掲示板・スレッド詳細
SS投稿スレッド
129.名無しの天狗 - 18/07/27 17:42:36 - ID:RDSFIzoSpA
(4/5)
そして何でもない談笑が始まる。近況から始まり、部隊や前線での様子、関わりが多い
整備士達の話などをのらショットにつまみを追加しながら続けた。
「その男のケツ引っ叩いてやりなよ。私もさぁ新人のらきゃっと部隊の教官しているのね、
そこにさ、これまた新人の気の強そうな人間の男の子がいちゃもん付けてきたわけよ。」
「ほぅ、反骨精神溢れる子ですか。」
「そうそう、それでこうよ。丁寧語で話していたのをね、今みたいに崩した喋り方にして
さぁガン垂れて詰め寄ってやったら、それはもう目を剥いて驚いて挙動不審よ。あぁ……
良いものだったよ。こういうの好き。侮るもんは張っ倒していけー」
「あなたはかなり長く生きていますからね……個性が爆発しすぎて機械的な新人達との
ギャップもありますよね……。それでその男の子に逆上とかされませんでしたか?」
「大丈夫よ心配しないで。教官特権もあるしちゃんと説得したからね。あの子も良い
子よ?今時珍しい正義感増し増し正統派男児で、ちょっと勘違いがあっただけだったから。」
そう言うと少し詰まったように口を歪め、グラスに浮く分離物にオレンジの皮、果実片が
混じった気色悪い流れに目を落とす。言いたいことは分かる。この戦争はいつ終わるのか
という類のものだろう。そして言葉にしても意味がないばかりかこの場に水を差すという
ことまで理解しているのだろう。……それでも、あえて言おう。
最新コメント
2022-11-17
2022-06-15
2019-11-21
2019-11-14
2019-08-06
2019-05-03
2019-02-06
2019-01-24
2018-11-30
2018-11-29