね。
	【美波】秘密の夜明けを、奏ちゃんと一緒に迎えましたから。
	！？
	【奏】その想い出は、私たちだけのモノ。いくらプロデューサーさんだからって、わけてあげないから。
	【美波】知らぬ間に、子どもはオトナになっていくもの……なーんて。
	【美波】私、この後カフェにでも寄ろうかと思っているんですけど、奏ちゃんも一緒にどうですか？
	【奏】素敵なお誘いね。もちろん、ご一緒させてもらうわ。
	【美波】それじゃあプロデューサーさん、みんな、お疲れさまです。
	【奏】お疲れさま。
	【奏】お父さんとの話は、結局どうなったの？
	【美波】そういえば、話してませんでしたね。
	【美波】あの後、両親とはゆっくり話したんです。まだ自分の中でも答えが出ていないこと。ちゃんと考えるから、待っていてほしいこと。
	【美波】それから…… 将来へのキャリアじゃなくて、ただ単純に。アイドルは楽しいから、続けたいってこと。
	【奏】美波……。
	【美波】そしたら……ワガママを言ってくれたねって、バパったら、なんだか嬉しそうで。私、ちょっとだけ泣いちゃいました。
	【奏】そう……よかったわね、美波。
	【美波】はい！いろいろ聞いてくれてありがとう、奏ちゃん。
	【奏】どういたしまして。 ……いつか、私の充電が切れたときは、田舎道をつきあってね。
	【美波】うん。任せてください。こうみえて私、健脚ですから。
	【奏】美波ったら。 ……あら？
	【美波】『Secret Daybreak』…… 店内のBGMに使っていただけるなんて嬉しいな。
	【奏】願わくばこの曲が……。
	【美波】様々な夜明けを祝福する、曙光となりますように。
	【美波】ふふっ♪ 【奏】ふふっ♪

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予告1（新田美波） Secret Daybreak予告1

予告2（速水奏） Secret Daybreak予告2

Twitter予告 2019/11/18

添付動画

動画ファイルへのリンク
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シンデレラガールズ劇場わいど☆

第190話

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結果発表演出

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カテゴリ：
ゲーム
総合

Secret Daybreak 〈イベント〉 - 新田美波データベース（アイドルマスターシンデレラガールズ）先頭へ

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	波の下は青く深く OP
	映画の撮影中
	【奏】きゃあああああ！！サメよ！サメが出たわ！！
	【美波】あれは……スナイパーデスシャーク！！
	【スナイパーデスシャーク】グオオオオオオオン！！
	【千夜】くっ……こうなったら、我が一族に伝わる、メイド式格闘術で……あっ！
	【かな子】め、メイドさんが食べられたあ～～！！
	【ゆかり】いやあああああああ！！
	【監督】カーット！！いいよいいよ！！もっともっと面白く、大袈裟に！
	【監督】特に、速水さんと新田さん！ふたりはもっと、あざとくお色気たっぷりな感じで！！エンターテインメントでいこう！！
	【美波】はいっ！【奏】はい。
	撮影終了後
	【奏】私もまだまだ、プロになりきれないわね……。
	【？？？】かーなーでさんっ！
	【奏】えっ……？ひゃっ……！
	【美波】お疲れさま！飲み物、どうぞ！
	【奏】びっくりした……ありがとう、いただくわ。
	【美波】ふふっ、びっくりさせちゃった♪
	【奏】わざわざ、私の驚き顔を見に？
	【美波】撮影が終わるなり、なんだか浮かない顔で歩いていったでしょう。気になっちゃって。
	【奏】さすが、よく見てるわね。
	【美波】なにか、悩みごとですか？
	【奏】悩みというわけではないけれど…… 仕事に私情が入ってしまう自分を、少し反省していたところ。
	【奏】色気を出せとか、エンタメは観客に婿びろとか…… いえ、言っていることは正しいと思うんだけど…… あの監督、どうも肌に合わなくて。
	【美波】わかります。セクシーさを見せるのって、ちょっと恥ずかしいですよね。
	【奏】恥ずかしさというより……品性？婿びるのではなく、魅せたいというか…… いえ、これも結局、私のエゴね。
	【美波】そういうこだわりも、大事だと思います。プロデューサーさんにも相談してみたら？
	【奏】ええ。ありがとう、美波。
	【美波】ううん、そんな。 ……さ、そろそろ戻りませんか？みんなでホテルに帰って、休みましょう？
	【奏】あら、もう少し、ふたりで潮風を浴びない？
	【美波】あんまり遅くなると、プロデューサーさん、心配してやってきちゃうから。
	【奏】ふふ、振られちゃった。 ……戻りましようか。
	【かな子】あ、来た来た！そろそろ帰るよ～！
	【ゆかり】プロデューサーさん、ふたりが帰ってきました。いつでも出られますよ。
	悪いけど先に帰って欲しい
	【千夜】 ……独りで残るのですか？まだなにか、やることでも？
	監督と話してくるよ
	【○○P】「Secret Daybreak」の発売に向けて、ふたりを売り出していく時期だし、使ってもらえるのはありがたいけれど……。
	安売りされては困る
	【美波】心配する必要は、なかったみたいですね。
	【奏】ふふ、そうみたい。
	【美波】さて、それじゃあみんなで──。
	【美波】 ……。
	【奏】どうかした？
	【美波】あ、ううん、なんでもない！さあ、駅に向かいましょう！
	【奏】 ……話させても、話してはくれないの。
	【奏】どこまでも完壁で、誰にでも与える一方で……。女神のようとは、よく言ったものね。
	【ゆかり】ああっ！電車が行ってしまいました……。
	【千夜】では、次の電車は……。
	【かな子】い、1時間後だよ～～！！
	【美波】それじゃあ、歩いて帰るっていうのは？ 2駅分だし、なんとか歩けるんじゃない？
	【奏】徒歩1時間半……時間はかかるけど、ただ待つよりはいいかもしれないわね。
	【美波】じゃあ、そうしましょう！ふふ、なんだかちょっと、ワクワクしてきちゃった！

