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0 zz_roba zz_roba - 18/03/12 02:40:36

SS投稿スレッドです。

  • 130名無しの天狗 - 18/07/27 17:46:20 - ID:RDSFIzoSpA

    (5/5)

    「終わりますよ。」
    「……。」

    「私達で終わらせてみせますから。そのために生まれたのですからね。あなたは少しでも
    皆を鍛え、私達は奴らを尽く滅ぼす。折れることなどありませんから。」
    「うん……。」

    「絶対に諦めません。」
    「うん。」

    「末代とも言わずいつまでものらショットを広める使命もありますしね。」
    「うん……、…………えぇ?」

     久しぶりに見る思い切り間抜けな顔を見て思わず喉が鳴るほど笑ってしまう。お上品に
    いかねば。のらショットの残りをあおる。自分用の特性グラスには汚れ一つ付着せず、透き
    通った輝きを見せた。さすがのらショット推進派で開発した最新作だ。

    「極めて無駄なことを意味もなく行って、阿呆みたいに騒ぐ。そんな未来が見たいのです。」
    「ごめんのらショットを出した段階でシリアスが保てない。」

     同好の士である彼女に呆れられるとは心外だ。だが、それでもいいだろう。これは些細な
    きっかけの一つに過ぎないのだから。あなたにとってただの遊びのようなものであっても、
    あなたが私に灯してくれたものを決して忘れることはない。

    「それはさておき。私も自分のレシピを一つ完成させました。これのことですが。」
    「うん、まあいいか。おめでとうだね。君はもうずっと成長したみたいだよ。」

    「ありがとうございます。それで、名前を付けることにしました。」
    「へぇ、オリジナルのらショット命名者の仲間入りというわけだ。どんな名前にしたの?」

     まるで自分のことのように喜んでくれる彼女に私はにやっと、猫のように笑う。胸の奥が
    暖かくなるが何処か気恥ずかしさもあり、少々の緊張が巡っている。由来など、私個人の
    思いなどは残らないだろうが、レシピとしてここに残しておくことにした。

    「〈僚機の記憶〉、です。」

    →コラボカフェのらショットの商品名談議END

  • 131匿名ねずみ - 18/07/28 17:47:19 - ID:I6cTF+i+Kw

    (1/5)

    「まったくも」。今日は夏祭り。しかし、急にお仕事が忙しくなったプロデューサーさんから、「すまないが、先に行ってりんご飴でも食べていてほしいm(_ _)m」と連絡があったのだ。

    「お仕事なら仕方ありません。でも、りんご飴で許してもらえるだろうという考えがいただけません」。そう、独り言ちては、頬を膨らませるのらきゃっと。「(それに、新しい浴衣姿、最初に見てもらいたいですし…)」。

    結局、プロデューサーさんを家で待つことにしたのらきゃっとのもとに、「宅急便です!」。「おや、何でしょう。ご当地珍ドリンクでも取り寄せたのでしょうか」。判子を持って玄関に向かう。「ありがとうございます!」。お礼を言って帰っていく配達用ドローンを見送り、予想よりも少しばかり軽かった荷物を見つめる。

    「宛先はプロデューサーさんですが、まあ開けてしまって大丈夫でしょう」。肩幅ほどの大きさのダンボール箱を開くと、白い布団のような物体が、むちむちに張ったビニールの中に収まっていた。ビニールを爪で丁寧に引き裂くと…「うわわわわわ!?」。

    引き裂かれたビニールから白い物体が飛び出し、むくむくと巨大化していく。「こ、これは!?…人をダメにする、ソーデスクッション!」。

  • 132匿名ねずみ - 18/07/28 17:51:52 - ID:I6cTF+i+Kw

    (2/5)

    のらきゃっとの目の前で、某レビューサイトでは「これさえあれば何もいらない」、某オカルトサイトでは「精神工学兵器の転用に違いない」、某ソーデス愛好サイトでは「ソーデスソーデス」と評価されていた、猫のようなゆるキャラ?を模したクッションが異様なオーラを放っていた。

    「これはあまりにも人をダメにするために販売禁止になったはず…」。恐る恐るクッションの一部を摘み上げると、下敷きになっている説明書を見つけた。説明書には、大きな文字で「調整版。安全デス」と記載されていた。「なるほど、これは調整版だから安全なのですね!」。

