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10.EB-477棲息変異個体 - 18/03/14 22:13:34 - ID:ZFTxhO47+Q
―20039_10_03_1210
「はい、いいえ!のらどの!!のらどのもくろみつが付いてますっ!!」
ん?と、見れば、黒い粘性の液体がべったりとズボンの太腿部を濡らしている。
「…何(なん…?)」
それだけならまだしも、周囲のアンドロイドお嬢様方が、微笑ましいような、暖かいような目線で見守ってくれていた。部下とのイチャイチャの果てに二人とも甘味塗れ―これは恥ずかしい。のらきゃっとは誤魔化す事にした。
「け、ケーキで…ちがう、ちがいます。経費で!」
「戦闘行為でのよごれじゃないとだめであります。わたし、そのへんはくわしいですよ!」
ろりらしい、真面目な受け答えだ、アンドロイド達の間に小さな笑いが伝播していく。
少女達を代表してか、“お可愛らしい軍人さん、どうかクリーニング代としてお納めください”と双子のアンドロイドから、支払い用端末にクレジットを送られた。“日頃護ってもらっているから、そのお礼の気持ちです”そして“可愛いですね”と言われれば断ることはできず。さらにお菓子代まで奢って貰った。
結果、お洋服を汚してしまった女の子という風体で隊舎に帰るはめになった。(真実
一軍人が、遊撃部隊の中隊を率いる佐官が。
「…何(なん…)…洒落になりません。ろりなら許されるのに、ろりなら…」
「のらどの?なにをいっているでありますか?」
自動洗浄でパパッと綺麗に出来れば良いのだが、それは長期戦時を除いて、自分で禁止してしまった。“みだりに技術を用いて身の回りの事を片付けてはならない”これは隊規であるし、それ以前にのらきゃっとの守っている心得なのでどうしようもない。
二人で隊舎に入ると、ごりとそげに早速笑われた。
「アッハハ…のら隊長のくろみつかけだよ、コイツは美味しそうだ」
「…!のら!ペロペロしても良いですか!?」
ふたりへの今度の拳骨は、今度は、かなり手加減してやったそうな。
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