	旅路のはじまり 1話
	住宅街
	【美波】『デア・アウローラ』……私たちのユニット名の意味は、「夜明けの女神」ってところかな。
	【奏】女神なんて、私には恐れ多いけど。
	【美波】ふふ、私にだってそうですよ。でも、そう名付けてくれたプロデューサーさんの期待には、応えたいなって。
	【かな子】ふたりにピッタリだよ～！いいなあ、女神！私も呼ばれてみたい！
	【ゆかり】かな子女神さま！
	【かな子】はーい♪ ふふ、ありがとう、ゆかりちゃん！
	【千夜】 ……。
	【美波】千夜ちゃん、撮影はどうだった？たしか、映画の撮影、初めてだったんだよね？
	【千夜】 ……可もなく不可もなく、でしょうか。こうして今日の撮影を終えられたということは、私は私の仕事を為したかと。
	【千夜】個人的な感想としては…… ふざけた脚本だな、と。
	【奏】あら、本当に使えるわけじゃないの？メイド式格闘術。
	【千夜】まあ……真似事程度なら。お嬢さまに付き合わされて、いろいろと習ったことがあります。
	【ゆかり】すごいですね……。有香ちゃんと、どっちが強いんでしょう？
	【ゆかり】あ、有香ちゃんというのは私のお友だちの、スイカを割れるアイドルなんですけど……。
	【千夜】私はスイカは割れません。
	【ゆかり】なら、有香ちゃんの勝ちですね。
	【美波】なんの勝負なのかな…… あ、みんな。ちょっと道を空けてあげて。
	【先生】みんなちゃんとついてきてる？
	【小学生たち】はーい！！
	【先生】先生から離れないように！ルールを守って、安全に帰りましょうね！
	【かな子】集団下校かな。懐かしいな～。みんなもあった？集団下校。
	【奏】あったあった。男子がふざけてて、うるさかったりして。
	【美波】わかります。それを注意して、ちょっと喧嘩になっちゃったり。
	【奏】ふふ、美波らしいわね。クラス委員とかやってたんでしょう。
	【美波】そんなにわかりやすいかな、私……。
	【かな子】ゆかりちゃんはどうだった？
	【ゆかり】実は、送り迎えは家の人がしてくれたので……。こうして長い時間歩くのは、それこそロケなどがなければ、あんまり……。
	【かな子】お嬢様～～～～！！
	【かな子】千夜ちゃんは？
	【千夜】小学生……もう、遠い昔のように感じます。
	【奏】そうね。あの頃の私が今の自分を見たら、びっくりするかも。
	【美波】小学生の奏さんって、あまり想像できませんね。
	【奏】あら、これでもたしか、純粋な女の子だったのよ？愛情と夢、優しさを信じている、ね。
	【千夜】世界はそこまで綺麗にできていないと、気づくときがくるものです。
	【奏】そう……でも、あの頃の残滓が自分の中にあるから、こうしてアイドルなんて仕事をやっているのかもしれないわ。
	【千夜】 ……そうなのですね。
	【美波】かな子ちゃんは昔から、お菓子を作るのが好きだったの？
	【かな子】うん！お菓子を作って、みんなで食べながら、わいわいお話するの。楽しかったなぁ～。
	【ゆかり】私はお稽古事が多かったので、そういうの、少し羨ましいです。
	【かな子】でも、その分ゆかりちゃんはいろんなことが身についててすごいと思う！
	【美波】小さい頃の経験が、今に繋がっている…… そう思うと、なんだか感慨深いですね。
	【美波】あ……。
	【千夜】それ、返事はよいのですか？
	【美波】ええ。大丈夫。急ぎのことじゃないから。
	【奏】 …………。
	【美波】それよりみんな、歩き疲れたよね。そろそろ少し休憩にしない？
	【ゆかり】そうですね。それなりに歩きましたし…… 喫茶店にでも入って、一息つきましょう。