    安全だとわかってしまえば、異様なオーラも気のせいであったことがわかる。「結構かわいいですね」。(プロデューサーさんが)苦労して手に入れたVR Ready Roomの一角を占拠したソーデスクッションであったが、憎むことはできない。だって、かわいいは正義なのだから。

    「良いショット」。早速、クッションを抱いて(サイズ的には「しがみつく」が正しいかもしれないが)、もうしばらくプロデューサーさんを待つ。「…なんでしょう、この充実感。…夏祭りなんてどうでも良くなってきました」。

  • 133匿名ねずみ - 18/07/28 17:53:04 - ID:I6cTF+i+Kw

    (3/5)

    「…はっ!」あれほど楽しみにしていた夏祭りがどうでも良いはずがない。ソーデスクッション(調整版)の魔力に戦慄したのらきゃっとは飛び起きる。「しかし、なんとも離れ難い魅力を持っていますね。いっそ部屋を出てしまいましょうか」。

    考えてみれば、夏祭りの会場はプロデューサーさんの職場からの方が近い。一度家に帰ってもらうよりも、向こうで合流した方が良いだろう。決して小腹が空いたから考えを改めたのではないのだと、自分に言い聞かせながら、浴衣に着替えるのらきゃっと。

    会場の近くまで歩いて行くと、街はすでに祭りの活気に包まれていた。「…それにしても暑いですね」。もう夕方だというのに、一向に気温が下がる様子はない。

    もうしばらく歩いていると、屋台が見えてきた。「焼きそば、たこ焼き、綿あめ、ソーデス焼き…あっ!かき氷!」。早速、かき氷の屋台に続く列に並びながら、シロップは何にしましょうかと考える。「(定番はイチゴやメロンでしょうが…やっぱりこれですね!)」。

    「食欲減衰カラーを使いながらここまで支持されているところ、高く評価します」。ベンチに座って、ニコニコとブルーハワイを食べるのらきゃっと。

  • 134匿名ねずみ - 18/07/28 17:55:19 - ID:I6cTF+i+Kw

    (4/5)

    「楽しそうですね!」。のらきゃっとが振り返ると、そこには飴色の髪を結った猫耳の美少女がいた。一切の気配を感じさせなかったその身のこなしから、元軍用アンドロイドだろうと予想するのらきゃっと。「こんにちは。こんにちは」。

    顔つきから察していたが、彼女も同じのらきゃっと型であった(と言っても、彼女は遠距離武器を専門とする従妹のような存在であったが)。これも何かの縁だと、しばらく語り合う二人。

    ヒューゥルルルル…ドパァァン!「花火…」。「花火って、元々兵器として利用されてきた火薬が平和利用されたものなんだって!それって、なんだか今のあたしたちみたいだと思わない?」。「なるほど。シンパシーを感じますね」。

    「そろそろ、屋台に戻らなきゃ!」。「お仕事中だったのですか?」。「そうなんだけど…お客さん、全然来ないからサボってたんだ!」。「そ、それは…」。えへへと笑う彼女にどう声をかけたら良いかわからないのらきゃっと。

    「でも、たまに物好きなお客さんがとても楽しそうに買ってくれるんだ!だから、そろそろ戻るね!」。「そうでしたか。…また会いましょうね!」。「うん!夏祭り楽しんでね!」。「はい!」。

  • 135匿名ねずみ - 18/07/28 17:57:31 - ID:I6cTF+i+Kw

    (5/5)

    「…それにしてもプロデューサーさん、遅いですね」。ついさっきまで従妹機と話していたこともあり、急に寂しくなるのらきゃっと。

    「そういえば、名前を聞きそびれてしまいました」。またポンコツをやらかしてしまったと反省する。「でも、それはお互い様ですね!」。ポンコツはのらきゃっと型の宿命なのだろうかと思い、つい微笑んでしまうのらきゃっと。

    聞きなれた足音に気づき、振り返る。「楽しそうでよかったよ!」。「プロデューサーさん!」。「向こうで面白そうな屋台があったんだ!スースーかき氷って書いてあったんだけど…」。

    頬を膨らませるのらきゃっと。「…遅れてごめん、のら。新しい浴衣、とっても似合ってるよ。花火柄、君にぴったりだ!」。

  • 136削除 - 18/07/30 05:36:03

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