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  • 115 yail0 yail0 - 18/04/20 03:01:29

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    皮肉にも、指揮官の俺は誰一人も守れなかった。皮肉にも、鉄の人形は爆発からどうでも良い人間を守ってくれた。
    4月29日、曇。
    こないだの爆撃から逃げる時、みんなバラバラになってしまった。「ーか?」煙が済んだ後、彼女が何かを言おうとしたが、ちゃんと聞こえなかった。それを言ったら彼女は「ーました、分かりました」と言てる。それは配慮なのか、と俺が乾いた笑顔で言ったら、俺が悲しいからそう見えたのか、悲しい表情で、彼女は答えた。「違います、違います。」と。

    ​曇。
    「ー教えてください。」
    彼女はそう言った。何について?と聞いたら、「古郷に、家族について教えてください。」と言ってる。
    前に話したじゃないか、と言ったら「そうです、そうです。でも、それを話す隊長は笑顔でしたから。」と彼女は答えた。
    もう隊長でもなんでもないけど、俺が帰るべき居場所だったところについてまたいろいろ話した。彼女はまた、その優しい笑顔を見せてくれた。

    雨。
    お前をどう呼べば良いか、と彼女に聞いた。もう上下関係とかでもないし、呼ぶ名が必要だったからーと言ったが、本当今更な事だな。
    彼女は少し考えた後、「野良、はどうですか。敗残兵ですし、捨てられたし。」と言いながら笑った。猫の耳みたいなアンテナを動きながら。
    俺は、お前を捨てない。

    曇。
    他の部隊からの敗残兵に壊された街からのと難民。そんな人々と出会った。敵側だった人も民間人だった人も全部戦争からの傷で諦めてる。
    彼女は、のらは、彼らと一緒に行こうとした。俺は彼女の決定にただ一緒に背負う事にした。
    世界から捨てられた奴らの行進を始めた。

    ​晴。
    もう書く紙がない。だから記録はこれで終わりた。これを読む人はどこの誰か知らないが、これだけは言っておくとする。
    野良猫はそれからどんどん、居場所を失った奴らを慰めて、連れて進んだ。
    家族とは何か、古郷とは何か質問してたあの猫は、古郷と家族をここで作れたかは…さて、どうだろう。

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