	道半ばにて 2話
	喫茶店
	【千夜】 ……ふむ、悪くありません。
	【千夜】コーヒーもドリップで丁寧に滝れてありますし、内装の趣味も落ち着いたアンティークで酒落ている。 ……よい店ですね。
	【奏】都会のカフェと違って混んでもいないし、落ち着くわね。
	【店主】はは。ありがとうございます。私の趣味で始めた店ですので、普段は常連さんしか来ないのですが……今日は華やかですね。
	【店主】こちら、ご注文のイチゴパフェです。ごゆっくりお過ごしください。
	【かな子】ありがとうございます～！美味しそ～～！！
	【ゆかり】ふふ。ケーキも美味しいです。かな子さん、ひとくちいかがですか？
	【かな子】うん、食べる！ありがとう！お返しにパフェあげるね！
	【店主】お、いらっしゃい。
	【少女】 …………コーヒーお願い。
	【少女】 …………。うぅ…………。
	【美波】ね、ねぇ……。さっきお店に入ってきた子、泣いてますよね……？
	【かな子】ちょっとだけ、お話聞いてみる？
	【千夜】私なら、放っておきます。 ……他人の事情に首をつっこむのは、容易ではありません。
	【美波】そうね。でも…… 誰かを笑顔にするのがアイドル、だと思うから。
	【美波】あの、なにかあったんですか？
	【少女】 ……っ。あなたたちには関係な…………。うそ。新田美波さん？
	【美波】え？あ、はい、新田美波です！
	【少女】うそうそうそ！うわーっ、速水さんに、三村さん、水本さんに……！なになに？撮影？なにかのロケですか！
	【ゆかり】私たちのこと、知ってくださってるんですね。ありがとうございます。
	【奏】今は撮影を終えて、少し休憩していたのだけど…… なんだか、悲しい声が聞こえてきたから。
	【かな子】私たちでよかったら、お話聞くよ？
	【少女】みなさんに聞いていただけるなら…… 実は……。
	【奏】なるほど。芸能界志望だけど、親御さんに反対されてるのね。
	【少女】そうなんです！それで、今日は中学で保護者面談だったんですけど、ホントうちの親、ありえなくて！
	【少女】あんたじゃ無理とか、安泰がとか、心配とか！大人っていつもそういうのばっか！
	【美波】 ……うん。でも……でも、それは……。
	【少女】あの！よかったら、みなさんのお話、聞かせてください！芸能界のこと、もっと知りたいんです！
	【奏】話せることだけになるけれど、それでもよければ。
	【少女】やったあ！！
	【少女】そっかぁ、レッスンってやっぱりそんなに厳しいんだ。でも……。
	【店主】いらっしゃいま……おや。
	【少女の母】やっぱりここにいた。アイドルだか女優だか歌手だか知らないけど、あんたね、いつまでもバカなことばっか言ってないで……。
	【少女】うるさいっ！！
	【ゆかり】わっ！！【かな子】わっ！！
	【少女】私の人生なんだから、私に決めさせてよ……。なんでそんな、否定するようなことばっか言うの……？
	【少女の母】否定ばかりしてるわけじゃないの。お母さんはあなたのためを思って……。
	【少女】私のため……？お母さんはただ、私を自分好みのお人形にしたいだけ。私の気持ちなんか、全然考えてないくせに！！
	【少女】いっつもいっつも！子どもを心配してるフリして、自分たちの都合ばっか！そんなの、押し付けないで！
	【少女の母】違う……違うのよ……。私はそんな、そんなわけじゃ……。私はただ、普通に幸せになってほしいだけなのに……。
	【店主】 ……あまり、気に病み過ぎないほうがいい。あの年頃の子は、ああいうもんさ。ああやって反抗したことが、成長につながるんだよ。
	【美波】普通の幸せって……なんなのかな……。
	【奏】それはわからないけれど…… いまは、あの子を追いかけましよう。
	河原
	【少女】うう……。
	【ゆかり】あまり遠くに行ってなくて、よかったです……。
	【少女】みなさん……。うぅうぅぅ……。あんな親、いなければよかったのに……。
	【千夜】そういう言葉は……口に出すものではありません。
	【奏】あなたの気持ち、わかるわ。オトナって身勝手よね。
	【奏】 ……でも、ただそれに反発したって、意味はないと思う。特に、芸能人を目指すのなら、ね。だって、人を魅了するのが仕事なんだもの。
	【千夜】 ……貴方に無関心な人、批判する人。そういう人たちは、必ずいるものです。
	【かな子】でもね、そういう人たちだってファンに変えてみせてこそ、アイドルだって思うんだ。だから…
	【ゆかり】ご両親に、見せてあげてください。あなたの魅力、あなたの気持ち。それがきっと、あなたの最初のオーディションですよ。
	【少女】 ……そう、ですよね。ありがとう……私、頑張ってみます……。
	【ゆかり】あの子……大丈夫でしょうか。
	【かな子】心配だよね……。
	【千夜】家庭の事情は、人それぞれです。私たちにできることなど、最初からありません。
	【美波】うん。あとは、彼女がどう考えどう行動するか、ね。私たちからは芸能界にいる身として、正しいことを伝える。それ以上は、踏み込める範囲じゃないのかも。
	【美波】（でも…………）
	【美波】私の気持ち、か……。
	【美波の父】『美波のためを思って言っているんだ』
	【美波】 ……はあ。なにが、正解なのかな……。
	【奏】 …………。

	道標、途切れて 3話
	駅前
	【かな子】ふぁぁぁ……やっと着いた！
	【ゆかり】まだ、ひとつ目の駅ですけど……。
	【千夜】当初の予定より、遅れています。道中で時間を食いました。
	【美波】今からなら、電車を待つのもいいかも。あんまり待たずに、乗れると思うし。
	【かな子】そうだね。いっばい歩いたし、電車を待つ？
	【ゆかり】私は、少し疲れてしまって。そうしたいですけど……みなさん、いかがでしょう？
	【千夜】では、電車を待ちましょう。
	【奏】 ……せっかくだし、私は宿まで歩こうかな。
	【美波】 ……え？
	【奏】美波もつきあってくれない？たまにはゆっくり歩くのも、悪くないでしょう？
	【美波】うーん……そうですね。じゃあ、私も歩こうかな！
	【奏】かな子たちは、先に帰ってて。プロデューサーさんにも、よろしく。
	【かな子】え？ ……うん、わかった！じゃあ、またあとでね！
	農道
	【奏】駅を越えて、少し雰囲気が変わってきたわね。
	【美波】そうですね。地図によれば、町から離れて…… ちょっと山道みたいなところも通るみたい。迷わないように注意しないと。
	【美波】って……あ！
	【奏】どうかした？
	【美波】その、スマートフォンの充電が……。
	【奏】あら、大変じゃない。
	【美波】奏さんは、あとどれぐらい残ってます？
	【奏】 ……実は、私ももう充電切れ。
	【美波】えっ。ど、どうしよう……これじゃあ、地図が……。
	【奏】まあ、いいんじゃない？だいたいの方角はわかってるし、大雑把な道のりは覚えているでしょう？
	【美波】それは、もちろんそうだけど……。
	【奏】迷ったら迷ったで、それも面白いんじゃない？さ、行きましょう。
	【美波】あっ、ま、待って。奏さんっ！！
	街中
	【美波】えっと……ここの路地は、どっちかな……？
	【奏】こっちじゃない？あまり小さな路地は、通らない方がいいと思うし。
	【美波】それもそうですね。じゃあ、こっちで。 ……うーん、充電を切らしちゃうなんて、失敗したなぁ。
	【奏】美波、ずっとスマートフォンを気にしていたじゃない？きっと、そのせいだと思うけど。
	【奏】 ……何度か、連絡が来てたわよね？
	【美波】それは……。
	【美波】 ……あれ？本当にこっちの道で大丈夫？さっきの地図だと、こんな道じゃないはずだけど……。
	【奏】どうかしら。地図に反映されていないだけかもしれないし……。
	【美波】 ……進んでみます？
	【奏】そうしましょうか。
	【美波】 ……奏さん。
	【奏】なに？
	【美波】 ……いえ、なんでもないの。こめんなさい。
	【奏】 …………そう。
	【美波】 ………………奏さん。
	【奏】 …………。
	【美波】少しだけ、聞いてもらえますか？
	【奏】ええ。
	【美波】実は…… 今日、ずっと連絡をくれてたのは、パ…… お父さんなんです。
	【美波】ときどきあることなんですけど…… あの映画のお仕事、お父さんがあんまり気に入ってなくて。
	【奏】まあ、親受けのいい仕事とはいい難いものね。
	【美波】言われたんです。お前は自分の将来をどう考えているんだって。
	【美波】それで……少しだけ、喧嘩になっちゃって。

	迷い道の中で 4話
	【美波】どうしよう、どんどん違う道に来ちゃってる気がする……。
	【奏】日も暮れかけてきたわね。宿自体は街の中心から外れていたはずだし、近づいてはいると思うけど……。
	【美波】もっと早いうちに、引き返しておくべきでしたね……。
	【美波】 ……あんまり遅くなったら、プロデューサーさんも心配するでしょうし…… 場合によっては、大事になっちゃうかも……。
	【奏】それは……避けたいかな。
	【奏】とはいえ、できなかった判断を悔やんでも仕方ないわ。ここからをどうするか、考えないと。
	【美波】だいたいの地図は頭に入ってるから、せめて、きちんと方角がわかればいいんですけど……。
	【奏】 ……もう少し、進んでみましょうか。舗装された道を進んでいることに変わりはないし、なにかの施設があれば人に尋ねられるかも。
	【美波】 ……そうね、そうしましょう。
	【奏】 ……それで？
	【美波】はい？
	【奏】お父さんとの話。道に迷ったからって、今さら、話してくれない…… なんて、無しよ？
	【美波】あはは……やっぱり、そうですよね。
	【奏】美波の親が、アイドル活動に反対してるなんて、あまり聞き覚えがないけれど。
	【美波】あ、いえいえ。そうじゃないの。うちの親は、基本的に応援してくれてますよ。
	【美波】ただ……どういえばいいのかな。部活動を頑張る子どもを応援するようなもので。
	【美波】いま何かに打ち込むことが、将来に向けた社会経験…… 「大人になるスデップ」だって、思われているの。
	【奏】だから、好ましくないお仕事には文句を言ったり、将来のことを訊いてきたりってわけ？
	【奏】美波のお父さんは、美波のことを、まだ子どもだと思っているのね。
	【美波】まぁ、まだお酒も飲めない年ですからね。
	【奏】そんなの何の関係もないって、美波もよくわかってるくせに。
	【美波】でも、お父さんの気持ちもわかるんです。私はまだ自立しているわけじゃないし、しっかりと説明できる人生プランがあるわけでもない。
	【美波】お父さんだって、ただ本当に、私を心配してくれてるだけ。
	【奏】大人は抑圧者だって、自分の欲求のままに怒れたら、楽だったでしょうに。
	【美波】残念ですけど、もうそこまで子どもじゃなくて。選挙で投票だってできるんですよ。
	【奏】 ……そう聞くと、なんだかすごく大人びて思えるわ。
	【奏】子どもみたいに無邪気にはなれないし、思春期みたいに、反抗もできない。私たちはもう、大人の正しさを知ってしまったからね。
	【美波】でも……自分の人生に答えを出せるほど、大人でもないでしょう。
	【美波】大学の友だちが、就活の話をしていたりするの。それを聞くと悩むんです。この道の先に、私は自分の将来を託せるのかなって。
	【美波】アイドルのままずっと続けるのか、女優やモデルとしてこの世界にいるのか、それともどこかで芸能界を退くのか……。
	【美波】でも……そんなことを考えてしまうこと自体が、仲間たちやプロデューサーさんに不義理な気がして、小賢しいなって、嫌で……。
	【奏】不義理なんかじゃないわよ、それは。むしろ、当たり前のことじゃない。
	【美波】自分のやるべきこと、やりたいことを探して、私はアイドルになったんです。
	【美波】そして、ステージに、なにかを見つけた気がした。でも、それを追いかけることが正しいのか…… 結局、私はまだ迷ったままで……。
	【美波】だけど、いつまでも悩んでいられる年でもなくて。それはわかってるの。わかってるんですけど……。
	【奏】 ……辛いわね。
	【美波】私、親と喧嘩することなんて、ほとんどなかったから。お父さん、慌てちゃってるみたいで。
	【美波】どんどん連絡してくるんですけど、それがなんだか、早く答えを出せって責められている気がして……。
	【奏】 …………。
	【美波】 ……あ。
	【美波】日が沈みはじめちゃった…… 結局、どっちがどの方角かもわからないし……。ホント、今日はダメですね、私……。
	【奏】 ……ねぇ、美波。あの星から何かわかったりしない？
	【美波】あれは……宵の明星？あ……そうか。
	【美波】宵の明星が浮かぶのは西の空！方角がわかりますよ、奏さん！
	【奏】さすが、そのあたりの知識もあるのね。これでなんとかなりそう？
	【美波】大雑把ではありますけど、きっと。あっちの方角へ向かえばいいから……さっきの道です！
	【美波】なんだか、よくわからない場所に着いちゃった……。
	【奏】少なくとも、自分たちのいる位置はわかったわね。やっぱり、この方向で合ってそう。なんとか帰れそうね。
	【美波】そうですね。よかったぁ……。
	【奏】 ……ねぇ、美波。さっきの話だけど……。
	【奏】別に、いいんじゃない。そのままで。
	【美波】 ……そのままで？
	【奏】美波は、百点を目指し過ぎる……いえ、違うわね。百点を目指していないといけないって、そう思い込んでいる気がするの。
	【奏】でも、美波だって人間なんだから。解決できなくて悩んでいて、進むことさえできないことがひとつやふたつあったって、普通よ。
	【奏】確かに、ゴールへ向かうためには、迷うことも必要でしょう。でも、迷いが必ずしもゴールへつながる必要なんて、ないと思う。
	【美波】 ……うん。
	【奏】迷いが晴れないのなら、迷わせたままでいさせてくれることも、大人の役目。そのぐらいには、子どもでいてもいいんじゃない？
	【美波】迷った、ままで……。
	【奏】まあ……そうはいっても、苦しんでしまうのが、美波でしょうから。
	【奏】せめて、そんな自分を肯定してあげたら？悩んで、苦しんで、それでも答えを出せない自分を、そういうものだって。
	【奏】ちょっとぐらい悩みがある方が、女神さまだって、かわいげがあるんじゃない？
	【美波】 ……ふふ。そうかもしれませんね。

	Secret Daybreak 予告1
	【美波】こんにちは！新田美波です！私たち『デア・アウローラ』の新曲を、もうすぐみなさんにお届けできるみたい！
	【美波】その宣伝もかねて、映画の撮影に出た私たちなんだけど、その帰り道で……。もしかして……道に迷っちゃいました？
	【美波】私たちふたりが見せる景色を、お楽しみに！

	Secret Daybreak 予告2
	【奏】こんにちは、速水奏です。今回は美波と組んで、新しい曲を歌いました。
	【奏】美波はいつでも明るく完壁で、太陽のように、あるいは女神のように輝いていて…… だからこそ、その陰を、知りたくなるわね。
	【奏】私と美波の曲『Secret Daybreak』を、お楽しみに。

新田美波データベース（アイドルマスターシンデレラガールズ）

概要

デア・アウローラエンブレム

イベント報酬

［Secret Daybreak］新田美波

特訓前

特訓後

［Secret Daybreak］速水奏

特訓前

特訓後

海底神殿の祭壇

デア・アウローラトロフィー

デア・アウローラトロフィー/金

デア・アウローラトロフィー/銀

デア・アウローラトロフィー/銅

ルール説明

イベントコミュ

オープニング 波の下は青く深く

あらすじ

第1話 旅路のはじまり

あらすじ

第2話 道半ばにて

あらすじ

第3話 道標、途切れて

あらすじ

第4話 迷い道の中で

あらすじ

第5話 ふたりだけの夜明け

あらすじ

この後の展開について

エンディング 曙光と共に

あらすじ

予告1（新田美波） Secret Daybreak予告1

予告2（速水奏） Secret Daybreak予告2

Twitter予告 2019/11/18

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シンデレラガールズ劇場わいど☆

第190話

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オープニング波の下は青く深く

第1話旅路のはじまり

第2話道半ばにて

第3話道標、途切れて

第4話迷い道の中で

第5話ふたりだけの夜明け

エンディング曙光と共に